今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「オイコノミア〜世界は“オークション”でできている!?〜」を観て。競り下げ?2番目の価格が落札額?

こんにちわ、SUMIKICHIです。
レギュラー視聴しているEテレ「オイコノミア」。今回のテーマは〜世界は“オークション”でできている!?〜。魚、肉、生花、道路、公園…これらに共通するのがオークション。意外に身近なオークションを知るため経済大実験!オークションで満足いく結果を得られる方法とは?というもの。ゲストはカンニング竹山さん。かなりざっくり備忘録しときましょ。

      f:id:sumikichi52:20170714082428j:plain

オークションって、人間が昔から行っていて、西暦193年、ローマ帝国の皇帝の座がオークションにかけられたことがあるという。お金持ちのディディウス・ユリアヌスがうっかりお金で競り落としたのはいいけれど、二ヶ月で暗殺されてしまうという嘘のような本当の話。それは置いといて、オークションにはいろんなやり方があり、私たちの普段の買い物にはない二つの特徴がある。

   f:id:sumikichi52:20170714082420j:plain

自分が売りたいものがあって、みんながどれだけお金を払ってくれるかどうかわからない、だから入札で尋ねる、つまり情報収集。だけど、お客様ひとりひとりの所にまわって、いくら払う?って聞いていくと凄く時間がかかるし、鮮度が大切な商品だと腐ってしまう、オークションを使うと早く、パパッと価格が決まって買い手を見つけることができる。例えば、肉の買い手を決めるのに、10人と交渉するとなると、交渉が10回発生、これがオークションだと1回で10人と交渉を終えることができる。効率が良くて、買い手にとっても交渉力を発揮しなくてもいい。

そのオークションのタイプとして・・

   f:id:sumikichi52:20170714082421j:plain

まず、“公開型”から。ひとつ目は≪競り上げ式オークション≫。

   f:id:sumikichi52:20170714082422j:plain

これは有名なタイプで、市場での競りや美術品オークションなど。
もうひとつはその逆で

   f:id:sumikichi52:20170714082423j:plain

誰かが手を上げた時点で終わり。日本有数の花の卸売市場・大田市場で使われている。取引されるのは、一日約280万本、会場の正面に設置された表示が花の価格を示していて、目盛が下がって行って、止まったところが落札価格。メリットは、競り上げ式だとやりとりをするのでそこそこ時間がかかるが、競り下げ式だとあっさり早く価格が決まる、花は鮮度が命なので、大量にさばかないといけないのでこちらの方法が適している。

ここまでが“公開型”だが、欠点もある。この方法だと、誰が、いつ、どの価格で手を降ろしたか、あきらめたかがわかる。各自の価格評価がバレるし、競合他社のいくらまで払うかという情報はライバルにとって有用な情報になってしまう。また、手を降ろしたから資金繰りが苦しいんじゃないかと勘繰られてしまうとか。

 

続いて、“封印型”。

   f:id:sumikichi52:20170714082424j:plain

これだと他者に入札額が知られないというメリットがある。ちなみに、竹山さんが出演した2010年放送のNHKドラマ「鉄の骨」で使われていたのがこの方式。

 

“封印型”にも二種類ある。

ここでタイプごとにオークション体験!又吉さんファン集合。
まず1回目。Lot Number①『オイコノミア 特製ペアTシャツ 又吉さんサイン入り』、この世でたったひとつのレアもの。あれ?おおーっという声なく、静かな会場。ルールは、『1番高い入札額をつけた人がその金額で落札する』。入札額を書いて箱へ、この方式は封印型。結果を見て先生は、商品紹介時の静けさとは違って、なかなか熾烈な勝負になっているとひとこと。

発表!一番高額の3万円!!落札者は、Tシャツのイラスト制作者、浅生ハルミンさん。「自分で描いたものだし、又吉さんのサインも入ってて安い値段はつけられなかった」とのこと。

本来、封印型オークションでは、参加者の入札額は公開されないが、その特徴をみるため今回は特別協力してもらった。各自フリップに‘実際に入札した額’と‘実はいくらまでなら支払ってもよかったか’を記入してもらう。みなさん、その二つの金額には結構差があり、‘実はいくらまでなら支払ってもよかったか’については、4万円とか10万円の人もいた。

今行ったのは、封印型第一価格オークション。

   f:id:sumikichi52:20170714082425j:plain

出来るだけ安値で勝ちたい、でも、他の人たちがどれくらい出すのかほからない、相場がわからない、一人だけ高い金額をつけると損をすねかもしれない、などいろんな気持ちになる。4万5千円まで出していいと思っていたが、1万254円と書いて負けた男性は、3万円以上を書いていたら勝っていたので、今考えるともう少し高くすれば良かったとは思うと言う。入札額の意思決定は難しい。

というわけで、封印型第一価格オークションは、周りの入札額がわからないので結果が運任せになりやすい。オークションは多少ギャンブル的な部分がある、第一価格オークションはギャンブル性が高まる。この封印型第一価格オークションは、公共事業など施工業者を決める際に使用されている。が・・

   f:id:sumikichi52:20170714082426j:plain

そこで、経済学者が考えたのが・・次のオークション。
2回目のオークション体験!Lot Number②『又吉直樹の経済ポエム全集』、2012年放送開始以来綴ってきた110作品を全て掲載、またまたこの世でたったひとつのレアもの。ルールは『1番高い入札額をつけた人が2番目に高い入札額で落札する』。1番目に高い入札額1万円で獲得権を得ても、2番目に高い入札額が8千円だったら8千円払えば良いということ。この方式を第二価格オークション。落札額は‘2番目に高い入札額’、ここがポイント。

結果は凄いことになっていると先生は驚く。なんと、先程Tシャツに4万5千円払ってもいいと思っていたのに負けた男性が12万円の入札額を提示。しかし、12万円を支払うのではなく、2番目に高い額の9万5千円で購入となる。この男性は個人的趣味、それだけの金額を出してでも持っていたいと思ったようで、他の人のことを考えず自分が払っていい最大の額を入札。

第二価格オークションの場合には、自分が後悔しない金額を書いて良く、過小入札しても得しない。逆に、実際は10万円しか払う気がないのに、権利を得るため100万円と書いても得しない、2番目の価格が99万円ということもあるから。

   f:id:sumikichi52:20170714082427j:plain

今回も特別にみなさんの入札額を公開。Tシャツの時に、9万5千円という高額を入札して負けた女性は、落とせるならもっと高くしておけば良かった、他の人の金額がわかればそれ以上を書いていた、自分的にはこの第二価格オークションの方が金額をつけにくかったと感想を話す。

すると、先生は、それは僕としては残念!第一価格オークションは駆け引きが必要、でも第二は必要ない、‘なぜ、己の頭の中だけで決めない?’、自分で価値判断して、それを素直に書けば一番楽だったはず、と力説。

すかさず、又吉さん、最大で支払える額を書かずに他の人が落札した場合、自分が後悔するから正直に書いた方がいいってことですね、とちょっと感情を露わにした先生をフォロー。

さらに、落胆気味の先生は、僕は今回、結果を見て、ああ、人間って難しいな、面倒くさいなと、ホント思いましたとポツリ。

今度は竹山さんが、美術品オークションとかは、バイヤーさんみたいな人が依頼されてやりますよね、ビジネスライクな方が合ってるんでしょうね、とフォロー。

      f:id:sumikichi52:20170714082429j:plain

ところで、この封印型第二価格オークションのアイデアは、インターネット広告で使用されている。検索すると、そのキーワードに関連する広告が出てくる。実は、広告主がキーワードをいくらで買うか事前に入札。その言葉が検索された瞬間、広告枠が落札される。オンラインで1秒間に何十万、何百万というキーワードが売買されている。

 

この他、又吉さんが、商品を3日前位から見てて、前日までに、よし!これでいこう!と決めているか否かって結構重要ですね、と問いかけると、先生は、実際には美術品オークションなどでは、通常長い閲覧期間を設けていると回答。

 

最後に、出演者の今回のテーマの感想。
又吉さんは、価格のついていないものの価値を自分で決めることは意外と難しい、また、オークションって怖い部分もある、談合とか偽物とか。結局、信頼だと思ったと言う。

先生は、売買は、信頼の社会基盤がないと上手くいかない。相手がきちんと物を渡してくれるか、支払ってくれるのか。信頼自体は、オークションでは買えない。お金で買った瞬間に、信頼は信頼でなくなるだろう、と話す。

‘Heart to Heart’でつながってないと全ては上手くまわっていかないね、意外とオークションって人間味あるもんじゃなかろうかと竹山さんは言う。

 又吉さんの経済ポエム・・案外 価値を決めていないことに気付いた  (完)

      f:id:sumikichi52:20170714082432j:plain

花市場で使われている“競り下げ式”と“封印型第二価格オークション”は初めて知りました。ネットを含めてオークションというものを体験したことがなく、しようと思ったこともないのですが、番組内での封印型オークション実験で、私も画面のこちらで入札してみましたら・・難しかったですねぇ。世界にひとつのレアものグッズだとしましても特別又吉ファンではないから値段がつけられない、と言ったら話が終わってしまいますので、一応考えました。オイコノミアは好きですから。ですが、自分の中にモノの価値基準が出来ていませんのでわからない(やはり別に欲しいわけじゃないからつけられない?)。ただ言えるのは、万単位の額は出さないな。うーん、“競り上げ式”の方が楽かな?先生にがっかりされてしまうかな?そうそう、Tシャツに9万5千円もの入札価格を提示したにもかかわらず落札できなかった彼女も、“競り上げ式”だと合ってたんじゃないかと思ったりしました。

そういえば、一時期“談合”問題が頻繁に取り上げられてましたよね。会社員時代にもそのキーワードが飛び交っていた記憶が蘇ってきまして、番組視聴中、オークション→公共事業→談合の図式がチラついておりましたが、最後にちょっぴり単語が出てきただけで、あっ、今回はそっちの話は重要じゃないのね、と安堵いたしました。

ちなみに、私の挿し木で育てております観葉植物たちは、鉢無しでオークション(競り?)に出品したらいくらの値をつけて頂けるでしょうか?

f:id:sumikichi52:20170618113130j:plain f:id:sumikichi52:20170618113157j:plain f:id:sumikichi52:20170624195844j:plain f:id:sumikichi52:20170705104722j:plain

日々感謝です。