今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

本日は、地元劇団公演へ。宮沢りえさんみたいに“自分を疑ってる?”

こんにちわ、SUMIKICHIです。

本日も暑うこざいました。晩も窓を開けっぱなしで寝てますので、湿気が家の中に入るんでしょうね、カゴに入れていた秋冬のスリッパがじめじめ、もちろんカゴもですが、デッキの上で干しました。可愛い。

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我が家には冷暖房器具(扇風機も!)がなく、西日の当たる時間帯には玉の汗を流しながら暮らしております。差し詰めサウナ。それはよしとしまして、午後から地元で活動中の社会人劇団の公演を観に出かけるので(やった、冷房効いてる)、居候Kくんに、昼食とかは自分で作ってねと言い渡しましたら、なにやらスクランブルエッグを作ろうとキッチンに立っておりました。男性は見てくれを気にしないんですね、適当に皿に入れて、牛乳もパック飲み。おい、そんな子に育てた覚えはないぞ!と言いかけましたが、私が産んだわけじゃないか、と言葉を飲み込みました。やれやれ。

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開演前に時間があり、側の図書館で雑誌を眺めてましたら、なんと、“ブルートゥース”という単語が目に飛び込んでまいりました。

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といいますのは、昨夜から今朝にかけて、Kくんも使っているそれを、私にも紹介してくれ、私のPCに設定までしてくれようとしてたんですよね。

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結局、私のものへは接続不可でしたが、へぇー、今どきはそんなものがあるんだーと思ったばかりでしたから、この偶然に驚愕。まあ、世のみなさんはとっくにご存知のことでしょう。さらに、オーディオブックとやらも紹介されてました。要は朗読?

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すさまじいスピードで便利になってますよね、私、完全に乗り遅れております。とほほ。

 

さてさて、本題の観劇。今回は女性二人芝居。

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‘夫と二ヶ月前に離婚して一人東京で暮らす由佳。離婚の理由は夫の浮気だった。ある日夫の母、みどりが京都から由佳の暮す部屋にやって来た。離婚したことを知らなかったみどりは驚く。しかし、みどりも夫とケンカして家を出て来たのだった。行き場のないみどりは、そのまま由佳の部屋に居すわることに決める。困った由佳は元夫に電話するが・・’といったあらすじ。

母・みどり役が私の知り合い。終盤の言い争いで感情を爆発させるシーンはどきっといたしました。由佳は、夫が浮気を白状した際、10分で部屋を追い出したことに対して、みどりが「あなたは息子を愛していない!自分の本心をぶつけることなく、たった10分で追い出すなんて愛してない証拠。あなたはぶつかるのを避けて、ただ逃げてるだけじゃない!」という台詞に、‘私も、全てのことに対してそうかもしれな・・’と。浮気問題には全く関心がございませんが、人との関わりあいにおいて、本心をさらけ出したことが少ない、いえ、ほとんどございませんのでちよっとどきっ。

そういえば、先日観た「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」で女優・宮沢りえさんに舞台公演までを密着していましたが、印象的なくだりがございました。宮沢さんは、‘これでいいのか もっと何かあるんじゃないのか’と手放しで喜ぶ瞬間がずっと無かったが、あるとき故・蜷川幸雄さんが稽古場で、ある俳優さんに、「もっと自分を疑えよ!」と言い、その言葉にはっとさせられた、というよりは、「肯定してもらえた」という思いでいっぱいになった、「自分を疑え」っていう言葉は宮沢さんにとってエネルギーになったというところ。

もうひとつ、「早く正解を出さない」というところ。宮沢さんは稽古の序盤においては、“正解を早く出す”ことが、よい結果につながらないと考えていて、役者の中にある“衝動”をもとにさまざまなことを試し、挑むことで、より豊かなものがはぐくまれ、生まれると考えている。「もっと失敗してみたいっていう。失敗することってすっごく恥ずかしいんだけど、役者にとっては。試してみることって、すごい人の前でやることって恥ずかしいけど、それを、えいってやってみる瞬間が。せっかくみなさんとやるときに、なんかもうちょっとこう、役者から生まれる生理とか衝動とか、そういうことで自由な時間が(あるといい)」と話してらっしゃいました。そして、宮沢さんが思うプロフェッショナルは、身を削る覚悟のある人。

観劇中、そんなことを思い出し、お二人も社会人劇団とはいえ、身を削りながら、自分を疑いながら、稽古し、この場に立ち続けていらっしゃるんだろうなと余計なことも考えてありました。‘これでいいのかな、もっとほかにやり方が・・’と、凡人の私でも日々思うことがございます、失敗してみたい、試してみたいとも。けれど、少し演劇をかじっただけの私は、たとえ台詞といえども感情を爆発させる役は出来ないのです。自分を開放?捨てる?ことができないのです。そんな人間は舞台に立つべきではないな、と最近悟りの境地に入りつつあります。この駄目な自分を見極め受け入れることが出来つつあるということでしょう。今回の舞台もいろいろ想いを深めることが出来楽しゅうございました。

 

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帰宅しますと、Kくんが、私からの宿題‘大人の素敵な洋楽曲’をまとめといて!を真面目にダウンロードしてくれており、食事後、二人で一時間かけて先程まで聴いておりました。ブルートゥースで。ビリージョエルとかカーペンターズ、エアサプライ、セリーヌ・ディオン、ホイットニー、エトセトラ。どれも有名な曲で素敵ですが、私は選ばないなというラインナップで、結構面白かったですね。「この曲、歌の課題曲にしたら?」などとアドバイスしてくれたり。Kくんは、学生時代、吹奏楽部でフルート吹いてましたし、合唱部にもいましたし、アコギも多少弾いてたので、まんざら適当に言ってるようではないから、なるほどね、と参考にさせて頂きます。まあ、同居して、これくらいは楽しいことがあっても罰はあたるまい、でございますよね。

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日々感謝です。

 

 

Eテレ「オイコノミア〜みんなで考えよう メンタルヘルスの経済学〜」を観て。

こんにちわ、SUMIKICHIです。
レギュラー視聴しているEテレ「オイコノミア」。今回のテーマは〜みんなで考えよう メンタルヘルスの経済学〜。今、こころの不調を訴える人が増えている。そこで経済学の考え方を生かして職場環境を変えることで、本人も、同僚も、会社経営も健全!という実例を一挙大公開、というもの。ゲストは、ロックミュージシャン・作家の大槻ケンヂさん。実は、人気絶頂バンド時代に一時精神的に病んでいたときがあったそう。指南役は、労働市場におけるメンタルヘルスと企業行動などを研究している慶応大学の山本勲教授。では、かなりざっくり備忘録しときましょ。

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メンタルヘルスって体調が悪くなったら、治療するのは医療分野だが、メンタルヘルスの不調につながる環境をどのように改善していくかは経済学で考えられる。今回は、メンタルヘルスと労働の関係を経済学から見てみる。

山本教授の研究結果によると、従業員のメンタルヘルスが悪くなって休職する人が増えてきた会社とそうでない会社を比べると、前者の方が利益率が悪化してしまうとのこと。企業業績のひとつの要因となるため、経営者も環境を整える必要がある、“健康経営”という言葉で語られてる従業員の健康維持を向上させることが経営にとっては大事。

メンタルヘルスに不調をきたす直接の原因は、何らかのストレスや過労とか、それらは仕事が原因になる場合が多い。今回注目するのは・・

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まずは、①長時間労働メンタルヘルスの関係について。

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日本では法により、一日の労働時間は8時間までと決められている。協定を結べば、原則として月に45時間以内残業は可能。労働時間の推移は、全体で年々減ってきているように見えるが、これは労働時間の短いパートタイマーが増えたから。フルタイムで働く人の労働時間は決して短くなっていないと考えられている。メンタル不調者っていうのは増加していて、長時間労働も決して減っているわけではない、と考えると関係がありそう。研究では、長くなればなるほど悪化すると結果が出ている。

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一日12時間以上の労働時間が続くと健康を害するリスクがある。それで、悪化を防ぐためにできるだけ残業をしないようにといろんな所で決めようとしている。

ここで気になるのが、「もっと働きたい人に“働くな”と言うべきか」。

そういう場合は・・次のような切り口で。
もし、健康を害した場合、医療費は全て本人が払う、責任は全てその人が負うならその人の自由にさせておいてもいいだろうが、医療費って健康保険から払う、そこには税金が使われていたりとか他の人の保険料から賄われたりする、そう考えると自分が納得してるんだからいいでしょというわけにはいかないかも。

そこで、労働時間を減らすことに成功した会社をいくつか紹介。

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介護のための人材派遣サービス会社の“はずかしマント”。自宅で子供のヘアカットをする時に羽織るような、キラキラのお星さまが散りばめられた紫色のマント、長時間労働抑制の秘密兵器。その日にやむおえず残業になってしまう者が、上司に申請し許可されたらそれを羽織って一日仕事するらしい。毎回着用してると、また残業するんだ、あいつ、みたいな目で見られるので非常に恥ずかしい。普通、日本では上司や同僚が残っていると先に帰りにくいという風習が残っていたりするが、このマントのおかげで、羽織っている方が恥ずかしいという社風を作ってきた。この恥ずかしさが続く限り効果は上手くいく。この会社、いくつかの工夫で残業時間は半減、一方で利益は1.5倍以上。さらに、プライベートな時間を充実することで、人間力やモチベーションがアップして、仕事にも良い効果を生み出すのを狙っている。

又吉さん、ひと言、「ある程度仲良くないと駄目ですかね」。

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長時間労働って、規制をして減らせばいいという単純なものではなく、一筋縄ではいかない側面もある。研究では、長時間労働が長くなると満足度が高くなるという結果もある。仕事に没頭すると交感神経が高まり、職場に必要とされているという感覚、非金銭的な満足度が上昇して、言ってみればワーカーズ・ハイになりついつい働き過ぎてしまい、放置しておくと長時間労働をしてしまうというパターンが結構ある。

大槻さんも、鬱になる寸前がワーカーズ・ハイだったらしい。テンションが上がりっぱなしで仕方なく、何でも出来るって気になり、それでキャパを超える。だから外から規制しないと駄目なんですね、と言う。さらに、ポール・マッカートニーが73か74歳で、全世界ツアーまわって、一回2時間半くらい水も飲まず歌う、あれを観て我々ミュージシャンもあれだけやんなきゃって、みんな身体壊してく・・ポールやローリングストーンズはもうちょっと自重しろってことですかね、と笑う。

 

続いては、②裁量権メンタルヘルスに与える影響について。

裁量権とは、仕事の進め方を自分で決められるか。自分で手順を決めることができるかだ大事で、それが出来ているとメンタルヘルスが良くなる傾向が出ている。

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ウェブサービスコンサルタントなどを行う、従業員12名のある会社。あら?部屋には2名しかいない。ここでは、自宅で仕事ができるリモートワークスタイル。

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北海道や広島で働いている人もいる。もともとは、全員集まって仕事していたが、ひとりの優秀な社員が、中国語を学びたいと言い出し、辞めてほしくなかったので、じゃあ中国で仕事してくれと、最初はその人だけだったのが、やがてみんな在宅がいいよねと言い始め、全体的に広がった。広島在住で子育てしながらリモートスタイルで働く女性は、通勤がないのと自分でスケジュールが組めるのでストレスは少ないという。その代わり、しっかり結果を出さないといけないので責任は大きい。

裁量権の中でも、日本では特に時間的な部分が大事になってくる。周囲の手前帰りにくいというのは、裁量権がないからであって、そこを任せるという人材マネジメントも大切。昔の会社の多くは、例えば工場でこれだけ作業したらこれだけ出来る、とか、これだけ整理したらこれだけ仕事が終わるんだと成果がわかりやすかったが、そういう仕事が徐々に減って、何かアイデアを考え直さなきゃいけないときに、昔の日本の働き方が残っていると上手くいかないのではないか。

 

次は、③コミュニケーションメンタルヘルスに与える影響を考える。

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ユニークな制度を取り入れ社内のコミュニケーションを活発にさせている会社紹介。
企業の名刺をネット上で一括管理するサービスを行う会社。いろいろある中で、まず、

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‘お酒を飲む’と‘Know me’をかけた。ネーミングは覚えやすさと言いやすさを重視。でないと使われなくなる。

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社内コミュニケーション制度のひとつ。お酒とおつまみで立ち飲み形式。きっかけは、会社が拡大して行く中で、従業員も増え、フロアが分かれてしまうことになり、新しく入ってきた人の顔もかわらない状況になったので、コミュニケーション促進のため三ヶ月前からスタートした。メンタルヘルス改善目的ではないが、副産物として影響があるのではないか。

このコミュニケーション、中でも、上司と部下の関係が大事と指摘されている。経済産業研究所のプロジェクト調査の結果、能力の高い上司でコミュニケーションがきちんととれている人ほど、他の人より2?3割メンタルヘルスが良くなっているというような結果が出ている。近年、上司の役割が増え、人材マネージメント能力も問われる時代、部下のメンタルヘルス管理も上司の能力を判断するひとつの尺度になってきている。

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続いては、2015年から国が企業に義務付けたストレスチェックについて。仕事に関する質問に50項目以上答えることで、ストレスの状態を知ることが出来る。メンタルヘルスは早期発見が効果的と言われていて、自分ではわかりにくいので健康診断のようなものを早めに定期的に受けてチェック、政府がこのようなシートを出してきたということは、メンタルヘルスを社会問題として考えるようになってきたということ。

メンタルヘルスの悪化から自殺に至る場合も。2014年度の統計では自殺者は25,000人を超えている。1割弱の2,200人強が職場・労働関係が原因。退職したりすると企業の損失はその従業員一人分ではすまない。いなくなった社員の仕事を他の人がカバーする残業代が発生、採用する人件費など経済的損失7,754億円。

職場で働き方をどうしていくのか、働き方改革をやることこそ、従業員のメンタルヘルスを良くすることにつながる。ワークライフバランスを考える。しかし、そうは言ってられない職場もある。そうすると、やはり法律で罰則を決める、共通のルールを作るしかない。そこが今議論されているところ。長期的に考えると従業員に生き生きと働いてもらうということは企業にとってメリットになる。そこは経済学の話、まだまだこれから進んでる段階。いろんな分野と融合しながら仕組みを考えていく必要がある。(完)

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早期退職して一年が過ぎ、メンタルヘルスという単語からは遠ざかっておりまして、懐かしさしかございません。しかし、もう随分前のような気がしますが、電通問題などをニュースで見聞きしますと、つらいです。まんざら存じ上げない企業ではありませんでしたので余計に考えてしまいます。どうでも良い事ですが、“のーみー”や“つまみーの”などは、もし私がその会社の社員だとしたら、きっと参加してなかったかもしれないな、そして、つき合いの悪い社員としてアウトローになっちゃってるだろうなと思ってしまいます。今回は‘私はもう組織では働けない人間’だと再確認した内容でございました。

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日々感謝です。

本日は、たまにあるフル回転の日。生きてる充実感!

こんにちわ、SUMIKICHIです。
先程(22時過ぎ)帰宅いたしました。いつもは悠長な生活をしておりますが、本日は朝からフル回転でございました。といいましても、仕事ではなくほぼ趣味活動ですけれど。本日3本目の就職面接を受ける居候Kくんを会場まで送るため、午前9時前に家を発ち、目的地で降ろして、その足で、たまに手料理をご馳走してくれる後輩女子Uさん宅へ。本日も心温まるおもてなしをうけました。

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いつものように私が一方的に喋って、Uさんはニコニコと聴いてくれるのです。本日のテーマは、私の家の居候Kくんについて、愚痴やらなんやらベラベラと。いかんいかんと思いながら・・。

そうそう、以前プレゼントした、挿し木で育てたプミラを大切に育ててくれてまして、数本枯れはしたけれど、生き残りの一本がこんなにりっぱに。素晴らしい!

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今我が家で育てている挿し木、ウンベラータとアルテシマも引き取ってもらうことになっております。

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それと、Uさんの提案で、やたらめったら挿し木で育てている観葉植物たちを私の家のすぐ側のゴルフ打ちっぱなし場の受付に置いて貰って、興味のある方に持ち帰って貰うのはどうかとUさんが提案してくれ、おおーっ、その手があったか、と早速乗り気。 

そんなこんなで3時間程度食べて、しゃべって、気分すっきりさせて頂いたあと、Vocal Lessonへ。

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前回に引き続き、JUJUさんの「奇跡を望むなら・・」のおさらいをとようと思いましたが、宇多田ヒカルさんの「First Love」が気になるんですよね、どこまで地声で歌っていいのかわからなくて歌ったことないんですよね、とひと言漏らしたがために、その曲を歌うことになりました。先生は「奇跡〜」を聴くのが飽きちゃったのかしら?まあ、気にせず、練習もしていないのにチャレンジ。聴き込んでいないとはいえ、自分では気づかない細かな宇多田さんの歌い分けなどを教えて頂き、目からウロコ。他に、今更ながら口の開け方のコツも以前よりつかめた感じで、継続は力なりだと再認識。って、音源をアップしておりませんので、好きなように書いてます。本日も大きな声を出してこれまた気分すっきり。

 

最後は、夜から朗読会に参加。これもKくんとのごたごたで練習してなくて・・・って、言い訳ばかりしております。皆さんの朗読を聞かせて頂くのも勉強ですので、自分のことは良いのです。

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だんだん、みなさんの朗読が耳に入ってくるようになりまして、よくよく聴き込んでおりますと、本日は、「高瀬舟」や「剃刀」など、ぞっとする個所が随所にございました。怖い・・。「高瀬舟」の両親を早くに亡くし兄弟が貧しい中肩寄せ合って生きている描写のあたりでは、まるで私と居候Kくんではないか、と目頭が熱くなりました。ちょっと大袈裟。なかなか興味深い講座でございます。

 

本日は、自炊出来なかったので、夕食は外でうどんでございました。質素倹約中(この先ずっとですけど)ですのでKくんはコンビニ弁当ではなく、グラノーラにしたようでございます。本日はシンプルな行動記録ブログでございました。

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日々感謝です。

 

 

Hatenaさんからのブログ継続一年経過の振り返りメールで・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

本日は、約二ヶ月ぶりにヘアカット。ショートの場合、一ヶ月に一度カットした方が良いと聞きますが、ついつい・・・毎回ブログにアップしておりまして、これでも毎回微妙にラインを変えて頂いてるんですよね。写真ではわかりづらいのですが、白髪もちらほら、カラーしないとな、総白髪スタイルはまだまだ先かな・・えっ?興味ない?ですよね、自分が楽しいだけです、すみません。

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そして、本日はちょっぴり気になっていることを載せておきましょ。Hatenaさんから、少し前、ブログ開設から一年以上更新が続いている方に配信しています、とのことで、じみーに続けています私にも、振り返ってみませんか?と一年前(同時期)のブログ3タイトルのメールを頂戴しておりました。どうしたら良いのかな?と思い放置していたのですが、せっかく気に留めて頂いてるのに、そりゃないよねと思い直し、その3タイトルを貼り付けてみました。ちょっと見返してみましたら・・ 

sumikichi52.hatenablog.com

 懐かしい・・未だに家具を買うお金がございませんので自分の物は全く増えておりませんが、まだ一年前は空気感がすがすがしいですね、写真からでも伝わります。あっ、現在は、居候Kくんと荷物が増えてるんだ、だから、もわもわ感が漂っているのだわ。その写真はこれまで少し載せましたので、今回はパス。

 

sumikichi52.hatenablog.com

これも、懐かしい・・よく見ると、一年前のシマトネリコは凄く元気に茂っています。現在は、スカスカでございます。室内では無理なのかな、やはり。それと、今少しせわしい生活になっておりますので、壁に映るアートな影や観葉植物のアート風景もじっくり見れていないですねぇ。いかんいかん。大好きな庭めぐりも出来てないです。 

 

sumikichi52.hatenablog.com

早期退職後の給料が振り込まれない初めての月だったんですね。そうそう、少し恐怖を実感したんですね。今はもう慣れてしまいまして、歳月の流れとともに通帳残高が目減りしているのを他人事のような感覚でやり過ごして・・・って、一年後、居候Kくん問題で、このまるで他人事のような恐怖が自らに襲ってきたのですよ、そうそう、慣れてしまってはいけないのです!しっかりしろ、私。最近、すぐKくんの話に結びつけてしまいます。会社員時代、よく、家族の話(特に子供の話)しかしない方々に相槌うちながら、なんて答えていいのか戸惑っていましたが、あっ、今、私、その方々と同じようなものでございますね。単なる愚痴ですかね。すみません。なにせ、まさか人と同居することになろうとは、一年前には夢にも思っておりませんでしたから。

人生、何が起こるかホントわかりません、思い通りにはいかないものでございます。それにしても、振り返りのチャンスを頂きありがとうございました。

日々感謝です。

 

Eテレ「100分de名著 高慢と偏見 第4回〜“虚栄心”と“誇り”のはざまで〜」を観て。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

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すっかりレギュラー視聴するようになったEテレ「100分de名著」。今月は、ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」。「永続的かつ普遍的な魅力があり、英文学の最も偉大な作家の1人と認められる」と絶賛され、2017年から英国の新10ポンド札に肖像が印刷されると発表された、作家ジェイン・オースティン。彼女の最高傑作とされる「高慢と偏見」は、人気映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の元ネタになるなど今も世界中の人に愛されている小説だが、単なる「恋愛小説」ではなく、人間の本質を見事にとらえた洞察を読み取ることができる作品。

番組では「人間は虚栄心や偏見をどうやったら乗り越えられるか」という現代人にも通じる普遍的な問題を読み解いてくれるらしい。第4回は、ラストシーンに至る怒涛の展開を通して、人間が虚栄心や偏見を乗り越えるために必要なものは何かを考えていくというもの。

若い頃、映画「ブリジット・ジョーンズの日記」を観たものの、本「自負と偏見」は買ったまま。つまり、詳しくございませんので、ざっくり備忘録しときましょ。

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“虚栄心(Vanity)”というのは‘too much pride’、英語の定義で過剰なプライドという意味もあり、プライドと関連している概念。プライドの意味がさらに問われることになる。まず、前回までのおさらい。

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ベネット家の次女・エリザベスは、成り上がり意識から無意識にダーシーを魅了してプロポーズされるが、姉のジェインとピングリーの仲を引き裂いたのがダーシーだと知り、怒りに震えていた。エリザベスの誇りが傷つき、ダーシーのプライドもずたずたになったところまでが前回。では、この後どうなるのか?

 

ダーシーのプロポーズを断った翌日、エリザベスは彼からの長い手紙を受け取る。‘どうしてもこれだけは弁明したい’と始まるその手紙には、ビングリーとジェインの仲を引き裂いた理由とウィッカムについての真相が記されていた。ジェインに、ビングリーへの愛情がみてとれなかったことに加え、母親や妹のふるまいに問題があるため、ビングリーを不幸な結婚から救い出したいと思ったこと、それは自分の誤解であったということ。ウィッカムについては、自らダーシーの父が用意した牧師の地位を放棄し、その代わり即座に金銭援助をしてほしいと願い出たこと、その3年後にもとの遺言通り、自分を推薦してほしいと言ってきたこと、ダーシーがそれを断ると、ダーシーへの復讐と遺産目当てのため、彼の妹を誘惑して駆け落ち未遂事件を起こしたこと、その内容はウイッカムの話より信憑性に満ちたものだった。エリザベスは初めて、自らの過ちに気がつく。

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しばらくして、エリザベスは、親戚のガーディナー夫妻のおともでガーディシャーを旅する。そこは偶然にもダーシーの住むベンバーリー屋敷のあるところ。事情を知らないガーディナー夫人は、名高いベンバリー屋敷を見学したがる。主が留守にしているのを確かめた上で、エリザベスは同意した。「素敵ね。美しい部屋。うらやましいわ。その窓からの眺めが素晴らしいですよ」夫妻は感嘆の声をあげる。

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こちらです、と壁に掛けられた絵画を見てエリザベスは

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そこへ、不在のはずのダーシーが突然帰ってくる。
「まさかお会いするとは。留守だと思って」
「早くもどりました」
ダーシーはそれまでとは違う紳士的な態度を見せて、エリザベスを驚かせる。そして、出来れば自分の妹を紹介させてほしいという申し出にエリザベスは

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ここまでについて、スタジオ解説では・・
エリザベスは手紙を読んで、今までの自分のプライドの在り方が間違っていたと反省するが、欠点が改まるのではなく、また新たな虚栄心が芽を出すところが面白い。

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屋敷を見学している時点で、早くも求婚を断ったのを後悔し始めているようにみえる。物欲も混じっていて、こういうところにも成り上がり意識が顔を出している。

この後、エリザベスは、ベンバリー屋敷に招かれてダーシーから最愛の妹を紹介される。妹も紹介されるし、商人で身分の低い叔父や叔母に対してもダーシーが敬意を示してくれて誇らしく思う。自分はまだ愛されているのかもしれないと。それを確かめたいという気持ちや自信が高まっていく。

ようやくダーシーへの愛に目覚めかけたエリザベス、そんなときに事件が起こる。


旅行中のエリザベスに、末の妹・リビアから、駆け落ちをしたという衝撃的な知らせが飛び込んでくる。しかも相手は、かつて自分に好意を抱いていたウィッカムだという。エリザベスは思わず涙にくれながら、この秘密をダーシーに漏らしてしまう。当時、駆け落ちは、家族全体が経命的な不名誉を被ることだった。家族の恥によって、エリザベスのプライドは根底から覆され、どん底へと落とされる。エリザベスはダーシーの暗い表情を見て、すぐ理解した。

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結局、駆け落ち事件は、リビアウィッカムが結婚することで落着すし、ベネット家の名誉は守られた。その後、実は裏でダーシーが尽力していたことがわかる。ダーシーがウィッカムを説得、全ての根回しをし二人を結婚させたという真相が明かされる。これを知ったとき、エリザベスの中に再び希望がともる。


ここまでについて、スタジオ解説では・・
駆け落ちというのは、当時‘fallen woman(堕ちた女)’と言われ、社会のはみ出し者になる。エリザベスは誇りを失わざるをえない状況に陥った。

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失ったものを自覚すると同時に新しい何かを発見する。この真の愛に目覚める瞬間を“どん底”のときに設定している。これが恋愛小説を一級のものにしている。

さて、一方で長女・ジェインとビングリーにも進展があった。


ジェインとビングリーは、ダーシーの計らいもあって、めでたく婚約する。その一週間後、ベネット家にダーシーの叔母であるキャサリン・ド・バーグ夫人が乗り込んできた。エリザベスのような身分の低い親戚がいる女性と自分の甥が結婚することは断じて許せないと阻止しに来たのだ。またもやプライドを傷つけられたエリザベスは徹底抗戦へ。

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エリザベスが怒りを爆発させたことで、夫人は甥のダーシーにそれを告げ口し、結果として、エリザベスの想いはダーシーに通じたのだった。ダーシーはベネット家にやって来ると、エリザベスにこう言った。

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エリザベスはどぎまぎしたが、まもなくたどたどしい調子で答えた。

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ここまでについて、スタジオ解説では・・
夫人が阻止しようとして皮肉にも縁結びをするという、オースティンは常に皮肉を重ねつつ物語を動かしていく見事な技。そして、エリザベスがまだダーシーから再度プロポーズされたわけではないのに夫人に言い返したことについて、あまりにも親戚の身分が低いことをはっきり言われてプライドが傷つき、感情が爆発して、なかなかプライドと偏見を克服することができないエリザベスが描かれているとのこと。“プライドと偏見”を“武器”として戦ったという物語。プライドと知性を武器に戦ったエリザベスだが、こんな結末がある。


二組の幸せなカップルが誕生したあと、エリザベスはベンバリー屋敷をまた訪れたいという夫人に対してこんな手紙を出した。

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最後のスタジオ解説では・・
エリザベス、調子に乗ってない?婚約直後の手紙で、よく見ると、小馬も庭園もみな私のものだと、ジェインより私の方が幸せって、どうしてこういうことを書くのか?まるで、彼女がいつも恥としているベネット夫人(母親)と通じるような虚栄心が垣間見れる。‘私は笑っちゃいます’っていうのは、実は妹・リビアの口癖。普段恥じている家族と同じような要素を彼女も共有しているということが最後にチラっと出てくる。テンションが上がると、普段抑えている本性がでちゃったみたいな。

そうはいっても、人間って誰もが欠点を持っていて、当時流行していた“美徳が報われて幸せに”という物語はどこか空々しく聞こえていたかもしれない。“悪徳”も含めて人間の本質をオースティンは描きたかったのではないか。いろんな経験を経て、学んだり成長していく、それでも、高慢とか偏見はなかなか克服できない、そこから、人間とは何かを考えさせてくれる、面白い小説。時代を越えて読み継がれていく小説。(完)

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最後の最後に、エリザベスが、眺めの素晴らしい屋敷が手に入ったのに、とか、私は笑っちゃいます、とか、俗っぽい言葉を発するところは、私もクスっと苦笑いいたしました。人間みな同じでございますね。ふと、“偏見”って、誰にもございますよね。ただ、それを上手く自身でコントロールできるか否かで、勝った負けたでもありませんし、むしろ、他者と対峙して自らが気づき、考え改めようとする姿が美しいと思います。私は、エリザベスよりもダーシーに近づきたいと思います。あっ、異性としての恋愛対象ではなく、人間として。

それにしても、私は、本当に精神的にも歳を取ってしまったのかなと思ったことがありまして、もう大きな屋敷とか一巡りするのに半日もかかりそうな庭園だとか、欲しいとも住んでみたいとも思いません。まあ、はなから無理ですけれど。

海外の恋愛小説は苦手ですが、時代背景や文化については勉強になりました。ある意味楽しゅうございました。

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日々感謝です。

 

 

 

 

本日は土用の日。Kくんの就職活動から夏クールドラマへ・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。
本日は土用の日でしたね。ちょっと奮発してデパ地下で“うなぎ寿司”と“穴子寿司”を買って食べました。といいますのは、本日、居候Kくんが就職面接を2社(当初3社でしたが)受けまして、無事審査に合格したお祝いとしてご馳走いたしました。まぁ、現在の私には千円ちょっとが精いっぱいでございますが。

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今年50歳になろうかという男性ですから、見つかるのかなと心配しておりますが、神様はお見捨てにならず有難いことでございます。もちろん、正社員ではなく派遣で、時給も東京在住の頃のようにはいきませんが、本当に有難いことでございます。まだ、いくつか候補があり。これからも面接を受けるみたいで、あまり口出しせず、そっと見守っております。って、謙虚であれ!と結構、口うるさいかな。若い頃は、外資系企業でバリバリに働いていたので、ちょっと保守的な日本企業では浮いてしまいそうな感あり。ですので、どうしても気になるんですね。

 

この“お仕事”つながりで、この夏クールのドラマで気になるシーンがございました。

『ウチの夫は仕事ができない』
錦戸くんの仕事ができないサラリーマンを観ていて、‘仕事ができる’ってそもそもどういうこと?あのイケイケ後輩デザイナーのこと?違うよね、壇蜜さんのこと?そうかなぁ・・。会社員時代、その‘あいつ、仕事できるよね(逆に、できないよね)’の台詞は言うのも聞くのもつらかったです。いえ、人柄がいいんだから仕事できなくてもいいじゃない!ということではないのです。誰にとっての、どの立場での‘仕事ができる’なのか?錦戸くんは、そのままでいいんだよ、ってことではないけれど・・。会社員を辞めてからの方が敏感になっているかもしれません。それと、先週の放送で、有名な方にTシャツのデザインをして頂く納期の件で、嘘のつけない錦戸くんと会社のためだからと騙してでもデザインしてもらおうとする後輩が対立していましたが、そのデザイナーが二人の言い争う姿を遠くから見ていて、結局短期間でデザインしてくれることに。そのデザイン案は、なんと二人を動物に模したものでした。そっかぁ・・浅はかな私は、デザイナーが、錦戸くんの真っ正直さに心打たれて仕事を引きうけてくれるんでしょうね、と予定調和な予測しかしていなかったけれど、そうではなかったんですね。アプローチの仕方は違うけれど、みんな一生懸命仕事に向かってるんだ、悩みながら、ぶつかり倒れながら進んでいるんだ、それを大きな心で見守るのが先を歩く者たちの役目なんですよね。錦戸くんが主役だからって、安易でございました。まだ放送3回ですが、いちいち会社員時代を思い出して、ちょっぴりおセンチになっております。

 

ついでですので、夏クールで観ているドラマのことを少し。

コード・ブルー
番組開始前に、こちらの地区では夕方‘パートⅡ’を再放送をしていましたのでじっくり観てまして、こちらがつらくなるほどに丁寧に、真摯に作られていたのね、山Pを始めみんな役柄合ってる気がするな、などと思っておりました。正直、同じ救急医療ものなら『病棟24時』の方が印象が強くてあまり存じ上げてなかったのです。

今回放送を観て、役者さんたち、その時の役に戻っていて凄いなと思いました。しかも、歳を重ねた感じが出ていて。特に、山Pの憂いは磨きがかかったような・・山Pはなんら変わっていないのに、いろいろ重ねて観てしまいます。私が歳をとって見方がかわったんであろうなと、自分の変化にも気づきました。

 

『ブランケット・キャッツ』第5話
いつまでもアルバイトで食いつないでいる20代の若者の話。居候Kくんのことを思うと他人事じゃないなと(就職活動は進んでますけど)。重松清さんっぽい。

 

そうそう、私、おば様ときましたら、新ドラマの話からすぐに昔のドラマに飛んでしまいますが、昨日の夕食時も、「Kくん、子どもの頃、三浦浩一さんのことカッコイイって言ってたよね」の質問からいつの間にか村田新八の話になり、Kくんは熱く語り始め大変でございました。男性は歴史好きでございますよね。忘れておりました。私は私で、「金閣寺より銀閣寺の渋さが好きだ」とかなんとかわけのわからない事言ったりして。最後はKくんの話に戻って終わります。

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日々感謝です。

Eテレ「人生デザインU-29 ♯012 遺品整理会社経営」を観て。自分の生きた証・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

“自らの人生をデザインしようと奮闘中の29歳以下代表”という意味が込められた「人生デザインU-29」。 働き方も生き方も自分の手でつかみとる時代、そんなU-29世代の悩みや不安、新たなチャレンジなどをまるごとドキュメントし、実際に社会で働くことはどんなことなのか、働く醍醐味、収入と支出などを伝える番組のようですね。

“U-29”かぁ。53歳の私には過去の時代となり、残り少ない人生の指針は、だいだい年上の先輩方からお知恵拝借とさせて頂いてます、最近特に。ですから、観たことはないのですが、居候Kくんの家財道具一式廃棄(遺品整理ではないけど)を業者の方にお願いしたこともあり、番組表を眺めていて何となく録画視聴いたしました。ちょっと考えさせられたのでざっくり備忘録しときましょ。

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「自分の大事なもの、どこにしまってあるかわかりますか?」
遺品整理士・江田梢さん29歳は、講習に集まったご高齢の方々に問いかける。
「遺品整理士の本当の仕事は、家の中から出てきた大切なものや思い出の品物を確実に見つけ出して、ご遺族さまにつないでいくプロフェッショナルのこと」と語る。

江田さんは遺品整理会社を経営。依頼を受けて、亡くなった人の住まいを片付けるのが仕事。しかし、ただ片付けるだけの仕事ではない。大切な品が思わぬところから発見されるかもしれない、ノート一冊ずつページをめくり細心の注意を払う。

大学受験も就職活動も失敗。挫折続きの人生。アルバイトで生計を立てていた。自分の生き方を好きになれずにいた時、出会ったのが今の仕事。

「“いろんな生き様を見て行く仕事”で、自分がどうあるべきか結論はでていないけど、自問自答しながら、自分自身のことも受け入れられるようになったのは、この仕事のおかげかなと」

遺品整理を通して、江田さんが見つけた生きるヒントは・・。

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仕事の拠点は大分市。事務所には遺品整理の現場で使う掃除道具などが無造作に置かれている。去年1月に立ち上げた。メンバーは社長の江田さんひとりだけ。会社には月に10件ほどの遺品整理の依頼がある。

この日、雇っているアルバイト5人、黒のTシャツに黒のパンツで統一し、現場に向かう。独り暮らしをしていた男性の住まい、一軒家。玄関に入る前に全員で合掌してから、家の中の全ての荷物を運び出す作業へ。大切にしていたものはないか目を光らせる。貴金属や骨董品など価値ある物は遺族と相談。荷物を片付けた後、家具の解体。あることに気付く。

「自作ベットみたい。DIYしてるところが多い。この作りつけの棚も手作りかも。なかなかの腕前の日曜大工だなと」

木材も出てくるし、男性の暮らしぶりがうかがえる。さらにたくさんのカードの中から見つけたのは、ネコカフェのポイントカード。

「ネコ大好きです。生きてらっしゃったらきっと仲良くなれたと思う」
遺品から浮かび上がった故人の人生。江田さん、ただ片付けているだけではないよう。

「相手の方はもう亡くなってしまってるんですけど、整理させて頂けるというのも何かの縁だと思うので、どういう方だったのか少しでも紐解いていきたい」

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江田さんは岡山出身。スポーツトレーナーを目指す活発な少女だった。しかし、高校3年のとき、母親がくも膜下出血で倒れ、看病と家事に追われた結果、受験に失敗。唯一受かったのはスポーツとは無関係の大分県の大学。学費と生活費を稼ぐため、睡眠を削りながらアルバイト漬けの日々。就職活動は100社以上、すべて不採用。結局、県内の介護施設に就職。しかし、あまりの重労働に一年で退職。スナックで働きながら就職活動する日々。

「先のこと真剣に考えろと言われるとつらかった時期でもある。頑張ってるんだから、神様、もうちょっと希望ある結果を下さい。頑張っても結果ってついてこないことがあるんだなーって思ったら、それも正直、仕方がない話なんですけど、でも、やっぱり、つらい思いもしてきたのになぁーと思うと涙も出てきた。もやもやはあった。私は何者か?と、自分の生き方に納得がいってなかったんでしょう」

 

そんな中、ようやく見つけた働き口が、遺品整理の会社だった。正社員として働けるのが魅力だった。最初の現場は、病死した40代男性のアパート。父親が立ち会った。そこで江田さんが見つけたのは、小さな赤鉛筆と競馬新聞。

「落ち込んでぼぉーっとしていたお父さんに、‘これ、息子さんが使っていた赤鉛筆じゃないんですか?’って渡したら、お父さんの顔がぱぁーっと明るくなって、‘そうなんですよ、息子は競馬が好きじゃったんよ’って言って、そこから思い出話をがぁーって喋ってくれたことがあった」

亡くなった男性が使っていたボロボロの赤鉛筆。遺品を通してその人の人生が蘇った瞬間だった。

「ゴミとして捨てちゃうことは簡単だけど、遺品というのは故人のことを、もう一度思い出させてくれる大切なツールになるんだなというのを目の当たりにして、凄い感動したっていうか、ドラマチックっていうか、とっても興味深くて魅力的」

たまたま出会った遺品整理の仕事。江田さんは遣り甲斐を感じるようになった。孤独死をした女性の部屋から見つかった亡き夫との思い出が書かれた日記、離婚した男性が大切にしていた、離ればなれになった子どもの写真・・これまで150人以上の人生と出会い、江田さんの気持ちは少しずつ変化していった。

「もう、遺品整理していて、この人の人生しょうもないなって思ったこと1回もないんですよ。そういうことに気がついて、自分のことも受け入れられるようになったのはこの仕事のおかげかなと」

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江田さんの一週間のスケジュールは休みなくずっと仕事。最初に就職した会社から5年。1月に独立。仕事も軌道に乗り始め、今はプライベートより仕事優先。息抜きは、友人との飲み会。この日は、経営者仲間の40代男性2人。飲みニケーションが江田流。「彼女のいいところは、昭和チックな付き合い方。あまりにも逞しいので女の子らしさはちょっとないけどと」と仲間は笑いながら言う。

会社の売上は月約100万円、そのうち20万円を給料にしている。食費・日用品5万円、通信費2万円、奨学金返済2万円、ゴルフ・交際費2万円、保険料など4万円、貯金・その他5万円。

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この日、江田さんは今年3月、独り暮らしの94歳で亡くなった女性(仮名シズエさん)の家に出向いた。故人の義妹からの依頼。

シズエさんは、定年まで公務員として働き、晩年は書道の先生をしていた。生涯独身。少し頑固で気難しい人、年々親戚とのかかわりが薄くなっていたよう。どの部屋にも大量の荷物。中から、書道コンクールの賞状や作品などが大量に出てきた。その中に、書道教室の生徒たちからの‘ありがとう’の文字が書かれた手紙もたくさん見つかった。

「事前情報で書道一筋(の人だった)と思って遺品整理を始めたけど、生徒さんからの手紙を見て、人望も厚い人だったんだなと」

最後に見つかったのは、額に収めてある畳一畳分の大きさの作品。義妹さんを呼んでの会話。

「壁の奥に収まっていたので誰も見ていないと思うんですけど、凄く恰好いいのでご覧になりませんか?」
「見慣れていたはずのシズエさんの書、あらためて見るのは久しぶり・・・こういうのを見ると条幅にいつも練習していたのを思い出します。ご飯作ってくれたり、遊びに連れて行ってくれたりとか。作品があるとここにいるのかなと思いますね・・」

結局、作品は捨てずに残しておくことになった。遺品から垣間見たシズエさんの人生。遺族の心の中で蘇った。

「波乱万丈な人生だったと思うんですね。時代の激動に流されみたいな。そんなときもあったと思うんですけど、ストイックに生きた一生だったんでしょうね。書道だったり、賞状であったり、いろいろ自分の生きてきた証をきちっと残しながら、生き抜いた女性だったのかなと」

江田さん、またひとつ、新たな人生にふれることができた。

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これからの人生デザインは?
「いろんな人生を、遺品整理して見てきた中で、じゃあ私はどう生きていけばいいのかってことは、正直、まだ見つかっていない。ですけど、それでもたったひとつ、確信が持てたことがあって、やっぱり、毎日一生懸命行きたいなと、人生一回きりだなと思ったんですよね。なので、毎日一生懸命生きよう!みたいな感じですかね」

 

この日、江田さんは、ボランティアで講演を行った。訴えたのは“生前整理”の必要性。

「形があるものは手放し方を考え、形のないものは残し方を考える。自分で自分のものの行方を決めるのは安心感につながっていきます。自分が生きた証を大切な人に伝えてほしい」

今日も遺品から“人生”を見つける・・・     (完)

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最後に語った江田さんの言葉、「形があるものは〜自分が生きた証を大切な人に伝えてほしい」、よく聞く言葉ですが、今の私には彼女のこの言葉が深く刺さりました。そして、故人の人生に、限られた時間の中で全力で向き合おうとする姿に見入ってしまいました。「頑張っているのに報われないことがあるんだなぁー、ちよっとでいいから〜」のコメントにもじーんときました。私も経てきたなぁ、そんな時期。けれど、インタビューに真摯に答える彼女の横顔を見ていましたら、今後いろんな方々とのつながりが広がり、きっと将来、頼りにされる人間になって行かれるんだろうなと感じました。もし私が孤独死したら、彼女に遺品整理をお願いしたいと思いました。えっ?生前整理をして旅立ちなされ?そうですね。

今回は静かに考えたいと思いますのでこの辺で。

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日々感謝です。