今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ~どう見直す?夫婦の関係~」①を観て。“卒婚”・・。

 こんにちわ、SUMIKICHIです。
レギュラー視聴しているEテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」、今回のテーマは~どう見直す?夫婦の関係~。人生の後半戦を迎え、配偶者との距離感や時間を再構築している2組の夫婦が登場。私、独り者ですので参考にさせて頂けないかなと思いますが、“生き方”としてざっくり備忘録しときましょ。長いので①と②に記事を分けますね。

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番組が実施した40代以上の男女へのアンケートで、“今後も一緒に暮らしたい”という質問に対して、《はい》46%、《いいえ》54%という結果に!人生の後半戦をどうしたらハッピーに?

ここで、“卒婚”ってご存知ですか?離婚をしないで結婚という形を維持したまま、それぞれが人生を楽しむ夫婦関係のこと。

 

まずは1組目のご夫婦を紹介。
熊本市、2DKのアパートで暮らす近藤一恵さん64歳。趣味のパッチワークを楽しみながら自分だけの時間を満喫している。長年連れ添った夫・太一さん63歳は大阪にいる。しかし、5年前、別々に暮らしてお互い自由に暮らそうと卒婚を切り出した。「自分が楽になることを先にかんがえたんじゃないか、私への思いやりというか」と一恵さんは言う。一恵さんが望んだのは、生まれ育った熊本で暮らすこと。子供の頃によく遊んだ水前寺公園、卒婚を機に野鳥観察という新たな趣味を見つけた。様々な野鳥の姿を撮影し、自然との触れ合いを心から楽しんでいる。

  「ここを頻繁に散歩できたらどれだけ気持ちがよいかなという想いが
   ずごくあった。その辺に座って水の音を聴いたり、昆虫が飛んで
   いるのを見たり、そんな景色は大阪では見られないような風景
   なので、すごく気持ちがすーっとしてきた」

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一恵さんは、大阪の小学校で養護教師として働いていた。26歳の時、教師仲間だった太一さんし出会い結婚。仕事をしながら家事や2人の子供の子育て、さらに親の介護をこなした一恵さんは、家庭の中でも忙しさは途切れなく続いた。

  「掃除とか洗濯の手伝いはしてくれだけど、食事に関しては全く無理
   でした。色々気を遣ってくれたけど、女性と男性では家事に関する
   視点が違うので、ここを手伝ってもらいたいと思ってもなかなか。
   自分がやった方が早いと思うことの方が多かった」

職場から帰ると休む間もなく食事の準備が待っていた。好きなTV番組は夫が独占しているため観られない。自分の欲求が叶えられない日常。不満が積み重なっていく。夫婦の暮らしに転機が訪れたのは55歳の時、関節リウマチを発症し、精神的にも落ち込む日が続いた。しかし、夫の態度は変わらなかった。

  「体のこと大丈夫かな、心配してるよっていうようなところは、
   もうちょっと表現して欲しかった」

夫との気持ちのすれ違い、そして病気。そんな時に浮かんだのが、同居を解消して自分の時間を持ち自由に生活することだった。

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夫・太一さん63歳が暮らすのは大阪淀川区。高校の国語教師を2年前に退職、2人の子供も独立し現在一人暮らし。37年間連れ添ってきた一恵さんから別居を切り出された時、どうだった?

  「別居してって言われて離婚かと思ったけど、そんなことは絶対ないと
   言われたのでちょっと安心した。子育てもし、仕事もし、という生活を
   ずっとしてきた、私も働いていたのでなかなか手伝ってやれいことも
   あったから、それが家内の希望であるなら叶えてあげたいと思った。
   最初に不安だったのは、食事かなあ」

この日、商店街に買い物。一人暮らしを始めて4年半。栄養のバランスを考えて食材を買う。苦手だった炊事もなんとかこなせるようになったという。 

  「最初は、何を作っていいのかわからなかったけど、見よう見まねで
   今はそれなりに作れるようになったかな」

レシピ本や料理番組を見て研究。1時間ほどで出来上がった料理をスマホで撮る。

  「家内に送りました。こんなものを作りましたよーって」

他愛のないことを一日に何度も報告し合っている。最初は戸惑ったという夫婦別居生活、今では慣れてきた。

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夫婦は定期的に互いに訪ねあっている。この日4ヶ月ぶりに一恵さんのもとへ太一さんがやって来た。連絡を取り合っているとはいえ、顔を合わせることは相手の健康を確認できる大切な時間。この日は太一さんが料理の腕をふるう。メニューは冷やし中華。夫の手料理を食べることは、一緒に暮らしていた時は考えられなかったこと。

今度は一恵さんがお気に入りのスポットに太一さんを案内。車で約15分の浮島神社。ここは、一恵さんが幼いころよく遊んだ思い出の場所。2人であるものを見つける。自転車のお守り。定年後、サイクリングを始めた太一さん、早速購入。久しぶりの夫婦水入らずのひととき。

  「別々に暮らしているからといって、夫婦の距離が伸びたかっていうと
   それはない。精神的な意味の距離は10年前と変わってない。逆に、
   私が気にするようになった、太一さん、何してんのかなとか。
   (そりゃ、ありがとうと隣で照れてる太一さん)。
   2日ほどメールがなかったらどうしてるのかな?と思いますよ、
   やっぱり」

 

スタジオでの補足・・
ワンオペレーション(ワンオペ)=一人で全ての作業をこなす。外でも中でも働くことになる。夫がいると妻は寛げないという状況。卒婚に至るまでに夫がいても寛げる自分がいればまだしも、四六時中夫がいると自分も休憩がとれない。この問題は根が深い。

夫からすると家庭の場は癒しだが、日本の男性は何といっても就労第一主義になってしまって、家族のために働いているんだから仕事さえしていれば、妻の心身のケアはしなくていいはず、などと大半はそうだろう。今のシニア世代の男性は、男子厨房に入るべからずと言われて育ってきたから、台所は敷居が高いというのもあるかもしれない、それに、料理することも期待されてなかったし。

ここで番組アンケート。《いいえ》男性25%、女性75%、これは、先進国での家庭満足度の日本人の数値で最下位。一番の不満は、“夫が家事をやらない”。夫が手伝う時に、やってあげるよ、と上から目線になっている。家庭をともに作っていくという意識がほしい。

指南役(詩人・社会学者の水無田気流さん)は、この状況を野球に例えて解説。夫は家庭のスタメンではないかもしれないけど、後々いつ自分の出番がまわってくるかわからないから、常に試合を見てろって。いつかピンチがきた時(必ずある)に、この流れだと代打くるなとかピッチャーだったら交代くるなとか思いながら試合の運びを見ていると、すんなり入っていけるけど、逆にダメな夫の家事パターンっていうのは、シーズン結果が決まったあとに、気まぐれで打ったり、もう10対0くらいになった時に、1本だけソロホームラン打って、どーやっていうような家事、これは良くない。やはり、家事育児にも得点圏打率がある。ピンチでいくら仕事ができるか、とのこと。(ざっくりとはわかりますが、それよりも面白い表現だなあ)。 (①完②に続く)

 

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独り者の私には何かを語る資格はないように思われます。いえ、決して無関心とか他人と割り切っているのではなく、ただただ、誰かと添い遂げようとされてる方々のお姿は、いいなぁと思うのでございます。

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日々感謝です。