今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHK「ドキュメント72時間〜海が見える老人ホーム〜」を観て。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

最近よく観る「ドキュメント72時間」。今回は、〜海が見える老人ホーム〜。神奈川県の海を見下ろす高台にあるその老人ホームでは、平均年齢84歳、450人を超える入居者が静かな日々を送っている。人生100年時代に問う“幸せって何ですか?” ざっくり備忘録しときましょ。

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建物の中に入るとまるでマンションのよう。30年前に出来て全国から入居希望者が絶えないという。ホテルのような食堂、バランスの良い食事が三食摂れる。

 

◆92歳女性 入居30年 夫と入居したが21年前に死別
 90歳男性 入居22年
ご夫婦ではないようだが、夫婦以上のおつきあい。ここで30年生きてる。「(夫が死んで)独りでしたら、しょぼくれてたと思う。私、わがままですけど、上手くリードして下さいます。このお漬物、私が作ってるの」
 〜毎日この席で待ち合わせ まだまだ青春みたい〜

 

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◆元高校教師82歳男性 妻と死別し、茨木から13年前に入居
ロビーで熱心に新聞を読んでいる。「レトルトのカレー買ってきて、それをご飯にかけるとかさ、そんなやつをずっと食べてたんだよね。そしたらこんなこと長く続けてたら駄目だろうと思って老人ホームに入るかなと思ったの。姨捨山みたいな所に入りたくない、リゾートっぽいのがいい、ここ(僕の部屋)オーシャンビューでしょ」この景色を手に入れるために自宅を売却し、3,500万円の入居費を捻出したそう。「ジャズが好きだから今日もいろいろジャズを聴きながら、生の豆を買ってきてローストして・・スムージーって知ってる?満足してるね、だって見ればわかるでしょ、オーシャンビューでさ」

 

 〜460人が暮らす巨大老人ホーム 社会から少し離れた“お歳寄り”だけの国〜

 

◆91歳女性 ゆったり新聞を読んでいる
「いろいろありますよね、世の中がこんなですから、でも私たちは、もう枠外の人間ですから。毎日気分良く暮らせたらそれでいいと思っております」

 

 〜人生の多くの時間をここで過ごす人も〜

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◆元エンジン開発 90歳男性
20年前木彫りを始めて、気づけば数百点の作品を作っていた。「こんなに長く生きてはずじゃなかったんですけどね」

 

◆夕暮れ時、女性4人がテーブルを囲んでいる
「ここに入って、子ども孝行してるんです。一番安心するのはお嫁さん」そう言いつつみなさん自身が楽しそう。4人の中で一番年上は、88歳の女性。東京大空襲の生き残り、9年前に夫と死別。新しいもの好きで、スマホを使ってここでの生活を楽しんでいる。「ひ孫が5人いて、ラインで写真をやりとりしてる、孫が‘いいね’ってスタンプを送ってくるの、月に数回会いに行くけど、普段はスマホで十分。孫の動画を観たりして楽しいですねねこれって。これがなかったらつまんないですよね」
 〜距離の取り方も どこか今どき〜

 

夜7時を過ぎると館内は一気に静まり返る
◆89歳と80歳の女性姉妹
80歳の妹が向かうのは、医療設備の整っているホームの中の診療室。足を怪我して二年前から入院中の姉を毎晩見舞う。13年前姉妹で入居。両方とも独身で仕事一筋だった。子どももいないので、将来お互いに迷惑かけまいとここを選んだ。就寝前の何気ない会話が二人の日課。「この頃ね、おさかな一匹出ても、なぜか骨がないのよ、一番美味しい所を抜いちゃってね」

 

〜様々な人生が同居する老人ホーム 確実に訪れる老いと静かに向き合っている〜

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体操から始まる老人ホームの朝。バス待合室にはポツポツ人が集まってくる。「ちよっと歯医者へ」。みんな健康を心がけている。ほかにもあちこちに出かけていく人たち。

 

◆元通信関係 90歳女性 28年前に単身入居
フロントのソファで独り坐る女性。通りがかる人がみな挨拶している。「あたし、古だぬきだから。そうねぇ、いろんな人見てきたねぇ、ここにいてどうこうないんじゃない、もう終わりの人が来るんだもん。(長生きが楽しいって人もいらっしゃいますけど?)へぇーっ、だ。あたしは楽しくない、やっぱり若い時が一番楽しいわよ、だいいちくたびれるじゃない、自分の体が」独身を貫いて90年。「誰の手も借りず自立して生きてきた。自分に自信があったから。結婚は、やっぱりね、すれば辞めなきゃなんないじゃない、万事が辞めなきゃの時代だった、だからそういうことはしなかった。いい加減が嫌いだから、あたし」自分に厳しいからこそもどかしい気持ちが伝わってくる。

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夕方になると、外出から帰ってくる人たちが・・
◆元自動車製造 86歳男性 9年前に単身入居
モノづくりが趣味と言う元技術者。奥さんを早くに亡くし独り暮らし。天井には手作りの花々がぶら下がっている。持て余す時間をどう過ごすか考えた末、現役時代の腕を活かして始めたそう。毎月ね近くの保育園に届けている。「保育園に行けば子どもたちが、キャーっと言って集まってくるから可愛い」。でも、時々手放してしまった以前の暮らしを思い出すこともあるそう。「今日も表から帰ってくるときに畑を見てね、もとの家に住んでたら今頃は植木にこうやって・・まあ、どっちがいいか、それはわかんないけどね」

 

◆70歳女性 入居2年目 
「ここ、私の菜園でね、凄いでしょ、お野菜とお花が。みなさんに百花園とかジャングルとかいわれてるの。育っていくと気持ちがせいせいして」
 〜育っていく草木に期待を膨らませる〜

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ホームの近くにある共同墓地 現在130名が眠る
◆「女房が眠ってる。次は俺だよ、あそこに。自分の行く末は末はあそこだと思えば気が楽じゃない」

 

七夕の短冊に願いを書いている人がいる・・
◆車椅子に乗っている97歳女性
“今が しあわせ・・・”と。寄り添っていたのは花飾りを作っていたあの男性。長い付き合いでいろいろ本音を聞くこともあるそう。「私、寂しくて、寂しくて死にそうだという電話がかかってくるから。人間というのは、口じぁさぁ、早く逝きたいというけれど、口とは裏腹で本心として、具合が悪くなったら病院行くでしょ?」
 〜30代で悩んだことを80代でもやっぱり悩んでるし、それはいくつになったって同じ〜

 

◆87歳女性 入居18年
「生まれつき視力はないの、少ししか見えないの。でも、転ばないからみんなが不思議がるの。階段は全部勘定してます。ここの下に行くには18段、向こうが5段。」不安と隣り合わせの中、ずっと手探りで歩いてきた。ポストの中の納涼祭りのチラシを読んでもらう。「窓を開けて見てましたね。凄い華やかで、焼き鳥の匂いなんかもいい、でも、男性は煙が入るから開けないでっていう、1年に一回なんだから煙が入ったってどうってことないのにね」
 〜今度はどんな一日になるのか 女性の声は明るかった〜

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最後は・・
「9時からピアノやらなきゃいけないから。このロンドン橋やるんですけど」。83歳女性、ピアノに初挑戦。

 

    〜今、入居者の平均年齢84歳 旅はまだ続く〜   (完)

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番組で紹介されていた老人ホームは、まるでホテルのようなそれぞれ独立したマンションスタイル。入居費3,500万円。なるほど、私にはどう逆立ちしても捻出できません。ということは、こうして画面を通して眺めるしかないのです。みなさん一見楽しそうですが、心情を深堀りしていくと・・いえ、それは、私自身が近い将来感じれば良いことですよね。やっぱり・・お金なんでしょうか、老後の支えは。お金さえあれば、ホテルのような老人ホームに入居できて、似た環境の方たちとお友達になり、心配なく余生を送れる・・早期退職しなければ、入居できたかもなぁーと考えてみますが、私は、健康なうちは独りでも我が家で暮らしたい、出来れば亡くなる時も孤独死であろうと我が家で・・。って、健康な今は言えますよね。何が正解なのかわかりませんが、自分で選択した人生に納得できるよう日々を過ごしたいな。それにしても、皆さんお元気でございます。私の人生設計は、母が59歳で癌で他界したこともあり、60歳までで途切れてまして、それから先、80歳の自分は想像もつきません。どうするんですか?私!

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日々感謝です。