Eテレ「オイコノミア〜経済学で知ってびっくり!肥満の正体〜」を観て。
こんにちわ、SUMIKICHIです。
レギュラー視聴しているEテレ「オイコノミア」。今回のテーマは〜経済学で知ってびっくり!肥満の正体〜。今、日本の男性の肥満率がじわじわ上昇中。どうして太っちゃうの?実はあなたのせいだけではなく、意外なところにも原因が潜んでいる。経済学で見えてきた肥満の正体とは?ゲストは、女性お笑い芸人コンビ・ニッチェ。お二人とも痩せたい!という気持ちはお持ちのよう。
年齢に抗うことを諦めた今の私は、さほどダイエットには興味ございませんが、ざっくり備忘録しときましょ。
WHO(世界保健機関)によると「肥満は世界最大の健康問題だ」として、BMI(肥満度を表す指数)が30以上を肥満と定義している。MBIの算出方法は、体重を身長の2乗で割る。身長165㎝・体重66㎏の又吉さんなら、24.2(合ってる?)。日本肥満学会の基準だと25以上、体格や食生活の違いなどで日本の方が少し厳しい。現在、世界の人口は約73億9,000万人、WHOが発表している肥満者(BMI30以上)6億人以上、肥満予備軍にあたる過体重(BMI25以上)19億人以上。これはたしかに社会問題かも。
では、肥満化する社会の背景を考えてみる。どうして太るのかは医学的に考えると・・
カロリー摂取量>カロリー消費量=太る
食べる量が運動量より大きいと太る、この大小関係。いたって簡単。
で、経済学的には、社会の在り方・環境などの影響を考える。一番は、安くておいしいものが選べるようになったということ。それは
このおかげでいつでも私たちは、安くておいしい食品を手に入れられるようになった。これがカロリー摂取量を増やした要因と考えられる。
さらにアメリカでは、農業補助政策が肥満に影響したといわれ、食料を安くするため国が補助金を投入して、とうもろこしや大豆を大量生産を後押し、すると過剰に生産されたとうもろこしは、ガムシロップなどに加工され、これが過食や肥満につながったと考えられている。
ここで、一時社食でヘルシーランチが食べられると話題になった有名な計測機器メーカーを又吉さんと先生が訪問。一般人は入れないらしいが、特別にこの日のヘルシーランチを食べることに。ここのメニューは、レストランでも展開され人気を博している。この日のメニューは
胚芽米
鶏肉の香味揚げ
チンゲン菜の炒め物
かぼちゃのサラダ
すまし汁
これでわずか 534kcal!
食べ方には順序がある。まず、温かいスープから、体が温まるので。野菜は大きめにカット、よく噛むので満腹感を味わえる。様々な工夫が施され、社員の健康促進に一役買っている。
ちなみに、ここの会社、100人が働くワンフロアでも、各自のゴミ箱はなく、たった2ヶ所にだむ設置、わざわざ歩いて捨てに行く。また、各所に計測器が置いてあり身体計測をすすめられている。
このヘルシーランチ紹介のあとに、ニッチェ・江上さんの若手時代のお金の無いときの贅沢ディナーを再現!
これで、1食分のカロリーは?・・・2,452kcal(1食分)!!女性の平均摂取カロリー 1,800kcal(1日)に対してである。驚愕!とにかくお金が無いので野菜は高くて買えなかった、パスタは安くて炭水化物でお腹を膨らませてた、と江上さんは振り返る。
ここで肥満を経済学から考えるときに、注目したいデータがある。平成26年の厚生労働省の発表では、野菜類や肉類は、所得が高いほど摂取量が増えている。ヨーロッパの研究だと、肥満の人は賃金が低い傾向がある。アメリカだと、特に女性にその傾向がある。スゥエーデンなどでは10代で肥満だった人は大人になったとき、所得が低い傾向がある。かつては、肥満というと裕福さの象徴だった時代もある。50年前だとお金持ちしか食料が確保できなかった。
又吉さんとニッチェは、食べれなかった若手時代をの青春を今取り戻そうとしている(おいしいものを食べまくる)ときなので、5年後位から痩せはじめると言うと、今、5年後とおっしゃいましたね、と先生はツッコみ質問を出す。
各自の答えは、
又吉 15万円
近藤 20万円
江上 11万円
この数字、今の自分の体型と大きく関わっている。例えば、又吉さんの場合、1年後の15万円は、今の10万円の価値しかないということなる。それをこのように言う。
又吉さん 年利50%引、ニッチェ・近藤さん 年利100%、江上さん 年利10%、と要求する金利が高い人ほどせっかち。ということは、江上さんは我慢強い。どういうことかというと、せっかちな人は、将来悪くなることはたいしたことじゃないと思っている、1年後に20万円の価値は、今、10万円しかないと思っているから、今健康を悪化させることはたいしたことないと思っている、だから、今、食べるのが嬉しい。その逆の11万円の人は、将来健康が悪化したらつらいことだと思うから、今、食べるのを我慢しようと思う(人が多い)。(自分で綴っていて消化不良、つまり、金利高い人は、今太っていてもとりあえず健康で、このままなら1年先も大丈夫よ。ってこと?)
さらに、先生は、江上さんに‘夏休みの宿題はいつやるタイプでした?’と質問。江上さんは、最終日にまとめてやると答え、自分では将来の健康を気にして痩せたいとは思ってるとも言う。
次の質問、‘夏休みに入る前はいつやろうと思ってました?’に対しては、計画表を立てて計画的にやろうと思ってたと答える。すると先生は、自分は計画を立てていつでも出来ると思ってるけど、できない、そういうのが一番太りやすいと言う。ちなみに、先生らが2005年に行ったアンケート調査による研究では、夏休みの宿題を休みの最後にした人は肥満傾向があると分かったとのこと。
又吉さんは、さっき5年後から始めると先延ばしにしてるのが、一番太りやすいってことですね、と笑う。
では、先延ばしにしがちな人はどうしたらいいのか?人差し指で‘つんつん’と相手をつつく動作をする先生、これが経済学の考え方らしい。
今回、サンドイッチのチェーン店の協力を得て‘つんつん’実験をした。
・3人ずつAチームとBチームに分かれる
・メニューの中から好きなサンドイッチを選ぶ
・チーム合計のカロリーを計測
◆Aチームが選んだサンドイッチの合計カロリー
324kcal + 315kcal + 389kcal
1028kcal
◆又吉さんがいるBチームが選んだサンドイッチの合計カロリー
295kcal + 324kcal + 287kcal
906kcal
合計カロリーが約100kcal違う。ここに‘つんつん’の秘密がある。実は、仕掛けがあった。Bチームのメニューは目立つところにヘルシー(カロリーの低い)なサンドイッチが表示されていた。メニューの情報は同じだけど、オススメがBチームはヘルシー商品。又吉さんは無意識にそれを選んでいた。情報に引っ張られるが、自分で選んでいるで満足度は高い。これを応用すると、自分の周りの手に取りやすい場所には低カロリーのもの、不便なところに高カロリーなものを置いておくと良い。
もうひとつ仕掛けがあった。
Aチーム 注文するとき整列しない
Bチーム 注文するとき一列に並ぶ
そのために、Bチームのときには足跡マークが貼ってあった。すると何の指示がなくても人は並ぶ。意識しているわけじゃないけど、ちょっとしたことで行動が変わることを
それで先生は‘つんつん’と人差し指でつついたよう。
ところで、日本では肥満やメタボ解消に向けた対策がとられている。
つまり、本人だけの健康問題じゃない。
肥満は健康に悪影響を及ぼす、病気になりやすい、実際発症する
↓
医療費が上がる
↓
診療費は保険で賄われている
ということは、自分の健康が悪化するだけでなく、
他の人や企業に医療負担を強
国内ではここ30年で特に男性の肥満者増加中、それによる肥満障害も増えている。
肥満を解消することで、医療費の支出を少しでも減らすことが期待されている。
又吉さんとニッチェは、ここまで聞くと痩せないといけんかなぁーとなりますね、と話すが、でも、私たちはビジネスデブ(デブがキャラと本人達はいう)、ダイエットするときは芸人を辞めるときとキッパリ言う。(ん?番組冒頭では痩せたいって言ってましたよね) (完)
肥満やダイエットとは無関係なことを、ふと、思い出しました。肥満から病気になって、医療費がかかり、やがて個人負担の税金に跳ね返ってくる・・これは、数ヶ月前に参加しました町内会イベントのウォーキング教室での先生のお話にも通じてるなと。健康寿命を延ばしましょう、つまりは、自分の脚で歩いて生活できる期間を延ばしましょう、それにはウォーキングが一番!医療費増も抑えられる!みたいな。行政が推し進めているとおっしゃってました、そういえば。
世の中、つながっておりますね。あれから、私は・・やはり、三日坊主になっております、ウォーキング。番組を観て、思い出しましたので、どういたしましょ。涼しくなってからにしましよ。あっ、私も先延ばし派で、時間割引は金利がお高めのせっかちタイプということになりますね。あらあら。
日々感謝です。