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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

図書館本『13日間で「名文」を書けるようになる方法』を読んでみた。茫然。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

図書館で借りている著書のうち、高橋源一郎さんの『13日間で「名文」を書けるようになる方法』を読みました。作家さんのお名前とお顔は存じ上げていましたが、著書を読んだことがなくて、なぜ借りたのか?図書館で目について、手に取り目次を眺めて、ぱらぱらめくり、なにやら不思議な世界を感じた、ただそれだけです。                    

それと、ブログを始めてから、ビジネス文書以外で、また誰にも見せない日記以外で自分の想いを書く(表現する、カタチにする)難しさに直面しているので、何かヒントにならないかというのもありましたね。決して、表面的な「名文」を書くためのテクニック習得を目的にしたわけではないのです。文章上達を謳った著書は初めてに近いかな。

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惹き込まれました。明治学院大学の「言語表現法講義」の14講義(補講含)分をまとめてあり、単に文章の書き方を教えるのではなく、「文章」を書くこと、「ことば」をつむぐこと、「ことば」を用いて、行ったことのない、見たことのない世界までたどり着くこと。そのために、みんなで考えてみる。たどりつく着くための時間・・・といったよくわからない、しかし、わりと好みの内容でした。

目次をいくつかご紹介すると、イメージしやすいでしょうか。好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。

【初 日】・・・「名文」を書けるようになるための準備、それから「卑劣な男は叱りつけてやりなさい」というような素敵な文章を読んだ後は、とりあえず窓の外を眺めてみる、ということ

【三日目】・・・・最初の課題は「自己紹介」、それから渋谷で、一本の、観客がほとんど入っていない映画を見た後で、「文章」というものについて考えてみる、ということ

【七日目】・・・「日本国憲法前文」とカフカの『変身』という、似ても似つかぬものを、一緒に読んでみる、ということ

【十一日目】・・「右きき」のための文章と「左きき」のための文章、「右きき」のための世界で「左きき」はどんな風に生きてゆくのか、ということ

【十三日目】・・「詩」を書かずに「詩」を書いてみること、それが可能であるということ

・・・これで内容が連想できる方は、すでに小説家。

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高橋さんが毎回講義で紹介なさる様々な作家の著書の一部は、私にとっては衝撃的なものばかり。自分の“知らない”遠い世界の書き物。いつも童謡を聴いていて、突然、原住民の音楽を聴かされ魂を揺さぶられたみたいな。例えが悪いな。

特に印象に残っている、いえ、思い出すと吐き気を覚えるほどの“孤独”が襲ってきて、出来れば考えたくない物語の一部が、知的障害者の烙印を押され生涯孤独な人生を送ったヘンリー・ダーガーの「非現実の王国で」。一万5000ページを超える世界最長の小説。そして、6畳一間のアパートには、小説用に描かれた数百枚の押絵があったそう。内容は記しません(記せない)が、誰も読まない、誰かに見せるつもりのない小説、日記でもない、彼の生きた証、でも埋もれる予定だった書き物・・もし、ご興味ある方は、手に取ってみられては?私は、読む勇気がございません。

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私は、ショックでした。“知らない”ということに莫大な機会損失を感じます。読書家ではないとはいうものの、自分では、深くも斜めにも考え込む、入り込む方だと思っていましたが、全然深くもなく、浅はかで、針の穴ほどの視野範囲の中で生きてきただけだったと。うすうす感じてましたけどね。先日あった三浦綾子読書会の講師の方もそうでしたが、ものを読み込んでいる人は、深さと発想を飛ばす距離が遠く広く、豊かです。

話を戻して、こんな講義(これだけではなんのこっちゃですよね)を受けれる学生たちが羨ましいですね。でも、私が学生でそこに参加出来たとしても、ついて行けなかったかもしれません。正直に申しまして、なんとなーく、でしか理解できなかったのでございます。とにかく、考えるんです。創造するんです。作家になれる人は、さらに、奥に奥に入り込んで、自分の無意識を引きずり出す作業をするんです。以前ブログにも綴った、作家の中村文則さんもそうおっしゃっていました。

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読んでみて、余計に、文章を書くのが怖くなりました。と同時に、楽しみにもなりました。文章は上達しなくても、考える幅が広がった、いえ、広がるような気がするのです。私、この広がる感じを忘れたくないので(自身に取り込めているなら忘れないんでしょうけどね)、購入して手元に置き繰り返して眺めたいなと考えています。ブログには全く生かされないでしょう。

この本を読んでいた数日間、TVドラマもニュースも観て、ブログで想うコトを綴っていましたが、全く違う脳(思考なんかは同じ領域なのでしょうけど)、う〜ん、読書中は別の空間、それこそ、「非現実の世界」に居て、行ったり来たり(ちょっと抜け出せてない時もあるな)していたような気がします。って、読書ってこういうことなんですよね、そもそも。まだ、自分の中で消化吸収出来ていませんので支離滅裂です。今は、活性酵素を取り込んだばかり。

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それにしても、毎日全ての時間をこんな風に心を彷徨わせることに使えて、なんて贅沢なことなのでしょうか。孤独だけどひとりの贅沢。
日々感謝です。