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Eテレ「オイコノミア〜2016年のニュースはこう読め!下半期 そうくるか編〜」、綾部さんは本気らしい。

 

こんにちわ、SUMIKICHIです。

今年最後のEテレ「オイコノミア」のテーマは、〜2016年のニュースはこう読め!下半期 そうくるか編〜。下半期(前回は上半期)のニュースを経済学で読み解くとこうなる!です。注目ニュースは6つ。上半期バージョンでは貸切バス「オイコノミア号」が登場してましたが、今回は大学の図書館に高校・大学生21人が集合。ゲストは、千原ジュニアさんと元プロテニスプレーヤー・杉元愛さん。

 

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①8/6OA『リオデジャネイロ五輪開幕』

日本は過去最大のメダル数を獲得しましたが、経済学でメダル数を予想するという研究がある。

経済学で考える“オリンピック国別メダル数予想の注目ポイント”
◆人口
人口が多いと才能を持って生まれた人数も多い可能性が高い。
◆一人当たりGDP
豊かな国ほど選手の育成にお金をかけられる。
◆前回五輪でのメダル獲得数
選手の育成効果はしばらく続く。例えば、ロンドン五輪にも出場した選手がリオ五輪で活躍。
◆開催国
自国だと体調を整えやすい、選手育成に力わ入れるなどの効果がある。

こうして、経済学者は毎回オリンビック前に予想を立てる。

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かなり予想に近い結果になっている。日本が予想以上だったのは初めて。経済学ではもっと獲れてしかるべきという時代が続いていた。GDP高いのに・・。

 

この流れで次のニュース。
②7/25OA『条件付きでロシア選手出場認める』
国家主導で選手がドーピングしているというニュース。

そもそもどうしてドーピングが規制されるのか?“経済学”から考えてみると・・
人は、TVで観たり、観戦したりするが、なぜ観るのですか?何が魅力ですか?
ひとつには、「どちらが勝つかわからない状況で、選手たちが一生懸命戦う姿を見る」のが魅力。そのためには「選手同士の戦力がある程度拮抗していないと面白くない」。このハラハラドキドキがあるからこそ、選手が全力を出す、この話とドーピングを規制しなければならないこととは関係がある。

仮に、ドーピングが禁止されていない場合、ライバルがドーピングをしたとする、自分はドーピングしないと確実にメダルは獲れない、どうしても獲りたい、どうする?

ほとんどの人がドーピングするに挙手。

では、ライバルはドーピングしない、自分はドーピングしたら確実にメダル獲れる、どうする?

千原ジュニアさんは、するに挙手。

そうなんです、「ドーピングが禁止されていなければ、勝つためには全ての選手がドーピングを行ってしまう」と経済学では考える。ところが、観客には何のメリットもない。

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してもしていなくても観客にとっては、試合内容は同じ“きっ抗”なのだ。

しかし、冷静に考えてみたら、ドーピングは選手の身体に悪いし、誰もしない方がいい、だけど、選手の選択に任せるとしてしまう、このジレンマを解消するために、組織が規制をする必要がある。

千原ジュニアさんは、お笑いでいうところのリズムネタだと言う。一挙に上がるけど、その後が大変で、あれに手を出すかどうか、やった芸人はあれには手を出すなと言う(笑)。

 

③7/11OA『選挙権18歳以上に』
2016年の国政選挙で年齢が引き下げられ、投票率にも注目された。

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今行われている主権者教育が投票率アップに貢献したかもしれない。海外では身近なある人の投票行動が影響していると考えている。

2012年のデンマークの研究で、“両親とも投票に行かない”と“両親とも行く”とでは、子供の投票率に5倍以上の差が出たらしい。子供は親の行動に影響される、特に母親に。他に、行動経済学の観点から出された提案がこちら。

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千原ジュニアさんは、不幸な世の中になったら投票率がガーっと上がりますよ、とある意味正解?な発言をしてました。

 

④9/23OA『イグ・ノーベル知覚賞「股のぞき」研究で日本人研究者受賞』
日本人の受賞は10年連続。研究費が無いので、日本の研究者はユニークなテーマを選ばざるをえないけど、いつか大きなことに結びつくことがあるかもしれないので頑張ってほしい。あっさり。

 

⑤11/6OA『全日本大学駅伝 青山学院大が初優勝』
出雲駅伝全日本大学駅伝で優勝し今シーズン二冠、お正月の箱根駅伝で勝つと三冠。これまで三つの大学しか達成したことがない偉業となる。箱根V3がかかっている。又吉さんが、原監督にインタビュー。そこには経済学が潜んでいた。

Q、スカウトする際、選手を顔で選んだって本当?
男前をとるんじゃなくて、質問をしたときに、しっかり受け答えが出来る、頭の回転が速いこと。同じタイムなら優先するという程度。

Q、選手のモチベーション維持方法は?
監督何言ってんだみたいな私の妄想、大きなビジョンを発信する一方で半歩先の出来ること、うまみをとらせてあげる。

選手たちは、毎月自分で目標を立て、どの程度達成できたか自己評価。その目標管理シートは誰でも見れるように廊下に貼りだしてある。目先の小さな目標をこつこつクリアして行くことで選手は毎日達成感を得られる。結果、監督が描いた大きな目標、優勝することが出来る。これは、目先の利益を大きくとらえる『時間割引』という経済学の考え方を応用。

 

最後に、原監督は「この監督について行ったら、ななかワクワク感が得られる、妄想を描かせることが大切。当初10年計画をプレゼンした。5年で箱根出場、10年で初優勝、と。今振り返るとほぼ計画通り」と笑顔で語られてました。

ゲストの杉山さんも同じように、長期計画を立てて、逆算して今何をすべきか考えてたとのこと。取材した又吉さんは「説得力がおありで、こりゃ強くなるわと感じた」と言ってました。

 

⑥11/10OA『トランプ氏勝利』
世界に衝撃を与えたが、又吉さんの相方・綾部さんがすごく気にしてたよう。来年4月にニューヨークに行く予定だから。ちなみに、この話は本当のことで、二人で相談して発表したら事実上コンビ解散ととられて驚いたそうだ。この綾部さんのニューヨーク行きも経済学で考えられる。昔からのアメリカでの活躍の夢を実現するための渡米を公表。

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しかし、アメリカで活躍するために英語力をつけねば、と思いながら忙しかったり、身近な誘惑に流されたりして準備が出来ていないのでは・・こういうことを

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これを防ぐために、『コミットメント』が効果的。発表すれば、やるべきことを先延ばしにできない。

先生は、この経済学の考え方を綾部さんに教えたの?と尋ねると、「あいつは天然で決めたんですけど、先生と僕が理解出来ないほど前向きで、ニューヨークに行ってないのに、すでに何がいいかを周囲に喋り始めてる。行ったらわりとすぐ話せるようになるかも」と又吉さんは淡々と話してました。

ちなみに、自分はそうしないと計画が実行できないとわかっているから、あえてコミットメントする人は『賢明な人』、出来ないのに出来ると思っているから何もしない、結果何も出来なくなる人のことを『単純な人』というらしい。

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今年最後の「オイコノミア」、当たり前のことを上手く経済学にこじつけ、いえ、解明して下さり楽しかったです。そして、昨日の記事に引き続き、偶然にもまた原監督ネタ登場。さすが監督、コメントにブレがございません。とにかく、妄想、いえ、大きなビジョン&半歩先の小さな目標・達成感を得ることが大切なんですよね。『コミットメント』もよく耳にしますが、あらためて自分に問いなおしてみますと、何だか口に出しているわりには、具体的な計画が、日々への落とし込みが全然できておりません。反省。新年を迎えるにあたり、中長期目標と時間割引しての日々のやるべき事を考えましょ。そして、目にする場所に貼ろう。どこがいいかしら。

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日々感謝です。