Eテレ「オイコノミア〜2016年のニュースはこう読め!上半期 東京弾丸バスツアー編〜」、あのトースター欲しい!
こんにちわ、SUMIKICHIです。
今年のEテレ「オイコノミア」を締めくくる(次回もあるけど)今回のテーマは、〜2016年のニュースはこう読め!上半期 東京弾丸バスツアー編〜。
上半期のニュースを経済学で読み解くと意外な事実が見えてきた!ですって。注目したのは4つのニュース。そのニュースに関連した場所に貸切バス「オイコノミア号」で向かっていました。手が込んでます。
①3/18OA『“保育園落ちた日本死ね!”匿名ブログ 自民・公明が“待機”児童の解消を』
バスは羽田空港へ。お邪魔したのは、空港内にある保育園。利用者は空港で働く人が9割。朝4時から夜11時半まで、年中無休、32人の保育士さんがシフト制で保育を担当。テニスコート4面分もの広さ。ニーズが高く、定員120人のところを20人増やしており来年からは抽選になるらしい。
ゲストのエッセイスト・犬山さんは、現在妊娠9か月で、安定期に入った5か月の段階で、保育園に見学希望の電話をかけたら、もう遅いとか500人待ちだとか、再来年まで無理と言われたようで、又吉さんは、恋人ができた段階で予約しないとダメですねと突っ込んでいたが、それほど追いつめられている。
ここで、例のブログについて経済学の観点からみると・・
施設が作られ定員が増えている、利用者数も増えている、でも少子化で子供自体は減っているのに・・なぜ?か。保育園利用者が増加している理由は、女性の社会進出や共働世代(でないと食べていけない)の増加などが考えられる。
そして、空港内の保育園などは広くてまだ余裕ありそうなのにこれ以上受け入れできないか?それは、基準があるから。
建物ができても保育士がいないと預かれない。では、その保育士さんの状況はというと
東京都内だと有効求人倍率5倍以上!5人に対して1人しか応募してくれない。人気ないのか?
保育士さんの数自体は増えているが、実際に働いている人が増えていない。これを『潜在保育士』という。大変なわりには賃金が安い。一般労働者の月額賃金平均 約32万円に対して、約22万円と10万円ほど低い。
一方で、山梨や群馬では、有効求人倍率が1倍を切っており(働きたい保育士さんが余っている)、保育園の統廃合が起こっている。
ならば、東京などの保育士不足に悩む地域に呼ぶことができれば解消するのでは、と考え、東京世田谷区では2015年から家賃補助などを含めた保育人材確保事業をスタート。一人当たり月額8万2千円上限。つまり、賃金を上げるということ。もちろん、地方から来た人だけじゃなく資格を持って働いている保育士さん対象に賃上げを考慮しなければならない。
どちらにしても、国民の税金から払う、利用者が払うってことになる。この子育て支援は、少子化問題や女性が活躍せぬば日本の成長はないという問題にもつながるので、当人たちだけじゃなく、日本人全員が考えましょう、とのこと。
女性も輝いて!一億人総活躍!につながるのですね。これが、たまに女性をモヤモヤさせるのですが、とりあえず私も、おひとり様で子供いないしーと知らん顔せず、税金払い続けるべく努力いたします。
②3/22OA『白物家電 出荷額好調!去年の月9%上回り、9ヶ月連続の増加』
続いて一行は家電量販店に。ここで、家電ならこの人、芸人・土田晃之さん合流。家電での注目のキーワードが・・。
持っていると人に自慢したくなる家電ですって。例として、土屋さんも持っているというおすすめ商品。
パーソナル保湿機(湿という字が怪しくなってましてすみません)
加湿器だと結露やカビが発生しやすくなるし、ピンポイント保湿にピッタリ。
他の見方では、約12万の炊飯器。3万円の炊飯器なら、食べてみてこんなもんよねと思うけど、12万円の方だと、やっぱり美味しいね!そりゃ12万円出したんだもんって。土田流家電理論として、自分の予算よりも少し高い物を買う、のだそう。
ここで、実は消費者はどれを選んでいいかわからないのだと言う。だから、情報が多すぎて困ってしまう時に、ストーリーがあると納得しやすく選びやすいのだ。イスラエル出身の経済学者・トバスキーが言うには、
というように、自慢できるしーと思って買ったのであれば、高くても気に入らなくても納得して買うのだ。あぁ・・経験あるようなないような。
続いて、出てきたのが、
ただパンを焼くだけなのに2万5千円!高圧水蒸気、水の力で焼く、外はカリっと中はふわっと、まるで出来立てのパンのように。
このメーカーは、えっ?というものを作るらしい。誰が買うんだ?売れるわけない!と周りは言ったけど、バカ売れ。私も、欲しいーっ!!パン食でっす!
ここでまた、実は消費者は意外に自分はこんなものが欲しいとわかっていないと言う。出された時に、あっ、これ欲しかったんだと思う。この消費者の潜在需要を見つけることでイノベーションが生まれる。
なんと、そのトースター、番組から最近引っ越した又吉さんにプレゼント。本当に喜ぶ又吉さんだが、パン食ではないので、これから食べるようにするらしい。
③4/4OA『新宿駅南口にオープン 発着便数日本一バスターミナル』
バスタ新宿発で一番距離が長い路線は、新宿⇔博多、片道1150km、所要時間14時間20分。結構サラリーマンなどに人気。夜出発し寝ている間に現地に到着、そのまま仕事へ、宿泊費もかからない、運賃が安いなどの理由で。
経済学で見ると・・
夜中に別の仕事がない場合は、寝る時間を移動にあてたら機会費用を節約したといえる。又吉さんは、寝て移動しても、着いたらもう一回寝たいですね、僕は、とのこと。
④4/16OA『熊本地震 余震に警戒』
最後に、銀座熊本館へ。名物のいきなり団子を頂く。地震後入荷が途切れ、復興の声が高かったもの。
震災といえば、アメリカの著作家・レベッカ ソルニーが「災害ユートピア」でこう記している。
阪神大震災時も、9割は近所の人に助けてもらっている。日常の信頼関係は大切。
このお店には、震災直後から買い物で支援しようと多くの人が訪れ、一時商品がなくなってしまったほど。
日本では、幾つかの震災を経て、多くの助け合い精神が育まれ、ソーシャル・キャピタルが高まっているのかもしれない。「ソーシャル・キャピタルが高い地域は、復興の過程で住民満足度が高かった」という研究結果もある。
だらだらと長くなりまして。好きですねぇ、この「オイコノミア」。ためになるようなならないような、でも心に残ります。そうそう、私のソーシャル・キャピタルは、超低いなぁ。近所付き合いは挨拶程度、年に1〜2回の行事参加だけ。この問題は、老後生活、終活につながりますね。してもらうばかりではなく、積極的に動けるようにしておかないとな。世の出来事は、巡り巡って自分に跳ね返ってきますね。・・・トースター欲しい。
日々感謝です。