今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「オイコノミア〜シングル続ける?続けない?結婚の経済学〜」を観て想ったコト。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

Eテレ「オイコノミア」って番組ご存知でしょうか?
“経済学芸人を目指す(そうなの?)、MC又吉直樹さんが身の回りのさまざまなトピックを経済学をヒントに読み解きます”って番組なのですが、たま〜にテーマに興味があれば観ています。経済学って「人々がどのように生きれば皆で一緒に幸せになれるのか?」を考える学問だと番組ではおっしゃっていまして、政治経済コンプレックスを抱く私には気軽に観ることができ助かっております。
今回のテーマ「シングル続ける?続けない?結婚の経済学」。結婚願望全く無いくせに“シングル”に敏感な私は観ましたよ。結論から申しますと、経済用語と結婚しない(できない)実態を上手く結びつけて(こじつけて?)るあたりは面白くて笑えました。ざっくり綴らせて頂きますね。


番組の調査によりますと、2035年の未婚率は男性29%(3人に1人)、女性19%(5人に1人)と予測。なぜ結婚しないのか、できないのか。独身の又吉さんは、現在36歳で結婚願望はあるがまだしたい事があると言い、ゲストの元サッカー選手の武田修宏さんは収入が安定してきたので結婚はしたいがなぜか独身。
街の声はだいたい下記の通り。
・既婚者の話を聞くと結婚しなくてもいいかなと思う
・収入が低いし貯金もない
・理想の相手がいない
・仕事に集中したい
・自由時間がなくなる
・忙しくてそれどころではない
・独身の方が楽しい

上記で問題なのが、“自由時間がなくなる”“独身の方が楽しい”の思い込みとのこと。これを経済学用語で『プロジェクション・バイアス』といい、今現在の状況を過度に未来に投影してしまい正しく予測することができないという心の偏り。

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平たく言うと、今の状況、例えば今モテるから将来もモテる、独身が楽しいからずっと楽しいという思い込み。そんなわけないのは誰でも頭では理解していますが、将来予測できる現実を見ないようにしてたり、自分だけは大丈夫と根拠のない希望ですね。自分にも多少あるのかなぁ。

 

続いて、経済学では、出会いが多ければ多いほど結婚が遅れる可能性が高くなると考えられているという。番組では、経済学実験“選択したカレーしか一生食べれない”をテーマに、名前を伏せて10種類のカレーを順次出して行き、食べた直後にこれにします!と選ぶ、全種類食べて選ぶことはできないなどのルールで又吉さんと武田さんが挑戦。4つ目で好みのカレーに出会ったが、10種類あるからと見送り最後まで行った結果、あまり好みではないカレーに決めざるを得なくなった。ここに結婚を決断出来ない理由がある。選択肢が多いともっと自分に合うものがあるんじゃないかと意思決定を先送りしてしまうからだ。これが3種類位のカレーだと決めやすいはず。また、相手に求める基準も高くなるのだ。これを経済学用語で『留保水準』といい、取り引きの際に、この値段だったら売らない、このぐらいの品質だったら買わないというように取り引きを留める水準のことで、平たく言うとOKサインはここ、ということだ。

 

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ここで、正しい意思決定の仕方を紹介。『3.7人目までは見送る』。結婚問題とも秘書問題とも言われているらしい。

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例えば、秘書採用試験の際、10人候補者がいたとして、何人目で決めると良い人にあたる可能性が高いかの計算結果が出ており、3.7人目以降が良いらしいので自動的に4人目以降で決めると良いとのこと。100人候補者がいれば37人目までは自動的にスル―。どんな計算?又吉さんはこれまで3〜4人の女性とお付き合いされてきたので、次に出会う人に決めたら良いですねと言われていた。

 

この他に、どんな家庭を持ちたいのかイメージを持つのも大切。近年増えている“主夫”の男性が登場し、家事は女性がするものと幼い頃から思ってきたが、お互いの価値観の違いを話し合ううちに自分の固定概念に気付き、それからは主体的に家事をするようになったそうだ。これについて、又吉さんは、自分の人生を犠牲にしてまでやるのは何か違う気がするけれど、自分の幸福につながってると思えるなら良いと思うと話していた。

しかし、この主夫がなかなか広まらないのはなぜなのか?経済学用語『選好の内生性』にあたり、人の好みは経験や環境によって形成される、ということで、育った環境、例えば、母親の在り方によって子供の価値観が決まることが多い。母親が外で働いていた姿を見て育つと働く事に抵抗がない、母親ばかりが家事をしていたら、家事は女性がするものだと思い込むとか。育った年代によって“あたりまえ”は変化するので、固定概念に縛られないで進もう。

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番組の最後に、又吉さんのお決まりの一コマ漫画の添え書きに“百歳で出会うかもしれない”とあった。ふふっ、らしい。

 

説明された内容は特にびっくり仰天!ではありませんでしたが、経済学用語と結婚問題のドッキング(古っ、今ならコラボ?)が興味深かったですね。経済学用語は初めて知りましたし、特に3.7人目理論はホンマかいなと思いつつ、へぇ〜と思いましたし、私も何かを決める際に取り入れてみようかなとちょっぴり思いました。ほかに・・あぁ、確かにありますねぇ、選択肢が多いと決められないって状況。今はお金がないのでできませんが、会社員時代は決められないから色違いで大人買いしたり。しかし、この婚活でそんなことしましたら、二股、三股、果ては結婚詐欺ですね。すみません、脱線しました。・・・・しかし、タイトルに引かれたとはいえ結婚願望もないのになぜ観るのかしら?ね。余談ですが、又吉さんは最近様々なジャンルの番組で活躍されていますが、結構気分を上げて喋ってらっしゃって、内省タイムとの気持ちの切り替えは大変なのでは?と余計な心配をしております。

日々感謝です。