今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

本日は、地元劇団公演へ。宮沢りえさんみたいに“自分を疑ってる?”

こんにちわ、SUMIKICHIです。

本日も暑うこざいました。晩も窓を開けっぱなしで寝てますので、湿気が家の中に入るんでしょうね、カゴに入れていた秋冬のスリッパがじめじめ、もちろんカゴもですが、デッキの上で干しました。可愛い。

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我が家には冷暖房器具(扇風機も!)がなく、西日の当たる時間帯には玉の汗を流しながら暮らしております。差し詰めサウナ。それはよしとしまして、午後から地元で活動中の社会人劇団の公演を観に出かけるので(やった、冷房効いてる)、居候Kくんに、昼食とかは自分で作ってねと言い渡しましたら、なにやらスクランブルエッグを作ろうとキッチンに立っておりました。男性は見てくれを気にしないんですね、適当に皿に入れて、牛乳もパック飲み。おい、そんな子に育てた覚えはないぞ!と言いかけましたが、私が産んだわけじゃないか、と言葉を飲み込みました。やれやれ。

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開演前に時間があり、側の図書館で雑誌を眺めてましたら、なんと、“ブルートゥース”という単語が目に飛び込んでまいりました。

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といいますのは、昨夜から今朝にかけて、Kくんも使っているそれを、私にも紹介してくれ、私のPCに設定までしてくれようとしてたんですよね。

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結局、私のものへは接続不可でしたが、へぇー、今どきはそんなものがあるんだーと思ったばかりでしたから、この偶然に驚愕。まあ、世のみなさんはとっくにご存知のことでしょう。さらに、オーディオブックとやらも紹介されてました。要は朗読?

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すさまじいスピードで便利になってますよね、私、完全に乗り遅れております。とほほ。

 

さてさて、本題の観劇。今回は女性二人芝居。

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‘夫と二ヶ月前に離婚して一人東京で暮らす由佳。離婚の理由は夫の浮気だった。ある日夫の母、みどりが京都から由佳の暮す部屋にやって来た。離婚したことを知らなかったみどりは驚く。しかし、みどりも夫とケンカして家を出て来たのだった。行き場のないみどりは、そのまま由佳の部屋に居すわることに決める。困った由佳は元夫に電話するが・・’といったあらすじ。

母・みどり役が私の知り合い。終盤の言い争いで感情を爆発させるシーンはどきっといたしました。由佳は、夫が浮気を白状した際、10分で部屋を追い出したことに対して、みどりが「あなたは息子を愛していない!自分の本心をぶつけることなく、たった10分で追い出すなんて愛してない証拠。あなたはぶつかるのを避けて、ただ逃げてるだけじゃない!」という台詞に、‘私も、全てのことに対してそうかもしれな・・’と。浮気問題には全く関心がございませんが、人との関わりあいにおいて、本心をさらけ出したことが少ない、いえ、ほとんどございませんのでちよっとどきっ。

そういえば、先日観た「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」で女優・宮沢りえさんに舞台公演までを密着していましたが、印象的なくだりがございました。宮沢さんは、‘これでいいのか もっと何かあるんじゃないのか’と手放しで喜ぶ瞬間がずっと無かったが、あるとき故・蜷川幸雄さんが稽古場で、ある俳優さんに、「もっと自分を疑えよ!」と言い、その言葉にはっとさせられた、というよりは、「肯定してもらえた」という思いでいっぱいになった、「自分を疑え」っていう言葉は宮沢さんにとってエネルギーになったというところ。

もうひとつ、「早く正解を出さない」というところ。宮沢さんは稽古の序盤においては、“正解を早く出す”ことが、よい結果につながらないと考えていて、役者の中にある“衝動”をもとにさまざまなことを試し、挑むことで、より豊かなものがはぐくまれ、生まれると考えている。「もっと失敗してみたいっていう。失敗することってすっごく恥ずかしいんだけど、役者にとっては。試してみることって、すごい人の前でやることって恥ずかしいけど、それを、えいってやってみる瞬間が。せっかくみなさんとやるときに、なんかもうちょっとこう、役者から生まれる生理とか衝動とか、そういうことで自由な時間が(あるといい)」と話してらっしゃいました。そして、宮沢さんが思うプロフェッショナルは、身を削る覚悟のある人。

観劇中、そんなことを思い出し、お二人も社会人劇団とはいえ、身を削りながら、自分を疑いながら、稽古し、この場に立ち続けていらっしゃるんだろうなと余計なことも考えてありました。‘これでいいのかな、もっとほかにやり方が・・’と、凡人の私でも日々思うことがございます、失敗してみたい、試してみたいとも。けれど、少し演劇をかじっただけの私は、たとえ台詞といえども感情を爆発させる役は出来ないのです。自分を開放?捨てる?ことができないのです。そんな人間は舞台に立つべきではないな、と最近悟りの境地に入りつつあります。この駄目な自分を見極め受け入れることが出来つつあるということでしょう。今回の舞台もいろいろ想いを深めることが出来楽しゅうございました。

 

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帰宅しますと、Kくんが、私からの宿題‘大人の素敵な洋楽曲’をまとめといて!を真面目にダウンロードしてくれており、食事後、二人で一時間かけて先程まで聴いておりました。ブルートゥースで。ビリージョエルとかカーペンターズ、エアサプライ、セリーヌ・ディオン、ホイットニー、エトセトラ。どれも有名な曲で素敵ですが、私は選ばないなというラインナップで、結構面白かったですね。「この曲、歌の課題曲にしたら?」などとアドバイスしてくれたり。Kくんは、学生時代、吹奏楽部でフルート吹いてましたし、合唱部にもいましたし、アコギも多少弾いてたので、まんざら適当に言ってるようではないから、なるほどね、と参考にさせて頂きます。まあ、同居して、これくらいは楽しいことがあっても罰はあたるまい、でございますよね。

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日々感謝です。