今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHK「フェイス 置かれた場所で咲く花に〜渡辺和子さんとの“対話”〜」を観て。やっぱり沁みる・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

昨年末亡くなられた渡辺和子さんの著書『置かれた場所で咲きなさい』が今改めて注目を集めているようですね。先日、中国地方の“今”を切り取るNHK番組「フェイス」で特集されていまして、なぜいま渡辺さんの言葉が人々の心に響くのか、読者の心の内を見つめる、という内容でした。私の手元にも置いてあります(最近は開くことがないんですけど)し、ざっくり備忘録しときましょ。

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渡辺和子さん。
昭和2年4人兄弟の末っ子として生まれた。父・錠太郎さんと一緒に過ごす時間が断たれたのは9歳のとき。昭和11年二・二六事件で、陸軍の青年将校たちが自宅を襲撃、教育総監だった父を目の前で殺害した。その後18歳でキリスト教の洗礼を受け、29歳で修道院に入った。そして、36歳のとき、修道院の運営する岡山の大学の学長に就任する。急死した学長の代わりを突然命じられた。創立以来アメリカ人シスターが率いてきた大学に初めて誕生した若い日本人の学長。年長の修道者たちとの関係が上手くいかず、与えられた勤めを嘆きながら続けた。そんな渡辺さんに先輩の神父が渡してくれた一篇の詩がある。

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 「目からうろこが落ちるとよく言うが、自分ではっと気がついた
  すべてあなたが不幸だと思っていることも それも神の恵みなんだと」
そう語る渡辺さんの姿が画面に映る。
“自分が笑顔で生き、周囲を幸せにすること”、渡辺さんはそれを実践する。

  私から先に学生に挨拶し
  ほほえみかけ お礼をいう人になったのです
  そうしたら不思議なことに教職員も
  学生もみな明るくなり優しくなってくれました
  「置かれたところで咲く」この生き方は
  私だけでなく学生 卒業生たちにも波及しました

変わるきっかけをくれた一篇の詩を支えに、渡辺さんは去年の12月30日89歳で亡くなる3日前まで大学での職務を全うした。

 

今、80歳を超えた女性たちの本が相次いでベストセラーになっているが、その中で5年前に出版され話題となった、この渡辺さんの「置かれた場所で咲きなさい」が累計220万部と改めてベストセラーになっている。さらに、亡くなった後も出版社には手紙が届き5000通以上にものぼる。

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番組では、その中から2名の読者が紹介されている。

広島・竹原在住の芥川由紀子さん、71歳。
37年間看護師長として働き、退職して6年後にパーキンソン病に罹っていることが判明、寝たきりになる可能性もあると医者に
言われ、だんだん日常生活にも支障が出始めてからは症状を和らげようと週二回デイサービスに通っている。
 「病気だから受容しなきゃいけないと頭ではわかっているが、気持ちが
  全部受容する状況になるまで大変でした」と芥川さんは言う。
自分ができることが一つずつ減って行くことを受け止めきれなかったときに、出会ったのが渡辺さんの本だった。ある言葉を見つけた。

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寝たきりの人にも意味はある、自分が出来ることは自己満足で些細なことかもしれないけれど、少しでもしていけばいいと思えたら勇気が湧いてきたそう。同じように身体の悩みのある人に声をかけ、相談に乗っている。みんなが喜んで下さるのが私の喜び、今の私の役割だと言う。

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横浜在住の大郷郁美さん、30歳。
23歳で作業療法士の資格をとり、認知症のお年寄りの介護をしている。順調にキャリアを積んで、2年前に結婚。仕事と家庭の両立を目指していたが、なかなか妊娠できず不妊治療を考えた。しかし、仕事ぶりが評価され責任ある仕事を任せられようとしていた矢先で、治療期間中はこれまでの勤務形態は不可能となり、悩んだ結果、不妊治療の道を選んだ。それでも、子どもはできない。産めないし、子どもはできないし、同期はこんな先に行くし、と焦りが募る中、偶然書店で渡辺さんの本を手にとった。心揺さぶられる言葉を見つけた。

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この言葉に背中を押された。
 「“乗り越えられない人には試練も与えてもらえない”くらいの気持ちで、
  ちょっとやってやろう!と。
  もっとやることがあるし、自分なりにみがいていこうと思う」と笑顔で話す。

読者の心に響く渡辺さんの言葉。本を通じた対話は今も続いている。

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ここで、ゲストのプロフィギュアスケーター鈴木明子さんのお話。
バンクーバー五輪ソチ五輪の間で、引退やコーチとの関係などでもがいていたとき、たまたま書店で本のタイトルが目に入り、何か助けて欲しいという思いで手に取った。2014年ソチ五輪では、足の状態が最悪でベストな演技が出来ないと悩んでいたが、この言葉で救われた。

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「痛い、痛いと嘆くより、この今のこの身体の状態でベストを尽くそう!と思えることによって、演技に対する技術的な取り組みは同じだったかもしれないけど、前向きにやったことで終えてから悔いはなかった。この言葉のおかげかもしれない」

「現代は、女性が仕事もし、子育てもし、様々な決断を迫られることが多くなっていて、悩んでいるときこの本によって一押しされ、勇気を持って歩み出せるんじゃないか、勇気が欲しいんだと思う」

「渡辺さんご自身、弱さがあってはじめて強くなられた、完璧ではない、ってあたりが人間らしいからこそ多くの人の心に響くのでは」

「引退してみて、様々な仕事をしていく中で、これまではコーチや周りから教えられ、支えてもらうことが多かったけれど、これからは与えられたものを自分の中でギュっと持っておくのではなく、これを伝えていくことによってつながっていくんだなと感じている」

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「自分がこれからやっていくことが言葉の中にある」

「人生のタイミングによって心に響く言葉が変わってくる。それらを感じる自分自身を楽しんでいきたい」

こんな想いを語る鈴木さん。きっと表現者として奥深い人生を送られるでしょうね。

 

他にも、街ゆく人のインタビューでこんな答えがあった。

◆50代男性
  意に沿わない人事異動で落ち込んでいたとき勇気づけられた

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◆10代女性
  涙がとまらなくなった。うまく咲けない時間が長い自分に、焦らなくていいよと

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最後に、先月行われた渡辺さんのお別れ会に参列した3500人の中に、30年以上交流してきた男性、安田善三郎さん91歳の姿があった。兄は、二・二六事件を起こした青年将校の一人で渡辺さんの父親の命を奪った実行犯。安田さんはずっと渡辺さんに負い目を感じていた。50年後の兄の法要に渡辺さんが訪れ、墓に手を合わせてくれた。その姿に涙を流す安田さんに柔らかなまなざしもむけてくれた。それ以来手紙のやりとりが続き、100通以上に。事件にふれることはない。
周囲の幸せを願う生き方は最後まで変わらなかった。

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出版されて少し経ってから書店で見かけて購入しました。たしか、私も何かに助けて欲しくてでしょう。丁度癌治療がひと段落した時期だったかな。その頃は、“死”への不安や恐怖などはさほど問題ではなく、近い将来、自分の人生の方向、自分の今後の在り様などなど、ごちゃごちゃを整理したくて・・かな。知人・友人といった身近な人たちの優しさはとても有難いのですが、一切の関わりのない遠いところの人(誰でも良いわけではない)の言葉が普遍的、客観的な気がしたんでしょうね。

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思い起こすと、その時は、“根っこ”に惹かれたのかな。どうでも良いことですが、ブログを始めてみて、私はこの“根っこ”が好きなんじゃないかと気づいたようでございます。でも、その当時、癒されたと同時に、“やれやれ、休むことなくやっぱり根であっても伸ばし続けなくちゃいけないのかな”なんてひねくれ根性もチラっとあったかしら。全くの見当違いですよね。

今回、またページをめくってみましたら、また違った言葉を見つめてたりします。忘れてるなぁー、それだけ今は落ち着いてるってことなのかなーっ、で、自分がギュっと握ったままの目に見えないものを誰かに手渡す、といいますか、誰かの役に立てばうれしいなぁー、そもそも役に立つもの持ってんのかな?わたし、ないような気がする・・・。ヤバイ、悩みが出てきたではないですか。

ちなみに、私の歌うたい活動に協力下さっているM氏は、渡辺さんご本人にお会いされたことがあるそうで、なんて羨ましいことでしょう。きっと有難いパワーを浴びてらっしゃるから深き人生を歩かれるに違いないです、いいなぁーっ。

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日々感謝です。

 

Eテレ「オイコノミア〜信じるココロの経済学〜」を観て。たしかに、お地蔵様ってそうよね。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

ほぼレギュラー視聴しているEテレ「オイコノミア」。今回のテーマは、“信じるココロ”。幸運を呼ぶ縁起物・四葉のクローバーや願掛けてるてる坊主、花占いなど、様々な場面で心の拠り所を求める私たち。こんな信じるココロも経済学で読み解けるらしい。ざっくり備忘録しときましょ。

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まずは、街行く人に“どんな験担ぎをしてますか?”とインタビュー。
・テストのとき、ポケットに起き上がりこぼしを入れる
・勝負時、就活で初めて買った赤いネクタイをする
・市民マラソン大会出場時、右足からシューズを履く
・勝負前、カツ丼を食べる
・お金が貯まるようにお札は顔を下にして財布に入れる など

人それぞれあるようだ。宇宙飛行士さんの験担ぎの紹介。
 ①出発前日
   宿泊するホテルの庭に木を植える
 ②出発前夜
   映画「砂漠の白い太陽」を鑑賞する
当日は、移動用のバスを降りて、バスに小便をかける。女性は予めとっておいたものをかける。ガガーリンがロケット打ち上げ時にした行動を真似ているらしい。

この“験担ぎ”って一体何?何を信じているの?
経済学では、因果関係の誤りと呼ぶ。

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因果関係とは、二つの事実の間に原因と結果のつながりがあること。

雨が降る(原因)と傘が売れる(結果) には因果関係があるといえるが、カツ丼を食べると勝つとか赤いネクタイをすると成功するなどは、実は因果関係は無い。なのに、信じてしまう。では、なぜ統計的に根拠のないことに私たちは因果関係を見い出すのか?
これは、偶然に秩序を見つけたがる人間の特性だと言われている。

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直感的な判断に基づいて意思決定すること。論理的な裏付けがなく、判断に偏りが生じる。例えば、薬の効果について、医学的に研究された結果よりも、身近な人が治ったという情報を信じたりする。経済学では、こうした人間のくせも研究対象。“験担ぎ”も“ヒューリスティクスのバイアス”のひとつと考えられている。

又吉さんは、ラスベガスで赤と黒のルーレットゲームをした際、全て赤に賭けたとのこと。好きな色であるとともにサッカー部時代靴下が赤、チームカラーも赤、その名残らしい。

実は、これも“験担ぎ”の有効な使い方である。物を決める時は結構エネルギーを使う、これを意志力というが、使い続けるとエネルギーが減ってきて大事な時に良い意思決定が出来ないかもしれない。ゆえに、重要でないことはパッと決めて、集中すべきことにエネルギーを使えるので“験担ぎ”も使い方次第。

 

ここで、又吉さんとゲストのはるなさんに実験。
サイコロの目が偶数か奇数かを当てる。方法として下記の二つから選んでもらう。どちらを選ぶかで、あるものを信じるココロがわかる。
 A.すでに投げられているサイコロの目を当てる
 B.自分で投げるサイコロの目を当てる

又吉さんは‘奇数’、はるなさんは‘偶数’を予想し、二人とも‘B’を選び、サイコロをふると・・‘奇数’に。もし、又吉さんが‘A’を選んでいたら、正解だった。これは、やはり、“自分を信じている”ということでしょうねとのこと。サイコロの目が奇数・偶数になる確率は誰が投げても同じ、でも、自分で投げたい。こういうのを

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つまり、自分の能力が高いと信じるココロの表れ。

 

では、みなさんの“自信過剰バイアス”を測ってみよう!大竹先生監修のテニスボール実験。テニスボールを3m離れたカゴに10球投げ、入った個数を競うもので、街ゆく人男女合わせて20人に協力して貰った。投げる前に‘上位50%に入る自信があるか’質問したところ、女性は自信がないと答えた人が多かった。しかし、結果は、女性の方が上位50%に入った人が多かった。女性は過小評価する傾向がある。

 

これに関連して、自信に関する男女差は、組織のリーダー選びにも影響を与えるという研究もある。アメリカのビジネススクールで“各リーダーの計算テストの正解数でグループの報酬が決まる”という設定でグループリーダーを決める実験を行った。
3パターンの条件でリーダーを選んだ場合の、女性リーダーの比率を見ると、
 ・一年半前の実際の成績で選んだ場合・・21%
 ・参加者が記憶していた成績で最も優れた人を選んだ場合・・16%
 ・今回は何問解けるか自己申告で選んだ場合・・12%

と、男性は実力もないのにもっとできると思っていたり、記憶がすり替わっていたりする傾向がある。組織としたら、実力がある人がリーダーになる方が良いのに、自信過小になっていると組織としては損をする、社会としても損。自信過剰も自信過小も問題。日本人の特性もあるが、女性はもう少し自信を持とうとのこと。      

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話は変わって、大竹先生は“信じるココロ”について面白い研究をしている。小学生の頃、通学路や自宅の付近にお寺や神社、お地蔵様があったかどうか調査をした。それらを目にすることが多かったという人は、知らず知らずのうちにその人の人生に大きな影響を与えている可能性があるということがわかった。

大田区池上地区では、19歳で亡くなった青年を偲んで約30年前にお地蔵様が建てられ、それ以来まわりの人たちの動きが変わった。子ども達が登下校の際拝んだり、牛乳配達の人が牛乳をお供えしたり、と何も言わないでそこにあるだけで人の気持ちを寄せていく。こういう環境だと“ソーシャル・キャピタル”が高まることがわかった。

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お互い相手に利益を与え合う互恵性や自分を犠牲にしても他人の利益をはかる利他性などが“ソーシャル・キャピタル”を高める。それから、人のことを信頼できるのも“ソーシャル・キャピタル”。

話を戻して、大竹先生は、25〜59歳の約18000人対象にネットアンケートを実施し、“ソーシャル・キャピタル”を分析する中で、神社・お寺・お地蔵様に注目。子どもの頃の価値観に無意識に影響を与えているのではと仮定。

主な質問項目として・・・

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それぞれの質問から利他性などがわかる。

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お寺やお地蔵様があった人たちは、天は悪事を見ているとか神仏を信じる傾向があり、見られているから悪いことはできないなと思いやすい。

また、地域の“ソーシャル・キャピタル”が高いと、健康度とか幸福度など人々の人生にも影響があるという。

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ところで、番組冒頭で紹介されたビルの一階にあるお地蔵様は、2013年にビルの運営会社が設置したもの。最初はお店の話題作り程度に考えていたが、そんなに簡単に建てれるものではなかったらしい。

京都の鈴虫寺に相談したところ、魂を入れる儀式・開眼供養をしなければにらず、その覚悟があるのか?と問われたようだ。会社がなくなってもそこに存在し続けなければならない、町内とか商店街とか地域のみなさんで作ったお地蔵さんにしてはどうか、建立委員会を作りなさいと課題を出された。建立に2年位かかり、今では、毎年夏には地蔵盆や縁日を開催して100人を超える子どもたちが参加し地域交流の場となっている。“ソーシャル・キャピタル”が育っている感じだ。

しかし、大竹先生は、研究が正しければ残念なことがあるという。“所得は上げない”らしい。近所にお地蔵様があった人は社長になる人が多いということはなかった。人間関係が豊かな人は成功しそうだが、調べてみるとどうも地元に残るか、地元に戻る、東京に行ったら所得が上がるかもしれないけど、地元のネットワークや人間関係が大事だと。地元への満足度や友達関係の満足度は高いが、仕事や所得の満足度は必ずしも高くはならない。 以上

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私は“験担ぎ”ってしてるかしら?すぐには思いつきません。それと、お地蔵様に関しては、近所や観光地でお見かけすると、たしかにただの石の置物ではなく、何がしか有難い気分になりますね。先日立ち寄ったお寺にたくさんのお地蔵様がいらっしゃって、しかも赤い毛糸の帽子や前掛け、お供え物などきちんと飾られているのを見ましたら、自然と立ち止まって見つめてしまいました。気を配ってらっしゃる方々のお気持ちが伝わってきます。代々親から語り継がれていくのでしょう。信じるココロまで経済学で読み解くとは、オイコノミアとは何ぞや、でございます。

日々感謝です。

 

「ゴスペル&良いお話」第2回ライブに参加!3曲歌わせて頂きましたっ!

こんにちわ、SUMIKICHIです。

昨日、ギター伴奏して下さっているM氏の「ゴスペル&良いお話」第2回目ライブがありまして、またずうずうしくも3曲ほど歌わせて頂きました。場所は、前回と同じ島のライブハウスです。 

sumikichi52.hatenablog.com

今回もライブの模様というより、一日の行動記録、目にした風景をだらだらと綴らせて頂きましょ。

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昨日は、前回よりもまあまあのお天気になりましたが写真を撮りたい時には曇り空。12時発。10分程度で島に到着。

何やらお庭がきれいに整備されておりました。戸外でのミニライブが出来るように着々とマスターが手入れされてるようです。お友達の助けもお借りしているんですって。

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今回はM氏のご友人は各自行事がおありということで、マスターお一人に聴いて頂くのかなと思っていましたら、なんとマスターがご友人にお声掛けてして下さり一組のご夫婦が暖かく見守って下さいました。

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そして、鍋付きです。お庭で育っているルッコラ鍋。すっごく肉厚で、スムージーを飲ませて頂いたら、大根葉のような苦味があとから出てきて癖になりそうなお味でした。

 

まず、メインのM氏による「ゴスペル&良いお話」。M氏はクリスチャンで、地元のキリスト教会で週一歌っていらっしゃるので場馴れされてます。良いお話→ちなんだゴスペル曲→良いお話→ゴスペル曲とスムーズにわかりやすく進んでいくのです。

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詳細は生でお聴き頂きたいので割愛いたしますが、へぇーっ、と思ったのが、自分の銀行口座に毎日86,400円が振り込まれる、これを何に使うかはその人次第、
しかし、午前0時になると口座残高が0になる、そして、また新たに86,400円振り込まれる・・・この86,400円というのは一日を秒数で表わした数字で、与えられた時間(お金)を、最も大切なことに使いましょう、毎日懸命に生きましょう、という意味なんだそうです。ある日本人の牧師さまのお話。このお話にちなんだ曲は「今日という日ほど(は?)素晴らしい」(あやふやですみません)。このほか、「あなたは愛されている」「あきらめません」などなどストレートな歌詞にシンプルなメロディで誰でも口ずさめるものばかり。ゴスペルって、人によっては堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、演歌ゴスペルなんていうのもあるらしいです。

そうそう、忘れてはならないのが詩人・画家の星野富弘さんのお言葉。

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体育教師だった23歳の時、鉄棒から落ちて首の骨を折ってしまい、首から下が不随になり死ねことも出来ずどん底に陥りながらも、口で絵筆をくわえ絵を描き始め、今では美術館が建てられるほどの画家になられた有名な方。身体が不自由な時にある女性と結婚した頃のお言葉のよう。

  命が一番大切だと思っていたころ
  生きるのが苦しかった
  命より大切なものを知ったとき
  生きるのが嬉しかった

微妙にちがうかな?こんな感じだったと思いますが、ほわぁーっと心に沁み広がりました。私にはまだ実感が伴いませんが、希望の響きです。

有難いお話がてんこ盛りだなぁーとぼぉーっとしていましたら、私の歌うたいのお時間がきました。この雰囲気を壊さないように気をつけながら。曲はイルカさんの「なごり雪」とアリスの「遠くで汽笛を聞きながら」、そして、「アメイジンググレース」をM氏とハモり。今回は、なんと、なんと、マスターがギター伴奏に加勢して下さいました。マスターは若い頃フォーク歌手を目指されていたほどお上手で、時折ご自身で作った曲を歌っていらっしゃるようです。

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伴奏の音が倍に、厚くなって全く違う雰囲気になりました・・ような気がします。今回も、色々気づきがございました。自分が上手く歌うことより楽器と息を合わせるということが大切なのかなと。声が出るからといって100%自分を出せば良いのではなく、曲の流れ、言葉のつながり、ストーリーなどなど表現すべき方向性が、今までちょっと違ってたなとか。ですから、これまでは、自分の未熟さばかりに目がいってしまって、やりたい!と一見積極的なように見えるけれど、実は楽しさなんてない、みたいな感覚でした。それが、ちょっとまわりと合わせるってことに目を向けて見ると、あれっ?なんだか楽しい?少々音が外れてもいっか?なーんて。これに、ベースやドラム、キーボードが増えていくと、すごく楽しくない?って夢が広がりますね。んーっ、その前に、私、多少楽譜が読めて、コードが理解できるようになっていた方が良くない?

次回もまた、マスターにも演奏に加わって貰えるよう、選曲したいと思います。ここまでくると、以前の‘どうせ私なんて病’は静かにしててくれてるようです。

最後に、ライブ後は毎回このパーターン。プライベートビーチと化している浜辺で写真撮影。

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ちょっと曇りがちで残念。水平がとれなくてダメダメですけどね、あっ、ピントも。今回は、浜辺の端の岩場にも行ってみました。自然の配色が素敵です。

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やっぱり曇りがち。砂浜には私の足跡しかありません。

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ひとり、写真を撮りながらぶらぶらしていますと、詩人になれそうな気がしてまいります。って、書けませんけどね。 

 

気軽に楽器を使って良いそうです。好きな時に、好きな楽器で、好きな曲を・・そんなハウスです。

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もしもしご興味がおありでしたら、足をお運び(船に乗るけど、運賃往復440円)頂けると幸せです。ちなみに、ライブ自体は無料です。次回開催日は未定ですが、おそらく夏頃かな、バーベキュー(有料で要予約)もOK。この訪問者のほとんどないブログで告知しようと思います。

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日々感謝です。

       

Eテレ「まる得マガジン〜マインドフルネス・第4回コーピング〜」を観て。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

“ストレス社会と言われて久しい現代。怒りや不安、悩みなどと上手くつき合っていくためにはいったいどうしたらいいのか。そこで、心を今に向けるマインドフルネスを始め、身体をリラックスさせたり、行動を見直したりして、ストレスに対処する方法を紹介”という番宣を拝見し、8回放送のうち6回分を観ました。ざっくり備忘録しときましょ。

   ストレスに負けない心のストレッチ
     初めてのマインドフルネス

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今回は・・・ストレス解消のレパートリーを増やす

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コーピングとは、ストレスを解消する手段を指している言葉。ストレス解消法は、友人との食事会やペットと遊ぶ、スポーツなどなどたくさんあるが、だいたい同じパターンになっている。そうすると、上手く対応できる時は良いが、予想外のことが起こるとストレスに対応できなくなることがある。事前にレパートリーを増やしておいて対応できるようにしよう。

 

方法は簡単。紙とペンを用意。

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どんなささいなことでも良い。遊び感覚で、つまらないことでも、同じ内容を少し変えるだけでもいい、何でも書いていくことが大切。例えば、サーフィンをいつするか、どこでやるかを分けてもいい。普段思いがけないようなものが出てきて、自分の思考の癖がわかってくる。柔軟になることがねらい。

 

次のステップは、この中から選んで実行してみる。ひとつでもいいし、組み合わせてもいい。

試した結果を 〇×△ の三段階で評価する

ストレスが解消されたら“○”。こうすることで、効果的だった方法を次から選びやすくなる。心がストレッチされて、広がった感じがあるはず。実際ストレスになったとき、試してみてさらに充実させよう。

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私、実際に書いてみました。斬新なものはなくいつでもやってることばかりかもしれませんけれど。

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最初はペンがとまりましたが、だんだん楽しくなってきて、ストレス時でなくてもやろっかなと思っている自分がいました。が、実は毎日ほぼストレス解消行動しかしてないかも。

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日々感謝です。

 

 

VOCAL LESSON記録〜2017/3/17&カット諸々

こんにちわ、SUMIKICHIです。

良いお天気が続いております。が、花粉が飛びまくってますよね、一歩外に出ますとつらいです。

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久しぶりに美容院でカットをして頂きました。すっきり。もっと襟足を刈り上げて貰っても良かったかしら。えっ?おじさんになるからやめとけ?来月は白髪染めだな。

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ショッピングモールでちょっとコーヒータイム。

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ハローワークにも出かけました。最後の認定日。これで失業手当の支給は終わります。いよいよ貯金の目減りが始まります。せめて食費+光熱費分位は働かなくては・・。ですが、もう少し休養させて頂きとうございます。

 

で、本日のVOCAL LESSON。課題曲は、前回に引き続き「愛を込めて花束を」。先生、うるさくなってごめんなさい、ストレス発散させてくれてありがとうございます。次回は、アギレラに挑戦します。もう、やったもん勝ちでございます。

 

そうそう、昨夜は、先生から情報提供して頂いたセッションライブを見学いたしました。ホスト(ライブ運営者)のフェイスブックに聴きたい曲、演奏したい曲、歌いたい曲を登録して、早い者勝ちで誰でも演奏できるシステムらしく、当日ぶっつけ本番でいろんな人がライブに参加。わかりづらいですね、例えば、私がコブクロのある曲を歌いたいと登録したら、その曲をギターやドラム、キーボードを演奏します!と見知らぬ誰かが登録して各自練習し、当日初顔合わせでいきなりバンド演奏という画期的なもの。かれこれ2年位になるようです。昨日は20組(曲)位でしたでしょうか、会社帰りの人とか学生とか、ホント。様々な方たちがいらっしゃいました。上手くいかないところもありますが、楽しそうでございました。私もいつか参加できればうれしいな。

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私が通うVocal教室の生徒さんがお二人参加されてました。たしか、コブクロさんの曲でした。良かったですよー。

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さてさて、明日はいよいよ島でのライブ本番でございます。「なごり雪」「遠くで汽笛を聞きながら」「アメージンググレイス」の歌詞をおさらいしときましょ。 

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日々感謝です。

 

 

 

 

 

Eテレ「100分de名著 宮沢賢治スペシャル・第2回〜永遠の中に刻まれた悲しみ〜」を観て。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

すっかりレギュラー視聴するようになったEテレ「100分de名著」。今月は、「銀河鉄道の夜」「春と修羅」などの作品で今も多くの人に愛される宮沢賢治スペシャル。第2回は、「春と修羅」と童話「やまなし」などを読み解くことで、賢治が向き合った「生と死」の問題に迫っていく、という内容です。ざっくり備忘録しときましょ。写真の文字が読みにくくて申し訳ございません。ってどなたに言ってんでしょうね。

 

37歳の生涯の中で800篇という膨大な詩を書いた賢治。彼は、自分の詩を“心象スケッチ”と呼んだ。なぜそう呼んだのか?69篇の詩が収められた「春と修羅」の序文に述べられている。

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わたくしを意味する“現象”“照明”という言葉があるが、“照明”というのは何かのエネルギーによって明滅している存在であり、わたくしも本体、本質によって動かされているだけの現象にすぎない、というふうに解釈している。賢治は人の命を“青い光”であらわすパターンが多い。

伊集院さんは、「すべてがみんなの〜」という個所ですごく共感することがあると言い、ラジオの放送中伊集院さんは、リスナーの姿を見ることは絶対できない、笑ってくれてるだろうと想像するのは自分の中のみんなだ、日頃お手紙や街で会った人たちの姿から推測する自分の中のみんな、だからここがバシっときたと話す。

山下先生は、ものすごく主観的であるとか、この世界ではこれが売れるとかものすごく客観的であるとか、などが大事だったりするが、賢治は、実は自分の心の奥の奥の奥の中を掘ったほうが“みんな゜に出会えると思ったんでしょうねと解説。

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他に「春と修羅」の特徴として、詩に具体的日付が記されている。賢治は、時間にこだわりを持っていて、その日、その瞬間を永遠化したかったのではないかとのこと。特に、ある一日を繰り返し詩に刻んでいる。1922年11月27日。それは、二歳年下の妹・トシが亡くなった日。

トシは、兄・賢治と同じく真実を追求する性格で、東京の女子大に進学後、花巻で教師をした。花巻は厳しい自然に囲まれ、貧しい農家が多い土地柄。その中で質屋を営み、財を成した宮沢家に、賢治は深い罪悪感を抱き、父とたびたび衝突する。そんな賢治の心の一番の理解者がトシだった。勉学から信仰の話まで何でも話し合えた二人。しかし、強い絆で結ばれたトシが病で倒れ、賢治は懸命に看病するが、その甲斐もなくトシは24歳の若さでこの世を去った。

賢治は、トシの死を幾度も詩に書いた。そのひとつが「永訣の朝」。

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賢治にとっては魂がひきちぎられる思い。繰り返されるのはトシの声。「あめゆきをとってきてください」(みぞれ混じりの雪)という意味ではないかとされているが、いろんな解釈がある。山下先生は、地元の方々とお話したら、“あまゆき(甘い雪?)”ではないかと、花巻の子どもは、雪に砂糖をかけて、あまゆきーといって食べたんですよと説明してくれたとのこと。トシと賢治の幼少のころ、一緒に食べた思い出かもと。

また、ローマ字が突然出てきて「私は私で一人で死んでいきます」とトシの言葉として受け取れるが、あえてローマ字にすることで音楽的なイメージになっている。

他にも、悲しみを詠ったものがたくさんある。

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トシ臨終三部作のひとつ。死ぬってことはなんなのか、死んだらどこへ行ってしまうのかを真剣に追求している。当時日本の最北端の樺太に行けばトシの魂に会えるかもと、亡くなってから8ヶ月後、列車で旅に出る。そこで様々なことを考えて作品を書いた。

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そもそも、信仰の上ではみんなや宇宙全体の幸せを考えなければならないのに、自分はトシのことばかり考えてしまう、この葛藤を抱えながら追求した作品である。

 

また、童話でも“死”は大きなテーマとなっている。そのひとつが「やまなし」。蟹の兄弟の頭上では、魚が獲物を探して泳いでいる。二匹は魚が悪いことをしていると話し合っている。

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クラムボン”って何?あなたの想像力に任せられてますよという感じでいろんな解釈ができるが、音の響きから、尖っているものではなくて、何か丸いイメージがしますね、と伊集院さんは言う。さらに、ファンタジーなのかと思っていたら、殺されたよとか死んだよとか急に物騒な言葉が出てきて、かわせみが魚を咥えて命が奪われていき・・後半になると丸くていい匂いがするものが落ちてきて・・これが「恵み」。生の恵みを象徴する「やまなし」が落ちてくる。死と悲しみを包む大きな“命”。ちよっと、輪廻転生みたいな感じ、トシの死は悲しいことだけではないんだ、無駄でもない、そんな優しさも感じると感想を話す。

最後に山下先生は、幼いころと大人になって、悲しみを体験して読むのとでは違う味わいがあります、と締めくくった。

 

毎度お恥ずかしながら、この「やまなし」は読んでない、いえ、習ったかもしれませんが、すっかり忘れております。とほほ。トシさんのこともそうだったのね、ってくらいで。重ねてとほほ。

そうそう、ホントにびっくりなのですが、図書館本を本日読んでいましたら、宮沢賢治さんについての記述がございまして。なんてグッドなタイミング!

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筒井康隆さんの著書なんですけど、“色気”(男女関係だけではなく人として)のある作家として賢治さんの名前をあげてらっしゃいました。「注文の多い料理店」の中で青年紳士が死の恐怖に怯えて泣き叫ぶくだりなど、異常な色気を感じると。へぇーっ、そうなんだぁ・・。さらに、「やまなし」の“クラムボン”についても、意味不明だが、今では詮索すること自体無粋だと。へぇーっ、そうなんだぁ・・。いろんな作家さんに影響を与えてらっしゃるのね、私は今のタイミングで番組を観ることができて、ある意味ラッキーでございます。私も、ノートとペンは持ち歩いております。が、単なる生活備忘メモ。いつになったら創作備忘メモになるのでしょうか。私には、創作の神様は降りてきてはくれませぬ。とほほ。

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日々感謝です。

 

Eテレ「オイコノミア〜オトナのたしなみ マナーとルールの経済学〜」を観て。足跡ねぇ・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

最近レギュラー視聴しているEテレ「オイコノミア」。今回は、ゲスト・壇蜜さんもびっくり、人間関係を円滑にするマナーとルールの経済学。ざっくり備忘録しときましょ。

 

そもそもマナーとは?
マナースクールの先生がおっしゃるには、“お互い幸せを作っていくもの。相手の立場に立って、お互いに思いやりの気持ちを伝える”ことだと。

では、経済学ではどう考える?

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さらに‘集団’と‘長期的関係’をポイントに見ていくと・・マナーを守る3つの理由がある

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①短期的には得でなくとも長期的には利益になる
ルールブックには書いてないが、みんなが守るマナーというものがある。例えば、サッカーの試合では、選手が倒れてもそのまま試合は続くので、選手たちの判断で、選手が早く治療できるように敵味方に関わらずボールをわざとコート外に出して試合をとめる。お互いに自分が怪我したときにもそうしてほしいという気持ちがあるから。

②ある種のシグナルを送り、その結果、他の取引で利益を得られる

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メールが届いたら遅くともその日のうちに返信するとかテーブルマナーがいいとか、明文化されていないけどみんながマナーとして守っていることをきちんとしていると“いい人”と思われ、そんなシグナルで相手を安心させ、話をスムーズに進めることが出来る。

③本人にとっての主観的な利益がある
例えば、‘席を譲る’とかは、自分は短期的に立っていないといけないが、譲って喜んでもらえること自体、自分にとっても喜びとなる、という要素もある。

ここまでで、経済学的にもマナーは守った方が良いといえるが、自分が正しいマナーだと思っているのに、それに従わない、守らない人がいる時にトラブルになったりする。

 

そもそも、マナーとルールの違いは?まずは、明文化されているかどうか。ルールは明確に定められている。

経済的に考えると、マナーに頼るより、ルールを決めた方が良いのか?
実は、なかなか難しい問題で、明確なルールや罰則を決めても必ずしも上手くいくとは限らない。

イスラエルのある保育所での実験によると・・・

保育所が閉まるのは午後4時。親はそれまでに子どもを迎えにくる、時間を守るというのがマナー。しかし、遅刻する親が後を絶たないため、10分以上遅刻したら、500円相当の罰金をとるというルールを決めた。すると、遅刻が減るどころか、以前の約2倍の数に増えたのだ。“500円払ったら遅刻していいんでしょ”ということなのか。

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罰金が設けられたことで‘社会的規範’から“市場的規範”に切り替わった。又吉さん曰く、無料で重い荷物を持ってくれる人がいたら、物凄く申し訳ないなと思うのに、お金払っていたら、もっとちゃんと持てよ、みたいなことですかね、って。

面白いのが、罰金制を導入しても倍に増えたぞ、ならばと制度をやめてみたら、二度ともとにはもどらなかったらしい。どうやら、ルールを決めたらいいってものでもないようだ。

こういう問題点を考える際に、出発点となっているノーベル経済学賞をとった経済学者の理論がある。

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得られるものが、失うもの×確率より大きいとき、犯罪を犯すインセンティブ(行動を起こす動機)が働く。とすれば、罰金を高くすれば世の中上手くいくのか?

 

そこで、“放置自転車”の例を考えてみよう。放置自転車を減らすには?

  «自転車を放置する便利さ・快適さ» ≧
         «自転車を取り戻す費用» ×  «撤去される確率» 
   “≧”を“≦”にすればよい?

罰金を幾らにすれば減らせる?

10万円とかにすると、新品買えばいいやとなるので高ければ良いというわけにもいかない。集積場を取りに行きにくい場所にしていたりする。その方が機能する。人間が考える費用は、財布から出て行くお金だけではなく、取りに行くときの体の疲労やかかった時間なども換算する。

ついでに、撤去する確率も高くするという対策もあるが、監視員やトラックを増やすコストがかかるため現実的には難しい。

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実は、放置自転車の数は、1981年には全国で一日98.8万台、2015年では8.1万台と10分の1に減っている。駐輪場の整備が進んだからだ。1977年では59.8万台、2015年には429.8万台と7倍以上増えている。

料金設定には経済学の考え方が生かされている。短時間の利用者には無料、長時間利用者には無理のない範囲で有料、様々なニーズに合わせたしくみ。なぜ、このような価格設定にするとOKなのか?

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価格差別をせずに24時間まで一回停めたら一律100円に設定すると?
人によってはもその辺に停めた方がタダだし、と思うかも。高過ぎると、見つからない方に賭けて停めないという人もいるかも。払えるくらいの料金設定が良かったのだろう。

守れない、守りにくいルールにするくらいなら、この位だったら守っとこうと思えるような仕組みを作ることが、結果的にみんなにとっていい環境を作る、というのがこの例からもわかる。マナーとルールに関係する内容が下記にも示されている。

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例えば、会社がどのような仕組みを作れば社員が頑張って働くだろうか?

ひとつは、結果を出した人にはご褒美を与えて、上手くいかなかったら罰を与える、つまり“ルールを守らせる仕組みと同じ”。

もうひとつは、会社と社員が長期的な関係を通じて互いに協調的な行動をとる、もしどちらかが裏切れば関係が壊れてしまい、仕事が進まなくなる、こちらは、“マナーを守らなかった場合と同じ仕組み”。マナーとルールの経済学は、職場に応用することも出来る。

 

今、社会を円滑にまわすため・・

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が注目されている。

例えば、信号機につけられている残り時間を知らせるものもそのひとつ。青信号の残り時間が少ないとわかれば、急いで渡りきろうとしたり、無理せず次の青信号を待とうとする人もいる。

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それぞれ自分のコンディションに応じて好ましい選択ができる。

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2011年のデーンマークでの実験。

街角でキャンディーを手渡したところ、人々の多くは包み紙を地面に捨てていた。しかし、近くのゴミ箱に向かう足跡を描いた結果、ゴミ箱に捨てる人が46%増加した。コペンハーゲン市内1500ヶ所のゴミ箱に足跡をつけることを決定。

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この考え方を使って、人々が問題だと思っているけどなかなか守れない行動をどうにか誘導できないかと考えてみよう。“ナッジ”チャレンジ!

エスカレーターの片側をあけて、横を歩くというのは危険な上に故障の原因になるらしい。だから、エスカレーターの足元に足跡をつけておくとか。

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又吉さんは、マナーとかルールに縛られないのがカッコイイとかいう価値観もあるけど、それは守ってくれている人のおかげで、みんなが守らないとメチャクチャな世界になりますね、と話す。

 

お金を払えば締切時間を過ぎても大丈夫だよね、ってことありますね、たしかに。マナーは、幼少期に育った環境によって人それぞれ若干違ったりしますけど、社会に出たらその違いを修正しながら行動しなければ円滑に暮らせないですね。そのとき必要なのが想像力なんですかね。相手の立場に立つとか自分を客観視するとかバランス感覚とか。しかし、なかなか上手くいかないこと多しです。それと、街中に足跡とかあると自然に誘導されて行動するような気がします。面白いですね、人間って。

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日々感謝です。