今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「オイコノミア〜経済学でみんなハッピー くっつけ方の極意〜」を観て。“キープ”って・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

よく観るEテレ「オイコノミア」。今回のテーマは〜経済学でみんなハッピー くっつけ方の極意〜。男と女、職場と自分…実は人生の多くの悩みは「くっつけ方」にある!知らぬは損でも役に立つ。ノーベル経済学受賞のマッチング理論であなたのお悩みを一気に解決!という内容でした。ざっくり備忘録しときましょ。

 

日本はモノづくりの国って言われるが、それを作っても有効活用する人の手に渡らなかったら無いのと同じなので、その財の価値を引き出せるところに渡るような仕組みが大事。上手い組み合わせを実現する仕組み、“マッチングアルゴリズム”について考える。

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ここに経済学のスゴワザ、組み合わせの探し方があるらしい。

ここで突然、又吉さんとゲストの井森美幸さん、そして先生の前に、下記の食べ物が置かれ・・・

    又吉さんには・・乾きもの菓子
    井森さん・・・・おまんじゅう
    先生・・・・・・ショートケーキ

けれど、みんな食べたいものが違う。ならば、自分の前にある食べ物をみんなでくるりと回してみよう。これが、交換。経済学では“サイクル”という。

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すると、又吉さん・・おまんじゅう、井森さん・・ショートケーキ、先生・・乾きもの菓子が目の前にきて、それぞれ望むものが手に入った。この“サイクル”を上手く使っていくと、7人いても10人いても100万人いても、みんなの満足度を高めることができる。(ホント?)

  3人いるときは、3人と3つの組み合わせで、
     3×2×1=6通り
  7人いると、組み合わせの数は
     7×6×5×4×3×2×1=5,040通り

5,040通りの中から一つ見つけろと言われてもわからない。こういう時は、システマティックな“アルゴリズム”が必要。

 

では、多い人数でくっつけ方をみつけてみよう。

女子7人7種類のフルーツ。各自好きなフルーツの取り合い。全員納得できるように交換したい!

まず、又吉さんと井森さんが仕切ってみる。まず、テーブルに置いたフルーツの中で、各自欲しいものを指さし、競合しなかったイチゴとパイナップルは確定。残り、みかん、干柿、バナナ、メロンに人気集中。どうしたものか?又吉さんは、髪の毛の色がバナナに近い人にバナナで・・、メロンは誕生日が近い人に・・最後に残ったものを、残った人に・・って、こんな決め方で大丈夫?当然、みんな納得できていない。全員が納得できる決め方って難しい。

 

ここで先生登場。7人だと5,040通りあるので、その中でみんなを納得させられるのは実はひとつしかないと言う。(えっ、あるの?)

そのやり方を“トップトレーディングサイクルアルゴリズム”、略して“TTCアルゴリズム”。

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そのやり方はいたってシンプル。まず、持っているフルーツと人に同じ番号を割り振り、

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次に、一人ひとり欲しいフルーツを1位から7位まで決めて貰い、表を作成。赤茶枠がもともと持っているフルーツ。

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縦列の1位の青枠がそれぞれ一番欲しいフルーツで、まずここに注目。

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ここで“サイクル”になっているものが、2 5 6。

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2番の人は5番の持ってるフルーツを希望、5番は6番のもの、6番は2番、ここでフルーツを交換。3人は一番欲しかったフルーツを手に入れる。

次に、残り4人の矢印を進め、“サイクル”を探す。

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3と4が“サイクル”なので交換、さらに、1と7で“サイクル”、交換して確定。

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こうして、5040分の1の、これ以上突っ込みどころがない組み合わせを見つけることができた。今回は、好みが割合バラバラだったので、上手くいった方。もし、好みが似ている人たちの集まりだったら満足度が低くて、奪い合いになってたかも。干柿が嫌いな人が多い中で、5番の人が干柿好きで、みんながハッピーになることができた。

先生は、テーマには関係ないけれど、人々の好みが違うことって、すごく好ましい
ことなんだと今回のテストで実感したと言う。

 

このやり方の有名な実用例として・・アメリカでの腎臓移植に使われている。2004年、アメリカの経済学者が腎臓移植に“マッチングアルゴリズム”が応用できるという論文を発表。腎臓移植では、身内の患者に提供したいというドナーがいても、様々な条件が適合しなければ移植できない。そこで、ドナーと患者のペアを何通りも集めて、適合する組み合わせを探す、ここに、“マッチングアルゴリズム”を用いるというアイデアは、すでに現場で取り入れられている。2012年には、なんと一度に30組のマッチングが実現。“マッチングアルゴリズム”は人命救助にも生かされている実践的な理論。

 

次は、ヒトとヒトのくっつけ方。両想いを実現する“マッチングアルゴリズム”。
〜オイコノミア くっつけカップル 5対5〜ということで経済学合コンスタート。

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フリートークタイムのあと、告白タイム

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結果・・・

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果たして、このマッチング、上手く出来たのだろうか?と問いただすのが出発点。具体的にどうなっているかというと、えりかさんの第一希望は別の人で、ゆうまくん。ひろきくんは4番目。一方、ゆうまくんは、ふみえさんに告白してフラれたので、2番目のえりかさんに告白しようとしたら、すでに他の男性と確定していたので、3番目のはるかさんに告白し、確定していた。

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というわけで、せっかく5組成立させたけれど、ゆうまくんとえりかさんが目くばせして、このあと二人でどこかに行こうよってなったら不倫みたいなことが起こるかも。とすると2組はすでに崩壊の兆しが見えていることになる。このような不倫が起こらないようなマッチングの仕組み、アルゴリズムがほしい。それには、一つ工夫を加えることで出来る。先程のやり方だと、来た男性の中から一人選ぶことになっていたが、それを“確定”させない。

では、新ルール“相手を確定させない”で、再度合コンスタート。

ふみえさんの前に3人の男性。先程と同じ人を選ぶ、が・・今回は、第一希望ではないので“キープ”と言い確定させない。えりかさん、男性2人のうち、ここでも“キープ”と言い確定させない。第一希望は、ゆうまくんなので。

ここで、先生は、女性陣が“キープ”という言葉を発する状況にいたく感銘を受けている様子。これを大学でやると問題になるので、番組でしかできない、女性が言うのを初めて見たと。さらに、そんな先生凄く生き生きしてますね、とみんなに突っ込まれていた。

そして、男性陣は、これまでフラれたことのない中で第一希望の女性に告白。女性陣は、“キープ”している男性と告白してきた男性を比べて、より好ましい方に“キープ”し変える。第二ラウンドで、えりかさんの所に2人来てゆうまくんに“キープ”し変える。“キープ”されていても再びフラれることもあるので安心できない。“キープ”し変えることで、えりかさんは第一希望のゆうまくんとくっつくことに成功。ちなみに、結果の組み合わせは少し替わっていた。割愛。

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“キープ”と“確定”を繰り返すことで、女性の意思がより良く反映される。最後にカップルになった組は“キープ”状態のカップルかもしれないが、このやり方が一番不満が少ないってこと?

不満という言葉の使い方が難しいが、不倫の予知が起こらない程度には程度にはみんなの満足度を高めることに成功している。今確定していて、後で壊してくっつくということは起こらない。“キープ”を入れることで女性の満足度はあがったが、これを“受入保留方式”といい、さらなるプロポーズを待ち続けることが出来る。男性陣には厳しい競争をさせているようだが、ルールが上手く出来ているのでフェアな競争になっているので納得感を得やすい。

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一番有名な活用例は、『研修医マッチング』。研修医になる学生と彼らを雇う病院のマッチングのこと。日本では、2004年から医師臨床研修医マッチング協議会が受入保留方式を導入。医学生はHPに希望の病院を登録、病院側も受け入れたい学生を登録し、キープしながら人材を選んでいく。昨年度登録した医学生9千人の8割が第一希望の病院とマッチング、医学生、病院どちらも‘満足’と‘納得’を合わせて97%を超えている。

今後、例えば、部署と社員を上手くくっつけるときに、これらの方式を使えば会社としてのパフォーマンスが高まるはず。この方式がもっとポピュラーになれば、世の中の、あまり意識しないで適当に決めていることを、きっちり形式化してシステマティックにやると、もっと上手くいくんだろうと思うとのこと。

最後に、又吉の経済ポエム・・あまった方がマシな場合もあるかもしれない   (完)

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“トップトレーディングサイクルアルゴリズム”、初めて見聞きいたしました。実践的に、10人以上でやったとしたら大変なことになるのでしょうが、考え方としては面白いですね。オイコノミア合コンの“キープ”も、なかなか興味深いですが、告白する側は心を強く持たないとつらいですね。たしかに、先生のおっしゃる通り番組内での企画だから、しかも、芸人さんが担当してくれますので、私、視聴者は笑って観てられるんですけどね。この番組、地味ですけどれ、手間暇かけて制作してらっしゃるなといつも感心いたします。ただひとつ、んーっと思ったのが、企業において、部署と社員のマッチングをする際、希望が叶うとモチベーションが上がって、実績も上昇、というのが理想でしょうが、望まない、不得手な部署に配属されても、なんとか踏ん張って誠実に取り組んでみると実は自分に向いていた、とか、視野が広がったなどという場合もあると、個人的には思っています。そう実感できるまでには結構な時間と辛抱が必要ですけど。

それと、又吉さんの経済ポエム『あまった方がマシな場合もあるかもしれない』っていう、余り物には福がある的な考え方はありですよね。私、結構、これ、使います。時には、流されるのもいいですよね。ん?また話がソレました。

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日々感謝です。