今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ・目撃!日本列島「#イマソラ~空を見上げる若者たち~」を観て。50代も見上げるな。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

早期退職して四ヶ月が過ぎました。まだ無職で、のんびりと好きなように暮らしています。気持ちにゆとりがあるのか、ぼぉーっとして、たまに、ブログに空(おもに雲かな)の写真を載せてます。これでお金の心配がなければ天国。早くボケそう。

 

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で、先日、たまたま「#イマソラ~空を見上げる若者たち~」というタイトルの番組を見つけ、何だろうと思って録画して観ました。

10代から30代のユーザーが8割を占める写真共有SNS「インスタグラム」で、いま空前の“空ブーム”。「#イマソラ」といったハッシュタグが付けられた空の写真が、1日1万枚、10秒に1枚のペースで投稿されている。人々はどのような思いを込めて“空”の写真を投稿するのか。若者たちの心模様を見つめる。DREAMS COME TRUEの名曲「空を読む」にのせて贈るエッセイ・ドキュメンタリー、です。


番組では、何人かの若者が想いを語ってくれてます。

◆@yasko(30)の♯イマソラ
同級生より一年遅れて入社。認められたいと思い、出来ないと言いたくなかった、信用されなくなるんじゃないかと、自分を見失って心のバランスを崩し、半年会社を休んだ。その時、いつも空を見上げていた。投稿し始めたのは2年前。インスタグラムに載せると見ず知らずの人から励ましの声が貰えた。見てくれる人がいるのは励みになる、もう少し頑張ってみようかなって。毎日空を見上げているうち、つらかったあの日々を思いだすことが少なくなったという。今では、会社の行き帰り、空にカメラを向けている。毎朝、見て、上を向くっていう気持ちがあるのかもしれませんね、一日過ごすための。と言って優しく微笑む。

yasukoさんにとってイマソラは、社会の中で自分を見失わないためのものでした。


◆@narumi(32)の♯イマソラ
保険会社で営業の仕事をしていた時、休みなく残業の日々で、疲れていた。疲労がピークの日、乗っていたバイクと車が衝突。生死を彷徨う大事故で、今も足に後遺症が残っている。今は、アパレルショップで働き、近いうち責任者になるみたいで、楽しみにしているそう。リハビリに通う病院への道で、必ず空を撮る。心配かけてる家族や友達への報告かな、うちは今生きてここにいるよ、って。自分が見た景色を残したいというのもあるかな、一瞬、一瞬噛みしめる薬みたいになったりだとか、落ち着くスイッチみたいな感じになってますね、と明るく笑った。

narumiさんにとってイマソラは、一日一日無事に生きられているという証でした。


◆@nana(15)の♯イマソラ
父親は日本人、母はウクライナ人。内戦前までは、毎年夏にはウクライナの祖父宅に行っていた。しかし、今は会えない。会えないまま祖父は亡くなった。だけど、空はウクライナにもつながっている、きっと空から見守ってくれているはず、会えない人に見て貰いたいと空を撮る。インスタグラムの中のウクライナの空は、日本とは違う流れを感じる、だから、ウクライナの空に近づけて投稿する。

nanaさんにとっては、祖父のこと、そして、もうひとつの故郷の平和への祈りを込めたイマソラです。

 

他にも、あなたはなぜ、イマソラに投稿するのですか?の問いかけに、人付き合いに疲れたとき、何かに迷ったときに、空には何かパワーがある、不安や焦り、閉塞感でで孤独を感じたとき、空を見ている気がする、時間や天気によって表情を変える空。空を嫌いな人はいないと思うし、多くの人と共有したい、部活とかサークルのような感覚、いいね!を押したり、押して貰ったりが楽しい、わくわくする・・といった答えが返ってきました。

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“力になりたい”
見知らぬ人からの言葉に励まされたように、今度は自分がイマソラとそこに添えられた言葉で誰かを励ましてあげたい。空みたいにさりげなく「気づけばあるよね」ぐらいの感じで、気づかないところで力になれれば一番いいかな。と、yasukoさんは照れながら微笑んだ。

 

思いどおりになんていかない
愛したい人には伝わらない
明日が読めるわけでもないのに
どうして空を見上げてるんだろう

あなたは何をおもうのだろう
この空から何を読むのだろう
永遠に知ることのない明日を

くちびるかみながら それでも待ってる
どうして人は空を見上げてるんだろう


若者たちの♯イマソラも50代の空も、根っこは同じです。若者たち、ファイト!でございます。気分を壊すかも知れませんが、私は子供の頃にも時折空には助けられておりました。過去記事を貼っておきますね。って、興味ございませんね?はい。

 

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毎朝、目覚めると、まず二階の窓から外の景気を眺めます。気象状況の確認というより、本日のおてんとさまのご機嫌はいかが?ご機嫌っていう表現は失礼かな、日々表情が違うんですよね。そして、若者たちと同じように、“一日始まる、生きてるな”と感じます。あまりにも美しいとか、見たことないとかでしたら、即撮影。同じ景色は二度とないですから。それと、外出中も、空を見て、車中からでも撮りますね、信号待ちとかで。「美しいと思える心の余裕を確認するため」かな。

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若者たちは、その感動をインスタグラムに投稿して、多くの人と共有するんですね。ひとり占めはもったいない、シェア!ある意味、羨ましいな、けど、この時代に私がもし20代?30代でしたら、完全に孤立してると思います。SNSを使いこなせないというのもありますが、流行に乗れない自分を知っているから。今見ている空、すっごくきれいで誰かと一緒に見たい、もしくは見せたい、けど、自分一人の心に焼き付けて、この広い世界のどこかに、同じ瞬間、誰かも見ていると思っているだけでいい、その誰かは誰かのままでいい、つながらなくていい、ひとりでいい、ただそうやって孤独がってるというか空想に耽るのが好きなのかなぁ。こういうのロマンチストっていいます?
そんな私が、ブログにはどうでもいい写真を載せたりしています。それは、自分に向けている行為で、誰からか反応があるわけじゃない、けど、たまたま立ち寄ったこのブログで、たまたま目にした写真で癒されてくれる人がひとりいたらという想いはあるのかな。速攻リアクションは単純に嬉しいけれど、怖い。しばらく時間を経て“たまたま”“縁あって”を今の私は大切にしています。これまで無視してきましたから。♯イマソラから、また自分の孤独話に至ってしまいました。暗っ。

とにもかくにも、♯イマソラを知って、参加はしないけど、そっか、みんな見上げてるんだねって嬉しくなったのは事実です。

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日々感謝です。