今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「亀田音楽専門学校 『オトナのコード学』」(再放送)を観て。そうだったのか、コード。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

去年の秋頃に再放送され録画したままの番組、Eテレ「亀田音楽専門学校」を今頃視聴しました。私、歌好きのくせに音楽理論は小学生レベルですので、とっても参考になりました。ワクワク気分を忘れないようにざっくり備忘録しときましょ。

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この番組は、“J-POPは、音楽のあらゆる魅力がつまった総合芸術だ”という持論を持つ音楽プロデューサーの亀田誠治が、多彩なゲストと一緒にJ-POPの魅力をひもといていくもの。

今回は視聴者からのリクエストが多かった『オトナのコード学』、ゲストは、シンガーソングライターの秦基博さん。

 

まず、そもそも“コード”とは?
メロディにつける伴奏の和音に名前をつけたもの。

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このコードの中で『オトナのコード』がある。それが“メジャー7th”。

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具体例①
連続テレビ小説あまちゃん」のオープニングの最後に出てくる和音“Cmaj7”。
今から何かが起こるのかなぁ、と次につながる感じを予感させる。これが、普通のドミソド(コードC)で終わると、‘また来週〜’って終わってしまう感じでオープニングではなくなる。(音楽に詳しい方にはご理解頂けるのかな)

“メジャー7th”は、広い空に一個の雲がポツンとあって、憂いがあるよう。秦さんは、「切ないんだけど、澄んだ透明感のある印象をうけることが多い」と話す。

具体例②
「DOWN TOWN」シュガー・ベイブ山下達郎が結成した伝説バンド)
イントロの“メジャー7th”で洗練されたシティ感、ドライブをしている風景が浮かぶなどのイメージ。

 

この“メジャー7th”、70年代初頭、キャロル・キングが使い始めてからJ-POPでも使われるようになった。

山下達郎荒井由美オフコースなどがこのコードを使った曲をたくさん作り出した。

“メジャー7th”コードのある曲、荒井由美さんの「中央フリーウェイ」を、普通のコードの場合と比べてどうかと秦さんが歌い比べをする。♪まちのひがぁーやがてまたたきだすぅー・・昼と夜、くらいに全く違うとMCアナは言う。

 

“メジャー7th”にはそう思わせるカラクリがある。

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マイナーのかげりとメジャーの明るさを併せもつオトナのコードなのだ。

 

秦さんが選ぶオトナコードを使った曲。(曲が流れないからわからないですね)
◆「接吻―Kiss―」ORIGINAL LOVE
イントロからアーバンな感じに引き込まれる。

◆「三国駅aiko
サビの入口から、ほんの一瞬だけ。一瞬に賭ける“メジャー7th”の使い方をしている。そこまでは明るめで流れているのに、そこでガラッと引き込まれる。

◆「YES-NO」オフコース
サビの入口。揺れるコードと歌詞がぴったり。

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さらに、サビでコードとメロディのW攻撃の曲がある。
◆「HANABI」Mr.children
“メジャー7th”の音からメロディが始まっている。

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◆「さくら」ケツメイシ
“メジャー7th”の一音を連打している。

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秦さんが“メジャー7th”ではない伴奏で歌おうとしたら、歌いにくい(音をとりづらい)。“メジャー7th”のコードに乗った“メジャー7th”のメロディの強さ、これを崩すと別のものになってしまう。

 

サビで威力があり、イントロで使っても威力バツグン。
◆「初恋」秦基博
メロディを作ってるときから、“メジャー7th”を使って透明感を出したいと思ったと話す。この曲のアレンジをした亀田先生は、メジャー7thから始まるイントロ、そしてマイナーへ、またメジャー7thへ、このストーリーを感じてほしい、本日演奏するが、最後の♪碧空ぁ〜というところは、自分で作っていてなんですけども、涙が出ます、と自画自賛。

 

今回、番組でこのコードを取り上げたのは、メジャーとマイナーが入り混じった微妙な空気感があらゆるシーンを演出できるとてもJ-POPらしいものだというのを伝えたかったから。YES、NOをはっきり言えない日本人といわれるが、日本人の気持ちを全て表現してくれる奥深いコード。

 

さらにまとめとして、“メジャー7th”は、きっぱりとした3つの和音に、ひとつの音が加わることによって、さまざまな切なさ、痛み、さわやかな感じ、シティ感など、大人になっていくうちに経験してゆくような表情をコード自体が提案してくれる、そして、それに引き寄せられてくるメロディはさらに切なさを増していく・・というJ-POPの中でも魔法のようなコードだ、と亀田先生は力説。

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へぇーっ、コードってそんなことだったのね、と観ていて気持ちがアップいたしました。お恥ずかしながら、私は歌が上手くなることしか眼中になかったのですが、最近「関ジャム」などちょっと素人にもわかりやすく面白く音楽理論を教えてくれる番組を観るようになって、ちょっぴり音楽に対するスタンスが変化しつつあるかなと感じております。亀田先生が、素人目線で解説してくれる言葉によって曲の風景が広がりました。電子ピアノで和音を弾いて音を聴いてみたい、とも思いました。ギーター・・どうしよう。もっと早くにこの番組を知っていたらなと口惜しゅうございます。

そうそう、このブログ用に、小学校以来ですが音符とかト音記号を書いてみて、懐かしくて仕方がございませんでした。よくこれで歌うたいしますって言うよな、とも思います。

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日々感謝です。