今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

《人生棚卸》早期退職を決める時に確認したコト

人生棚卸のお時間です。

47歳での癌治療から5年間の経過観察を過ぎた頃、55歳で早期退職をすると決めましたが、甲状腺疾患の発覚や父親の他界など、様々な要因が重なり、3年前倒しの52歳で早期退職をしました。果たして現実的に女ひとり食べていけるのか?
具体的に確認した主なことを綴っておきましょう。
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    1.60歳までの大まかな収支シュミレーション
    2.家計簿をつけた
    3.個人ブログをのぞいてみた
    4.会社員という肩書が必要な手続きはないか
    5.人生の後半、自分はどのように生きたいのか
    6.長い期間‘孤独’の中‘ひとり’で集中して悩んで悩んで悩み抜いた

1.《60歳までの大まかな収支シュミレーション》
世間では、60歳時点での老後の資産は最低3,000万円必要だとか5,000万円だとか云われているが、人それぞれ生き方・暮らし方が違うので、これが正解というのはないような気がする。しかし、大雑把でも概算はつかんでおかないといけないと思い、今後の収入と生活費などの支出額を試算してみた。具体的な数字は省くが、早期退職上乗せ分を合わせた退職金のうち、60歳時点で多少残しておくとして、無職のまま残りを53歳から7年間で使うとすると・・月々税金、ローン返済、個人年金積立分込みで10万円以内で生活することになる。固定費だけで半分以上を占め、食費や日用品費、交通費でなくなる。厳しい。自分がやりたい事に遣う予算が無い。世間では普通だとお叱りをうけると思うが、これまでの生活水準からするとやがて破滅だ。
しかし、後述するが、断捨離効果もあり、何となくやれそうだった。やらなければ欲しいものが手に入らない。私は、小心者で面倒くさがりなので投資運用はしないつもり。60歳時点で残しておく額は、世間一般で言われている額ほど多くはない。私は、癌罹患者で幾つかの経過観察中の持病もあり、母も59歳で癌で他界しているし、60歳まで生きれれば御の字だと思っている。決めつけなくてもいいのでは?その通りだが、人間終焉を見つめると、生への希望がみえてくる、ならば、集中して今の自分を生きる、という意味なので決して投げやりでも諦念でもない。もし生き延びたとしたら、自分は一人暮らしの予定なので、65歳以降国民年金と多少の厚生年金、そしてこれまた多少の個人年金で、贅沢しなければ生活は可能だろう。昔から、どうなるかわからない先の事ばかり考えて、今を生きてこなかった。今の積み重ねで将来があるのだ。考え方を逆転させた。これだけないと生きていけない、から、これだけしかないならそれに合わせる、へ。
ただひとつ、自分に何かあった時に人に迷惑をかけないよう多少の予算はとっておくつもりだ。

2.《家計簿をつけた》
項目1に関連して、さすがに大雑把な私でも、現状の生活費は把握しておいた方がベストだと思い、退職前二ヶ月ほど記録してみた。人間の記憶というものは曖昧である。実際に記録した数字を見ると愕然とする。10万円以内なんて自殺行為だ。ともいってられないので、費目ごとに集計したものとにらめっこして改善策を考えた。答えはわかりきっている。
◆本当に使うのか、好きなのか、これがないと生きていけないのか、をその都度自分に問いかけ衝動買いをしない。
◆自炊する。必要で食べる食材だけを買う。当たり前の事が出来ていない。なんと、一人暮らしなのに外食費含めて月約6万円も!
実は、過去30代前半で住宅ローンを抱えた時から5年間ほど家計簿をつけていた経験もあり、自分のお金の遣い方の傾向がわかっていたが、ひどくなっている。毎日の生活を丁寧に生きていないというのが数字から見て取れる。その頃つけていた時は、最初に愕然としてからだんだんゲーム感覚で節約するようになり、ローン返済しながら貯金が百万単位でできた。なぜやめたのか?貯めたお金を父の借金返済に充てることになり、モチベーションが一気に下がったためだ。せっかく貯めたのに・・と憤慨したが、今では親孝行になったじゃないか、と思えるようになっている。余談だな。

3.《個人ブログをのぞいてみた》
これまで全く関心がなかった個人ブログで情報収集した。体験記などでお世話になった。いろんな方達がいて、孤独感が少し和らぎ前向きになれた。もちろん、良い事ばかりではなく、それ以上に後悔したとかマイナス部分にも目を向けた。特に参考になったのは、退職後必要な公的手続きや税金関連の情報は助かった。なんせ、人事部とかに尋ねてヘンに詮索されるのも噂になるのも困るので。しかし、住民税、国民年金、健康保険料等々の正確な計算まではせず、ざっくりとした金額をつかんだだけ。

4.《会社員という肩書が必要な手続きはないか》
肩書きがなくなり社会的身分が消失したら、何かを申請する際審査が通らないことってあるよなと思ったのだが、そんな事まで考えていると何も出来ないと思い直しやめた。

5.《人生の後半、自分はどのように生きたいのか》
現実的に経済面が最も重要だとは思うが、私は、この本人の心からの希望がどうなのかが一番大切だと思っている。一時の気まぐれで退職したいのかどうなのか。この頃の私は、潜在意識まではわからないが、自分の正直な気持ちをすでに知っていた。自宅をリフォームして好みの空間を手に入れ、断捨離を実行した直後、身も心もきれいにからっぽになった。徐々に望んでいることが湧いてきて、もう全てを欲しいとは思わなくなっていた。知足。見栄も手放そうと思った。今の自分を肯定したい。もう嫌なものは見なくていいし、見たい景色を見て心豊かな生活に移行する。悪く言うと、世捨て人感覚?
今後自分が望む生活は、高級店での食事や買い物、年数回の海外旅行(いままでも行ってないけど、例えばである)ではなく、自然に囲まれた静かな空間に身を置き、歌をうたい、モノや書を書いて、思索に耽る、そんな大金は必要ない。
やりたい事に没頭出来る生活 vs 老後破産
天秤にかけた。

6.《長い期間‘孤独’の中‘ひとり’で悩んで悩んで悩み抜いた》
家族のある人には当てはまらないだろうが、日頃自分が身を置く生活圏内の人に相談しても大抵は反対されるのだ。この頃の私は、会社の友人でさえ、仕事で忙しくて余裕なさそうな人に映っただろう。さらには、ちょっと精神を病んだ人とか?まあ、堂々巡りなんだよね、ひとりでって。でも、自分しか決められないのだ。

ざっと以上のような点を検証した結果、やっていける。やっていく。と判断し覚悟した。家族など背負うものがないひとり身だから出来たことでもある。
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くどくどと同じような文章が羅列されていますね。自分勝手に綴っているのでお許し下さいませ。