『泥があるから、花は咲く』青山俊董老師の講話会に参加。時間の使い方は命の使い方。
こんにちわ、SUMIKICHIです。
昨夜、呉市内の神応院で行われた青山俊董老師の講話会に参加いたしました。私の劇団仲間の仏教大好き同級生男子Aさんからのお誘いで、青山俊董老師のことを全く存じ上げていませんのに、著書のタイトル『泥があるから、花は咲く』に惹かれたましたので。
青山俊董老師は、五歳の時に長野県の曹洞宗無量寺に入門。15歳で出家得度し、名古屋市の正法寺・愛知専門尼僧堂で修行、1976年から尼僧堂堂長に。2009年には同宗の僧階「大教師」に尼僧として初めて就任、という経歴の持主でいらっしゃいます。昨年12月刊行の『泥があるから、花は咲く 』が話題になっているようですね。
“苦しみや悲しみを肥料とし、美しい花を咲かせるために 乾燥した高原や陸地には、清流には蓮が育たず、泥沼、泥田の中にしか、美しい花は咲かないと言うのです。(本文より抜粋)”・・・興味津々でございます。
著書の帯文には、ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』の著者で親交の深い、ノートルダム清心学園理事長を務めたシスター(キリスト教カトリック修道女)・渡辺和子さんが推薦の言葉を寄せていらっしゃいます。
ちなみに、Aさんは、前からこの著書を購入して読んでおり、たまたま新聞でこの日の講演会を知って、これも何かの縁だと参加を即決したそう。で、変人の私ならきっと行くだろうと連絡頂きました。どういうこと?
さて、講話会。青山俊董老師のお話(説法?)は夜7時半頃から始まり、参加者は約40人位、ほぼ檀家さんのようで、我々二人は新参者でございました。現在84歳というお歳にもかかわらず、ゆったりと静かにですが、低くしっかりとした口調で語られるお言葉は胸に響きます。内容を詳細に綴るのはどうかなと思いましたので、超ざっくりキーワードなんぞを備忘録しときましょ。
前述しましたが、親交の深かった渡辺和子さんは昨年末お亡くなりになられ、青山俊董老師は葬儀の際、友人代表としてご挨拶されたそうで、この日は渡辺さんを偲びながらの講話ということでした。
◆青山俊董老師が渡辺和子さんからお聞きしたお話①。
若い頃、毎日、食事の支度でお皿を並べる作業をする際、つまらない、つまらないと思いながら並べていたら、えらいシスターに「このお皿の前に座る一人ひとりの幸せを願いながら並べてみてはいかがですか?」と言われ、ハッとしたと。一日24時間、一年365日、皆に平等に与えられた時間だがいつかは死ぬ、その間を暗闇の気持ちで無駄に過ごすのか、光があたる意味のある時間として過ごすのか、“時間の使い方は命の使い方”である。
◆このお話を受けて青山俊董老師世は語る。世に雑用はない。競馬場での仕事を定年退職したある高齢の女性のお話。なかなか次の職が見つからず、御世話になって来た競馬場の便所掃除を自ら進んでやることに。その便所は常に落書きされ汚かったので、ある時‘私の大事な職場を汚さないで下さい’と書いた紙を貼った。すると、落書きがピタっとなくなったらしい。同じことをするとしても、俗事にするか、佛事にするか、取り組む人の姿勢ひとつで世界は変わる、と。
◆青山俊董老師が渡辺和子さんからお聞きしたお話②。
これが最後の来日になるかもしれないというマザー・テレサの通訳をした和子さん。話の流れで、とても貧しいインドのカルカッタに自分達(和子さん達)も出かけお手伝いをしましょうとマザー・テレサに提案すると、「わざわざお金と時間をかけて遠いカルカッタまでお越しにならなくとも、あなたの近くのカルカッタに心を配りませんか」と諭された。青山俊董老師は、遠くまで行ってお助けした方がやった感はあるかもしれない、それに、身近な人に心を砕くのはなかなか難しいですね、しかし、そこに真理があるのでは、と言う。
◆流刑地に送られた親鸞。しかし、親鸞にとってどこであろうが関係なかった。その地の人々は親鸞の人柄に触れ、天台宗から浄土真宗に改宗したと云われる。その方の行くところがお浄土になる。ここで相田みつおさんの詩を引用され・・
あなたがそこに ただいるだけで
その場の空気が あかるくなる
あなたがそこに ただいるだけで
みんなのこころが やすらぐ
そんな あなたにわたしもなりたい
おそらく、親鸞はそんなお方だったのでしょうとのこと。極楽、地獄は向こうにあるのではなく、自分の心ひとつ、生き方ひとつで展開する。
◆自分の中には、仏と鬼が住んでいる。自分の中の鬼が、相手の鬼を引き出す。相手が、世の中が悪いのではない。全て自分の心が映し出すもの。相手を変えようとしない。自分が変われば世界が変わる。
◆『相応部経典』の中から
人のおもいは、いずこへもゆくことができる。
されど、いずこへおもむこうとも、
人は、おのれより愛しいものを見い出すことはできぬ。
それと同じく、
他の人々にも、自己はこの上もなく愛しい。
されば、
おのれの愛しいことを知るものは、
他のものを害してはならぬ。
仏教の2500年の歴史の中で血は流されていない。それは“不害”の歴史であり、「慈悲」の歴史であるから。
乱暴に、簡単に云うと見出しの“自分が傷つけられたくないように、相手も傷つけるな”ということのようですが、説明の仕方が興味深い(よく見聞きするかな)、著書のP121あたりにございます。
ざっくりのはずが、エピソードが沢山有り過ぎて・・・人の手の温もりの大切さ、とか、無理してでも笑顔、嫌われてでも言うべき時には言うべきことを言う、など・・また長くなりますので、この辺でやめておきます。どこかでよく聞くよね的なお話でも、誰が、どういう風に発するかで響き方が違います。なーんて。
約一時間少しの講話終了後、失礼かと一瞬逡巡したのですが、これも何かの縁!一期一会だ!と写真撮影とAさんの購入本へのサインをお願いしてみました。なんと、お疲れのところ快諾して頂きました。
ここで、猛省。私はSさんに本を借りることになっていましたので、その場で購入せずに写真撮影を申し出てしまい・・何か話さなければ、と思った私は「癌を経験して以来人生観が変わり、本日ここに導かれ・・なんちゃら」と話しましたら、本を持ってらっしゃらないの?サインしましょう、と言って下さり・・ですが、購入しておらず、またまた赤面。機転をきかして、Sさんが買ってきてくれ、それにとても染みるお言葉を添えて下さいました。
さらに、さらに、片手を差し出されたのですが、多少舞い上がり気味の私は、なんと、両手ではなく、私も片手で返してしまい、後で冷静になって振り返ると、そこは普通両手でしょ!と落ち込んでしまいました。ああ、私の本性は、50歳過ぎてもそんな程度の礼儀知らずなのだ、口に出す言葉と行動がちぐはぐではないですか。ああ、この講話会は、こういう自分に気づき、受け入れ、成長への糧とするための場だったのでございましょう。
日々感謝です。
我が家の庭の観察記録㉘&エバーフレッシュ、成長早っ!
こんにちわ、SUMIKICHIです。
今朝の庭ぶらり。最近は、ぶらりのついでに目についた雑草を、ひと箱分と決めてちょこちょこ抜いてるのですが、
今朝は、裏側あたりを攻略してますと、なんと!諦めていたミョウガが!植えてから数日後に、何者かに穴を掘られてたのですが、雑草を抜いてる時、茎葉を発見!
↓ わかりにくいけど穴がポッコリ
ちなみに、このミョウガはVocal教室の先生から苗を頂戴して、実験的に日当たりの良し悪し、湿気高い低いなど、環境を変えて4箇所に植えています。苗の数はバラバラです。上の場所は、午前中だけ日が当たり少し湿った感じ。他3箇所は下の写真のような位置。それぞれ日が当たる時間が違います。水色枠は西日直撃かな。でも、一番順調です。この順調というのは、数ではなく、枝葉の勢いってことでしょうか。聞くところによりますと、ミョウガって、湿地帯の方がいいらしいですね。なのに、です。食せるミョウガが出来るかどうかは不明。
↓ 黄枠 まあまあ順調 ↓ 水色枠 一番順調
で、赤枠の鉢に植えたミョウガもここにきて育ってます!
雑草を抜くと見えてきた
実は、雑草ばかり生えていて、ここも諦めていたのです。いけませんね、すぐ諦めるんですよね。ですから、芽が出てると思っていませんので抜く前の鉢の中を撮ってないんですよね。
【あじさいアナベル】
すみません、くどくて。よく考えると開花のスピードが世の中のあじさいより遅れてるのかなと今頃気づきました。頑張れ!
一番大きいものでこの位
もしかしてアナベル花はこれが完成形?
チビチビカマキリ?たちはあじさい大好きなのでしょうか? 3匹発見。
この色合いのカマキリは常連だな
↓ 小さくてきれいなピンク
さて、家中のグリーンたちの水替えとかしまょうかと見てまわりますと・・
【エバーフレッシュ】
えっと・・これはいつ剪定しましたっけ?わさわさしてくれてるなぁ。記録しときましょ。
↓ 5/21剪定して・・
↓
切り過ぎ?と思っていたら3週間位でこんなに成長!
また切ってもいいのかな?
上に伸ばしていくには、どこを切るべきなんでしょう?
【モンステラ】
つい先日も見つけてブログ更新しましたが、今朝も同様に水滴が。
凝視しますと、ん?何やら映ってない?隣に置いてあるテーブルヤシが!面白いので載せときましょ。ボケてるけど。そして、水挿しモンステラたちは家中の玄関横に置いてみました。ずっとお風呂場っていうのもね。ふーん、雑誌などでよく見かける光景、大きめのガラスの花入れに大きめの観葉植物の枝葉を入れてる感じ、いいですねぇ。鉢植えを目指さなくてもこのままでもいいかなぁ。
⇒
日々感謝です。
「関ジャム 完全燃SHOW〜他人には聞けない音楽ギモンSP〜」を観て。ツッコミの声も判断材料なんですねぇ。
こんにちわ、SUMIKICHIです。
テーマによって観ている「関ジャム 完全燃SHOW」。今回は〜他人には聞けない音楽ギモンSP〜。一般視聴者からの質問に音楽の専門家たちがわかりやすく答えてくれる。知ってて当たり前でしょ、って言われそうでなかなか確認しにくい音楽のギモン、私、結構ございまして興味津々で視聴いたしました。ざっくり備忘録しときましょ。
【イヤモニ】
音楽番組や大きなライブでアーティストが耳につけているイヤモニ。なんでつけてるの?何が聴こえるの?
イヤモニの役割
ライブなどで歌や演奏のタイミングを合わせるなど
より良い音楽を生み出す
会場で聴いている音と全く別音で、関ジャニメンバーのライブで言うと・・
ボーカル担当の渋谷くんの耳には―
全員の歌声と演奏がバランス良く聴こえるように
ボーカル&ギター担当の錦戸くんなら―
両隣の安田くん、渋谷くん、そして自分のギター音をステレオで
キーボード担当の村上くんには―
リズム中心のドラムとベースの音が大きめに
サウンドチェックの時に各自希望を言って、エンジニアが調整。
ライブでイヤモニが使われ始めたのが、2000年位から。それまでは、通称“ころがし”というモニターを足元に置いて音を確認していたが、歌ってるマイクにその音が入って、音が濁っていた。また、センターステージとスピーカーの距離が離れていると、自分が演奏している音とスピーカーからの音がどうしてもズレて聴こえる。それを防ぐためにも正確な音を耳に返すのが大切、イヤモニでそれが可能になった。
観客の盛り上がりの声は遮断されるの?
最近は、その声もバランスよく入れることが可能になった。
ちなみに、このイヤモニ。アーティストの場合、オーダーメイドが主流。流れとして、耳鼻科へ行って検査⇒耳の型取り(遮音性&外れにくさUPのため耳にシリコンを流し込み型を取る)⇒耳型を元にボディを作る⇒スピーカーなどを埋め込む⇒完成まで約一ヶ月。
最近ではスマホの普及で需要増。オーダーメイドのイヤホン&イヤモニ専門店が増え、一般人もオーダーメイド可能。ボディやケーブルなど自由にカスタムでき、35万円以上する豪華なものも、安いものは3万円台から。
【Aメロ・Bメロ・サビ】
この3つの意味は?なぜ3部構成?この質問には小室哲哉さんが答えてくれ、まず基本的なそれぞれの役割を説明。
≪Aメロの役割≫
・物語の設定などを説明
↓
≪Bメロの役割≫
・自分達の状況を説明
・昔のことを振り返る
・風景や環境がわかる部分
↓
≪サビの役割≫
・一番伝えたいことを伝える
実は、この3部構成、邦楽特有のもの。洋楽は2部構成。
≪バース≫
比較的淡々と進む平歌の部分
↓
≪コーラス≫
邦楽でいう≪サビ≫、特に印象的な部分
海外では≪Aメロ≫≪Bメロ≫≪サビ≫は通じない。歌詞を比較すると邦楽は長い。それは、英語と日本語の音数の違いによって生じる。
[日本語] あ・な・た あ・い・し・て・る 8音必要
[英 語] YOU I LOVE YOU 4音でいい
音を増やさないと日本語が乗らないから長くなる。そして、曲に変化をつけるため≪Bメロ≫が出来た。
【渋谷系】
90年代前半から話題になった音楽。その代表が1989年デビューのフリッパーズ・ギター(小沢健二&小山田圭吾)、1988年デビュー ORIGINAL LOVE、91年デビュー カヒミ・カリイ、その他 ピチカート・ファイブ、スチャダラパー、高野寛など音楽ジャンルはバラバラ。どういうくくり?
いとうせいこうさんの説によると・・
“渋谷系”とは、渋谷レコ屋系のこと。80年代中盤以降、渋谷に輸入レコード屋が乱立。レコ屋の店員が世界中の音楽を聴きまくり、そこにアーティストやDJたちが多く集まり、一種の社交場と化していた。
渋谷界隈に多数あったレコード屋
↓
アーティストが世界の情報を入手
↓
様々な音楽が渋谷発信で誕生
ちなみに、ORIGINAL LOVEの田島さんはレコード店員だった。
ジャンルはバラバラでも共通点がある。
・お洒落
・力まない歌い方
・メインストリーム(当時流行りのJーPOP)との絶妙な距離感
小室さんは、当時、渋谷系をカッコイイ、やってみたいと思ったけど、作れなかった、ああいうのは、と言う。
【転調】
音が高くなるイメージの部分のことで、効果は?小室さんによる解説。
曲の途中で基準の高さ(キー)が変わる、これを“転調”というが、JーPOPではキーを上げる転調がよく行なわれている。メロディー内で高く転調してアクセントをつけていた。ちなみに、カラオケでキーを上げたり下げたりするのも転調。
ここで、小室さんが発明した転調の説明。歌声の一番響く音域を最大限に生かすというもの。例として「My Revolution」のサビを聴くと、一般の転調とは違い、音が下がった感じ?
Bメロのキーは‘C’、サビは‘A’で下がっている。なぜ?どんな人でもキー(音域)があり、出しやすい声、響く声で歌わせてあげたいからと小室さんは言う。
この新しい転調が生まれた経緯について・・
80年代、ドラマ主題歌の曲を作成
但し、OPテーマは1分ほど
↓
1分間ずっと印象的な曲でというオファーに
応えるため、Aメロから高い音で作曲
↓
Bメロからサビで盛り上げようとするとさらに高くなり、
歌手の声の高さが限界に
↓
サビを低く転調して最後まで声を出しやすくした
高音が出るからといって綺麗に響くわけではない、ここが一番響くというところで、低い音、高い音を響く声の音域に転調するということ。歌い手のキーに合わせていく転調を明確にしたのは小室さんだと周囲の専門家は言う。
もうひとつ、ダウンタウンの浜田さんがボーカルだった‘Jungle with t’の「WOW WAR TONIGHT」を例にあげ、サビで声を張ってもらうため転調しているという。入りは低めのスローテンポで、徐々にテンポを早くしていくと、人間は自然に気持ちがアップして声を張るようになる、きっとこんな感じになるんだろうなと予想しながら作った。
どういうふうに(その人の響く音域とか)判断するの?
浜田さんが番組で、相方にツッコむときの声の高さを参考にした、と小室さんは話す。スタジオでは、小室さんがバラエティー番組を観て研究するってところに驚く。(完)
知っているつもりでも、正確に説明できないことたくさんございます。お恥ずかしながら、今回も勉強になりました。一番心にグサっときたのが、“転調”の話です。私、現在、ゆる〜いVOCAL LESSONに月2回程度通っておりますが、まさしく “高音が出るからといって綺麗に響くわけではない” というお言葉を、先生もおっしゃいます。それは、私の数々ある修正点(高音を地声で歌ってしまう)のひとつ。歌う本人はいいかもしれないけど、聴く側からするとキンキン感じる場合もありますよね。頑固な私は、それを取ると、ほかに特色?個性?がなくなると恐怖に感じてまして、悩みます。で、ふと、私はもしかしたら・・小室さんがバラエティー番組を観て、浜田さんの魅力的な音域や声を見つけられたように、先生に(善意の第三者に)私の良いところを見つけて欲しいと思っているのかもしれませんね。すべての事において、これまでそんなに褒められることなくここまで来ましたので、せめて好きなコトで、自分の良さを見つけたいのかも。歌を技術的に上手くしたいというよりも、ただ上手いね、ではなく、どう上手いのか、何が?さらにどうしていったらいい?みたいな。そんなの自分で見つけなさい!って話ですけどね。逆に、自分に対して家族以外で真剣にプロデュースしてもらえる一握りの人たちは羨ましいですね。50歳を過ぎてまだ、自分のことがわからない未熟者でございます。
日々感謝です。
Eテレ「オイコノミア〜もしもあなたが“難病”になったら…〜」を観て。難病にならなくてもマイノリティーな私。
こんにちわ、SUMIKICHIです。
レギュラー視聴しているEテレ「オイコノミア」。今回のテーマは〜もしもあなたが“難病”になったら…〜。ざっくり備忘録しときましょ。
2014年放送「サッカーを経済学で読み解く」で、又吉さんと一緒にサッカーをされた東京大学教授で経済学者の松井彰彦さんが、一年前に『心サルコイドーシス』という心臓機能が極端に低下する原因不明の難病を発症。発症率は100万人に1〜2人と推定。脈拍が30位で階段も上がれなくなり、ペースメーカーを埋め込んで現在はなんとか日常生活は送れている。
この難病という病、ひとつひとつは患者数が少ない、言ってみればマイノリティー(少数者)が世の中にはたくさんいる。松井先生は、このマイノリティー(難病患者や障害者含めて)について経済学で研究してきたが、まさか自分が罹るとは思ってもみなかったという。
そもそも、難病って?
WHO(世界保健機構)によれば、世界に5,000種以上あるとされている。日本では厚生労働省によって現在330種類が難病指定されていて、患者数は約92万人にものぼる。日本の難病患者さんはどのような生活を送っているのか。
例えば、松井先生の研究仲間の大野更紗さんは、24歳の時に原因不明の難病『皮膚筋炎及び筋膜炎脂肪織炎症候群』を発症。本来自分の体を守ってくれる免疫システムが機能不全になる、10万人に2人程度の病気。大野さんは、難病になったことをきっかけに、今は難病患者の生活や治療制度について研究している。同じ病院に入院しているのに国の医療制度を利用できる患者とそうでない患者がいるのはなぜなのか、どういうふうにしてこの不思議な制度ができたのかと。
日本では、医療助成の対象になるのは“指定難病”。主に次のように定義されている。
つまり、10万人ちょと。この他にもいくつかの条件が設定されていて全て満たさないとダメ。“指定難病”は医学的な定義ではなくて、社会的な定義。
お二人とも一見お元気そうに見えるが、松井先生は、ステロイドとその副作用止めの薬など5〜6種類を毎日飲んでいて、大野さんは以前より症状がだいぶ落ち着き薬の量が減ったが、専門病院に定期通院している。難病は完治が見込めず生涯にわたって治療が続くことが多い。
では、難病の治療費を経済学で考えられる?
ひとつは、医療保険。といってもいろんなタイプがある。
実は、【B】タイプの保険だけで難病の治療費を補うのは難しい。難病は交通事故にあうもの、くじを引くようなものだと考える人が増えると、日本の医療保険制度や【A】のような大きなリスクに備える保険商品が生まれてくるかも、と松井先生は話す。
難病の治療には他にも問題がある。診断が確定するまでが大変。大野さんは、いろんな病院や科をたらい回しにされ病名が確定するまで一年以上かかった。確定しても専門医が少なくなかなか巡り会えない。
松井先生は、こういった状況も経済学の分析対象で、丁度自分が研究している分野だと言う。
↓
この理論は、2010年ノーベル経済学受賞の新しい考え方。市場でみんながウロウロしながら自分に合った相手を探すという状況が、まさに難病患者さんとかに有効な理論。そして、ある程度病名がわかり、専門医を探すとなったら、ネットやコミュニティなどで自分はこういう病気です!と“フラッグ”を立てて出会いやすくする。
大野さんは調査で、この“フラッグ”を立てるという行動をしている患者・織田友理子さんに出会った。織田さんは、15年前、体の中心から遠い部分の筋力が弱っていき、ついには寝たきりになるという難病『遠位型ミオパチー』と診断された。日本の人口の0.00000319%、全国で300〜400人ほどの超希少難病。治療薬はなく、国の指定からも外れていた。生きている間に同病者には会えないだろうと言われてきたが、ネット上で同病者と交流する機会が増え、2008年に患者会を結成。国の指定を認めてもらえるよう署名活動し、こんな患者がここにいると声をあげ問題を可視化することによって人々の共感を得て、約204万人の署名を集め国に提出、2014年に指定難病に認定された。製薬会社の協力を得て世界初の治療薬の開発にも力を注ぐ。「完治するわけではないが、生きている間にどうなるかわからない、希望を捨てなければ好転すると思っている」と織田さんは言う。
フラッグを立てたことによって、同病者も医者も会社も人が集まってくる。
フラッグを立てるには?自分が発信するのも大事だが、有力な協力者を見つけるのも大切。大野さんが大学で研究を始めたのは2013年。以来、多くの人が支えてくれた。2年前までは電動車椅子だった。建物の手入口の段差はスロープに、出入口は自動ドアに、トイレは広く、そしてエレベーターも設置。サポートしてくれるスタッフと一緒に改善に取り組んだ。
こうした改善は、自分達だけではなく他の病気の方や障害者の方にも役立っている。ちなみに、駅のエレベータ―などは、昔障害者の方々が頑張って運動し、設置にこぎつけたけど、今ではベビーカーを押す母親が利用したり、いろんな広がりを見せている。マイノリティーへの配慮がマジョリティー(多数派)にとっても大きなメリットになる。
ここでまた松井先生の研究テーマにもどる。マイノリティーがマジョリティーとどう関わるか、どう社会と関わっていくかという研究。
実は、松井先生は小学生時代、転校が多く、その度にマイノリティー感を味わっていたというのが原点。いじめられないように静かにしているとか。
では、このマイノリティーとマジョリティーの関わり方を経済学で考えてみる。“転校生”を題材に。どうして、転校生というと仲間外れにされるかというと、何となく「あの転校生嫌な感じ」がするから“話さない”、「嫌な感じ」が原因で、“話さない”が結果、という因果関係があると思ってしまいがちだが、そうとも言い切れない。
経済学では、人々のふるまいを“心の中”と“行動”に分け、その関係を分析していく。ここでは、転校生を受け入れるクラスのマジョリティー側を考える。図のように4つのケースに分けられる。
いわゆる‘いじめっ子’は「差別主義者」。「日和見進歩主義者」は、「差別主義者」のいじめっ子のボスがいたら、それに逆らえない仲間がひきずられる子など。イメージが悪いから差別するというだけじゃなく、最初に差別があるからイメージが悪くなる、ということもある。
最近は、障害者の方も街に出よう!となっているが、この図を使って考えると、“話さない”、要するに、障害者を隔離してしまうと、結局それがいつの間にか、障害者に対する悪いイメージにつながるということも起こりうる。行動が心の中を決めていく、差別が逆に偏見を生む、隔離が偏見を生んでいく。まず心の中があって行動が起こるだけでなく、逆に、行動によって心の中が作られることがある。このような経済学的な分析を、松井先生はこう名付けた。
そのまま難病にも置き換えられる?
難病だけでなく、被災地と東京、障害者と健常者など、いろんなところで同じような構造があるのでは、と先生は言う。さらに、これが経済学かと思われるかもしれないが、私はこれが経済学だと思っているとも。
経済学は、人間の経済活動の分析というふうに捉えられているが、もとをただせば人間関係をどう科学するかが根本にある。経済学の父と言われるアダム・スミスが200年以上前に言った言葉で、人間関係を考える時は、『共感・・Sympathy』が非常に重要。一旦は、物の生産とか消費などの経済活動に舵を切ったが、現在の経済学は元に戻ってきて、突き詰めると、人間関係を考えないと解決できない問題がたくさんあるという傾向にある。
アダム・スミスの言っている『共感』といのは、ただ単に共感しました、感動しました、の意味ではなく、相手のことを考える、相手の立場に立ってものを見る、味方の人に対してだけではなく、敵だと思っている人に対しても同様に、ということ。難病について、マイノリティーについて、共感について、このテーマをみんなが共有するのが大切。
最後に、又吉の経済ポエム・・・
まず知らないと考えられないから 知りたい (完)
番組で紹介された難病について、全く存じ上げませんでした。しかも指定難病から外れてる病気で補助もなく薬もなく・・賢明に生きてらっしゃる方々のことも。多くを語ることは難しい。けれど、又吉ポエムと同じで、まず知らないと考えられないですね。
そうそう、的外れですが、共感した部分がございました。上記の番組備忘録には綴っていないのですが、又吉さんは、小学生・中学生時代、周囲に染まらず独自の行動をしたり、先生にヘンな質問をしたり、大人しいのに逆に目立つ、というか、浮いていけれど、高校生になってから完璧に個性を抑え込むことに成功して、挨拶もちゃんとして礼儀正しい人と思われていたらしい。そして、芸人になって開放され本来の自分に戻れている、だから、自分はマイノリティーだとずっと感じてきた・・というくだりがあるのですが、ぎょぎょ、私も似たような感覚があるーとちょっぴり驚きでございます。実際、今でもマイノリティーです。50歳過ぎても独身、家族なし、子供なし、退職して無職、ないない尽くし。難病にならなくても(癌体験者だけど)マイノリティー。あっ、似たような境遇の方々、気分を害されたらごめんなさい、あくまでも私のことです。 それでも私は生きて行く・・のです!
日々感謝です。
我が家の庭の観察記録㉗&挿し木たち
こんにちわ、SUMIKICHIです。
今朝の庭めぐり。あじさいアナベル、小さいですが刻々と花を咲かせていまして、今朝もキラキラと光っておりました。
と、突然、ピンクのアナベルの周囲をスッキリさせようとススキ?を抜きまして・・今頃? 少しは大きくなってくれるかな。
↓
背景がスッキリしてわかりやすい?
小さいけど可愛い
雑草だと思って抜いたら・・じゃがいも?勝手に自生している様子見のジャガイモの苗は他の場所にちゃんと放置してますが、これはわかりませんでした。あらま。
ふと、顔を上げると、ちょっと美しい風景、発見。
お隣さんのバラが、昨日は蕾でしたのに半数開いてました。早っ!
ミョウガはどうかなーと凝視しましたら、根元にはよく見かける柄。どういう風になるのかな。この夏、そうめんに入れて食べれるかな?
家の中に入って、先日挑戦しました仕立て直しのグリーンたちを観察しましたら・・無謀にバシっと切ってしまったモンステラの切り口と節から大粒の水滴を見つけまして、思わずカシャ。
この先どうなるんでしょう。
挿し木中のアルテシマの先端の新芽が成長?上手く根付いてくれますよーに。
⇒
根腐れしないように、乾かないように、明るい日陰に置いてこまめに水やりはしております。
水挿し中のウンベラータの根元から生えていた根っこがさらに長くなってました。
モンステラ、ウンベラータ、アルテシマたちは強靭ですね。ずぼらな初心者の私のやることに、なんとか応えてくれて嬉しいです。で、こんなにたくさん挿し木や水挿しをしてどうするんだ?私。
日々感謝です。
身なりを整え、元同期と女子会。人それぞれの人生・・。
こんにちわ、SUMIKICHIです。
昨日、元勤め先の同期女性Sさんと久々の食事会。の前に、ちょっとぼさぼさ気味の髪をカットして貰いに美容院に行きました。今回担当して下さった美容師さんは、私より少し年上だとお見受けしましたが、とても清楚で美しい方でした。かなり短いショートヘア、足元はナイキの黒のスニーカー、全身素材が微妙に違う黒の洋服に身を包み、綺麗に整えられた眉、まつ毛の根元に細く入れられたアイライン、リップライナーできちっと薄く枠取りした口元など、薄化粧に見えてとても若々しく、柔らかい物腰し。私が、ガガッと襟足は刈上げて下さい、サイドはツーブロックで、とかなんとか適当にお願いし、仕上がったのが、こちら。
うわぁ、想像以上にカッコ良い!あっ、私じゃなくて、ヘアスタイルが。そして、セットして頂いた際に使っていたアロマ成分のヘアワックスがとても良くて、買ってしまいました。髪がべちゃべちゃにならず、手を洗う必要もなく、むしろもったいないので手とかにつけてね、と教えて下さいました。何より、香りが良い。
そのまま食事会の焼き鳥屋へ。安くて美味しいと評判のよう。何十年ぶりでございましょか、焼き鳥屋さんで食べるのは。
一本いっぽんが大きくてびっくり。二人とも歳を重ねてますから、以前のようにガツガツは出来ず、一本をシェアすべきだったねと反省。
前回会ったのは半年まえかな、相変わらず管理職ということもあり、仕事の量は増えるばかりとのこと。退職した会社の話はすぐ終わり、中心はやはり、“家族” “人生” “病気” とかになりますね。片や正社員+子供2人、片や無職の独女、お互い真逆の境遇で、何一つ共通点がございませんのに、なんとか会話が成り立つのは不思議なものでございます。まあ、大人ってことでしょうか。隣の芝生は緑的な羨ましさがないわけではありませんが、そこにこだわっていては長続きはいたしませんよね。仕事関係の知人、50代後半男性、50代前半女性のお二人が、癌で亡くなっていたことを聞き、言葉を失ってしまいました。その話を聞く前に、「癌と告知されたら恐怖との闘いになるけど、突然死よりは心の準備、身辺整理ができるという考え方もあるよね」と不謹慎な言葉を、私(癌体験者なのに)、吐いてまして、猛反省いたしました。
そんなこんなも受け止めてくれる良き友人。今後とも宜しくお願いします!
そうそう、途中ニトリで買ったガラスの筒状花入れに、先日剪定しましたモンステラの水挿し枝たちを入れました。
洗面器では、やっぱりね。
⇒
入らなかったものは、ちょっとヘンですが、自作の花瓶のようなものに。
ついでに、バケツに入れっぱなしのマドカズラの水挿しもガラスの空き瓶に入れ替えてみました。
⇒
以前尾道で買ったお土産のソースが入っていた瓶で、とっておいて良かったな。
⇒
日々感謝です。
我が家の庭の観察記録㉖〜モミジの赤ちゃん成長記録〜
こんにちわ、SUMIKICHIです。
昨日は一日中雨。一夜明けての今朝の庭ぶらり。雨上がりの景色は好きなのです。ヤマモミジは一部、様々な色合いのグラデーションを見せてくれて素敵です。ボケててすみません。
気が向いたので、ヤマモミジの赤ちゃんたちの成長具合を記録しときましょ。左側が発見した時、右側が今朝、それぞれの写真。ボケてます。
⇒
↑4/23頃
⇒
↑4/24頃
⇒
↑5/16頃
⇒
↑5/20頃
⇒
↑5/23頃 木の下にあるので日照時間が短いかな
⇒
↑5/23頃
⇒
↑5/25頃 デッキ下にあり日照不足?
⇒
↑5/25頃
⇒
↑5/31頃 枯れてはいないよう
それぞれ置かれた場所でなんとか生きてくれています。頑張れ!
【あじさいアナベル】日々少しずつ開いてる・・
滴の蕾たち
可愛い花びら、滴の蕾、ごっちゃです
【ハナミズキ】
ぷくぷく増殖中 どうなんの?
【ハクロニシキ】ピークは過ぎたかな
お隣さんのバラたちもわさわさと。
癒されました。本日も良い日でありますよーに。
日々感謝です。