本日は、原爆の日＆リオオリンピック開幕の日、想ったコトを綴ってみました。

こんにちわ、ＳＵＭＩＫＩＣＨＩです。

本日８月６日は、７１回目の原爆の日、そしてリオオリンピック開幕式の日でしたね。

　　　　　　　

会社員時代の朝は忙しなくて、原爆が投下された朝８時１５分に一分間黙とうする位ですぐ日常に埋没していました。正直申しますと、ブログでは時事ネタ(の範疇かな)にはあまり触れずにおこうと思っていたのですが、なにもレポート提出とか新聞記事書くとかではないんだし、早期退職してせっかく時間が豊富にあり、この特別な日につらつら想いを馳せてみることも「丁寧な暮らし」の一環なのではないかと思い直しました。あっ、本日は土曜日でしたね。

　　　　　　　

朝からＴＶの情報番組で「原爆祈念式典」中継などを観ました。今年５月にアメリカのオバマ大統領が、現職のアメリカ大統領として初めて被爆地ヒロシマを訪問されましたね。その時も驚きましたが、その影響か今回の式典での安倍首相や広島市長の「核兵器のない世界へ」の決意がさらに力強いものとなっていました。広島を訪れる外国人も急増しているそうです。中継の中で挿入される映像に、外国人が原爆ドームの説明文を真剣に読む姿や被爆者と会話する様子、インタビューなどがたくさん映されていました。私が２０数年前に観た映像とは全く様変わりしていました。

原爆を投下した国の大統領が来広し、広島の被爆者と抱き合う日が来るなんて夢にも思っていませんでした。政治的に裏で何かあるのかもしれないとか深読み・分析は私には出来ませんので、事実として前向きに受け止めています。　　　　　　　

２０数年前、広島で報道記者として働く私より一回り上の女性とお話しする機会があり、その時おっしゃっていた言葉が折に触れ蘇ります。

 「被爆地・広島に生まれて、被爆地・広島で報道という仕事に携わって行く限り、この『原爆』は避けては通れない。毎年同じことを言って、同じものを見せて、またかと思われても、８月６日に特集を組んで企画を作り報道し続けるのが使命だと、継続に意味があるし、継続しかない、と私は思っている。」

この当たり前と思える言葉の重さとプレッシャーは、そこに存在している人にしかわからないのでしょう。その方は、今どうなさっているのでしょうか。

被爆者を始め平和を願う人々のこの『継続』からじわじわと一滴の水が岩を砕くがごとく、流れが変わって行くのだと思います。私は何も出来ていません。してこなかったのです。せめて、今居る所とは別の場所で起きている事をこうして見ていようと思いました。傍観者？そうかもしれませんね、でも、まず、一歩。

ＴＶニュース解説者の池上氏は、オバマ大統領から、もしクリントン氏が大統領に就任したら状況が変わるかもしれないと発言されていましたが、大雑把に云うと社長が変わると社風も変わるみたいな事なんでしょうか。ただ、平和への気持ちは継承して欲しいと思います。

　　　　　　　　 

あと、印象に残ったのは、広島の子ども代表が、「(被爆者から実際に)聞きたくても聞けなくなる日が近づいています。僕たちは原爆のことを知りたいんです。そして、僕たちが伝えて行かなくてはならないんです。」と発言していたことです。どうせ大人が考えた文章でしょ、と言えばそれまでですが、そんな風に受け止めるのは平和を願う人たちへの冒涜かなとこの歳になって思うのです。

７１年経ち被爆者の平均年齢８０.８６歳。生の声が消えて行きます。被爆者のひとりである私の父親は去年８０歳で他界しました。あまり原爆の話はしませんでしたが、一度だけ、その時の惨状を聞いたことがあります。当時小学生だった父は、生きて行くため(家族は無事生存)焼け跡から生活の足しになるものを仲間たちと捜し歩いた、そこらじゅう骨だらけだった、もう何も感じない、その日を生きるのに精いっぱい・・そんな内容でした。父親の名誉のため断っておきますが、見つけた金品を売りさばいたなどではありませんので。近い将来、生身の体温を感じながらではなくネットで検索して原爆の惨状を知るようになるのでしょうか。

今の日本の学生で８月６日が原爆投下の日だと知らない人が大勢いるというのを聞いて、驚くというよりそれだけ日本が復興し平和になったんだなと茫然としました。

とりとめなく、だらだら綴ってしまいました。私自身、世の中にもう少し関心持たねば、浅いな、と反省しました。

　　　　　　　

ところで、リオオリンピック！私は、そもそもそこまでオリンピック大好き人間ではなくニュースで結果を知る程度でしたので、ちょっとこれも可能な限り観ておこうかと思っています。

本日観たのは、録画での開会式の模様。素晴らしい演出ですよね・・・と思っているところに、外国人が日本の日の丸を持ってのパフォーマンスがあり、アナウンサーが、ブラジルには日本の広島からの移民の方々がたくさんいらっしゃり、原爆が投下された８時１５分あたりにパフォーマンスが重なるように、日本への鎮魂の祈りを込めての演出なんですよ、と解説していました(勘違いでしたら申し訳ございません)。へぇ〜、平和つながりだなとちょっぴり感動しました。お恥ずかし限りですが、これまでこんなに真面目に開会式を観たことがなく、次回の東京オリンピックは大変です。あら、また他人事になっちゃってますね。

とりあえず、本日は女子バレーボールを観ようかなと思います。

　　　　　　　　

　　　　　　　　　世界が平和でありますように・・・