今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHK「ドキュメント72時間〜生地とボタンと私〜」を観て。ここにも自分がいる?

こんにちわ、SUMIKICHIです。

最近よく観る「ドキュメント72時間」。今回は、〜生地とボタンと私〜。印象に残った人たちをざっくり備忘録しときましょ。

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思わず手を伸ばしてしまう小さな夢のかけら。東京・新宿にある創業90年の大型手芸店。色鮮やかな生地や小物に惹かれて、たくさんの人が集まってくる。一枚の布から生まれる無限の世界を3日間覗いてみた。

3/23(木)13:00

◆じっくり生地を選ぶ主婦38歳
「通園のバッグと靴入れ、あとはランチョンマットなり何なり・・」。娘さんのために本格的な手芸に初挑戦。お気に入りの柄で幼稚園グッズを揃えるそう。「子どもの頃から母は洋裁をやっていて、何かとよく作ってくれて嬉しかった。今度は私が作ろうと思ってる。(子どもが)寝てる間にしないと」。

・・お店は二つの建物に分かれ、全部で13フロア。手芸に必要なあらゆる素材が50万種類も揃っている。

◆自分の好きを仕事にしてしまった人
「トルソーに悪魔みたいな翼をつけるんだけど、その布。普段は氣志團とか芸能人の衣装とか作ってる。もともと浅草カーニバルの衣装を作り始めたのがきっかけ。羽だけで食べていける。隙間産業ですね」

 

17:26
◆ハギレを探す若い女性・モデル
「絶対に出たくないんで・・」と顔出しを拒みながらも「コスプレイヤーなんで。仕事柄バレちゃいけないんで。ツイッタ―で叩かれる。オタクを隠して二重生活してる」と答えてくれる。「普段は華やかな世界で生きてるけど、それだけでは息がつまる。恥ずかしい、隠れて生きてるのに」。

・・誰もが心に秘めているもう一人の自分。ここはそんな世界を開放できる場なのかな。

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3/24(金)10:22
◆楽しそうに買い物する母子。サンプル縫製・42歳
「長野に引越しちゃってなかなか来られなくて、久しぶりに来てちょっと興奮気味で、必要のないものどんどん買ってんです」。子育てしながら自宅で縫製のお仕事をしている。学生時代は東京で過ごして、よくここに来たんだとか。「どこにどういうふうに
使うかは自分で決めていいんだよ」と娘さんに話すお母さん。初めて見るものばかりで、娘さんは興味津々。

今日のお目当てはシンプルな白い布。すぐに決まりそうなもんだけど、すでに3時間経過。「いくらなんでも長すぎるぅー」と愚痴る娘さん。
ようやく選んだのは、素朴な生成りの布。

母「これって同じ白い布じゃん、って思ってるでしょ。違うんだな、これが」
娘「・・・・」
母「どこが違うんだ?って顔して見てたでしょ、今」
娘「・・・・」
微笑ましい光景。
「今、たぶん、白いシャツを作りたいからだと思うんですけど。とりあえず自分用。けど、自分のものなんてここ10年以上縫ってないよな。持ってるのが目的なんで。10年間持ってるかもしんないし、寝かしておくかもしんないし」。

・・今はまだ一枚の布。どんな形になるのか想像するだけで、毎日を頑張れるんだって。

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◆元電気関係、男性65歳
「肩からかけたポーチの紐を、ゴムにしたら重さを感じないというのを自分で発見した」とお気に入りのかばんにつけるゴムバンドを探しに来た。「親がいなかったから。僕らの時代だと破けても捨てないで繕う。でも誰もしてくれず、全部自分でしないといけないからね。そのうちそれが面白くなってきちゃった」

◆虹色に染めた髪など随分派手な脳外科医の女医、41歳
偶然にも4年前に同番組(新宿の郵便局)でお会いした方。「今日は、はさみの切れ具合が悪くて。私、ファッションの仕事もしているので」。脳外科医+ファッション。前回の放送で大ブレイク。自らブランドまで立ち上げたらしい。「これは私のお腹のCT画像をモチーフにした、“実はコレ私のお腹なの”って言えば、オチに笑えるかなって」。

・・思わぬ出会いが人生を彩ってくれることもある。

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18:33
◆ハギレを熱心に見ている年配の女性
一年前から抗がん剤治療中。「副作用で涙が出てしょうがない、ちょっとメガネかけるから。このバッグ、私が作ってるの、今日はこれの持ち手用の布を探しに来たの。私は不器用で、昔はこんなことしなかったんだけど、病気して始めたら、こんな楽しいことあったんだと思って」。定年まで勤めあげ、常に気を張って生きてきた。でも、ひと針、ひと針ゆっくりと向き合ううちに新しい楽しみを発見したという。「布を見て“これどうしよう?”って、想像力が働くと、その次は作ってみたくなる、その連続なんで生甲斐がですね。やった!病気になってありがとうって感じですね。人間になってきたような」。

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3/25(土)11:26
インドネシア出身の女性26歳
「自分のテキスタイルを作って、色々プロダクトに作ろうかなと。今住んでいる千葉の名産、かぶとかにんじん、ピーナッツを題材に」。来日して5年、美術を学び、オリジナルブランドを立ち上げる準備中。「インドネシアにバティックという染物の技術があって、千葉に住んでるインドネシア人としてこれ(素材)です。子どもの頃から結構日本オタクだった。Jロックとかアニメも全部。浦沢直樹先生のマンガは全部読んで、本当に好き。他の国の方は、絶対出せないアイデアだと思う。いい意味で“おかしい”」。色も形もデザインも、溢れ出すイメージをすべて受け止めてくれるのが日本の良さなんだとか。「やっぱり、人って、何か作らないといけないと思います。何かを。それで、生きるって感じ」。

・・50万種類の中から“私らしさ”を探し出す

◆ロンドンから訪れた人形作家とデザイナー
ロンドンにはこんなお店がないと言う。センスが本当にダサいと。

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16:54
◆ボタン売り場に訪れた男性 お針子さん31歳
新宿二丁目の人の服なども作っているらしい。今日は自分のJK用のボタンを探しに来た。服がシンプルな分、ボタンを派手目にするのが好き。「これ(自分の恰好)がある意味、名刺がわり。こんな人間ですっていう」。埼玉の高校を中退して新宿へ。いろんな人と出会ううち、ステージ衣装を頼まれるようになったという。「好きなものだけ。そうすると、自然と人が集まってきてくれる。不思議。それがすごく楽しい」。

・・素直な自分でいられるこの世界。小さく光るボタンが彼の人生の証

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3/26(日)10:30
◆自作の服に身を包む衣裳デザイナー
「同じ生地を使っても、生地のこなし方とかでまったく違うものになる。一番好きなのは、“粋”ってことかな」 (完)

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懐かしいなぁー、大型手芸店。以前はたまに出かけてました。あまりに楽しくて、時が経つのも忘れますよね。番組に出られていた主婦の方もおっしゃってましたが、“持っている”ことが大切なんですよ。ビーズなんて、断捨離を潜り抜けて もう20年間位保管しております。見ているだけでハッピーになります。また、行きたくなりました。

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そして、あっ、ここに私がいる!と思いました。抗がん剤治療中のおば様。“病気になってありがとう。人間になってきたような” ってお言葉は、そっくりそのまま私の気持ち。現役中は気を張って、定年まで勤め上げられ、その後に闘病生活を強いられても、そんな風に日々を過ごせてるのは、とても幸せなことだと思います。ん?上から目線?

それと、“人は何かを作るべき”と言うインドネシア出身の若い女性のお言葉にもハッといたしました。日本語がとても達者なだけでなく、ちゃんと目標が定まっていて、目がキラキラ。私、この歳で、よっしゃ、ファイト!と気合が入った次第です。で、何作る?

何かを作るための材料を販売するお店には、いろんな人が集まりますね。みなさん、とても楽しそうです。・・・ホント、行きたくなったなぁ。 

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日々感謝です。