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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「オイコノミア〜多数決だけじゃない!決め方の経済学〜」を観て。多数決ドラマって・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

よく観るEテレ「オイコノミア」。今回のテーマは〜多数決だけじゃない!決め方の経済学〜。選挙はもちろん、学級委員やアイドルのセンター選びなどに用いられる多数決。でも世の中には他にもたくさんの決め方があり、方法が違えば結果が異なることも。若手芸人を交え決め方大実験!という内容。ざっくり備忘録しときましょ。

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今回の講師は、多数決についての著書が話題を呼び海外でも注目を集める慶応義塾大学の坂井豊貴教授。ゼミの学生も一緒に出演。

坂井教授は、多数決について苦い思い出があるらしい。
小学5年の時、友達とふざけながら廊下を歩いていたら、それはいかんということで急遽学級会が開かれ、坂井くんが悪いと思う人!つて多数決をとられた。物凄く不本意で、善悪を多数決で決めていいのかと。

しかし、最終的に物事を決める時に多数決は便利。ただ、少数派のマイノリィを切り捨てるのもどうかなのか。

そもそも、多数決と経済学って関係があるの?
経済学の中には、みんなの意見をどうまとめるか、その決め方を考える研究がある。

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その中に多数決もある。経済学のマインドは、基本的に無駄(切り捨てられる意見含め)が嫌い、無駄なく人々の意思をまとめたいというのがある。“多数決は欠陥が多い”決め方で、扱い方には注意が必要。

ここで、坂井教授制作の多数決ミニドラマ「闖入者」が始まる。原案は安部公房の「闖入者」。

深夜、坂井は睡眠中。マンションの戸を叩く音で起こされる。突然やってきて、無理やり家に上がり込む9人の闖入者たち。冷蔵庫から勝手にお茶を取り出し飲む者など、皆勝手な振る舞い。あまりの出来事に戸惑う坂井。
「一体何しに来たの!?出て行って!」
「自分の部屋に来たのに何が悪い!ここが俺たちの家だと、てっとり早く
 わからせてあげようか。 諸君、会議を開くぞ」
まず、議長を決める会議開始。
「私に一人する者は挙手を」全員挙手。
「では、私が議長ということで」
議題は、部屋の所有者は誰か。
「我々のものだ!」全員、サンセーイと挙手。
「くだらない!!」と坂井は叫ぶが、
「君は民主主義の原理である多数決をくだらないと言うのか!」
坂井は、民主主義の原理、多数決、と言われてしまって反論出来ず、部屋をのっとられてしまった。(完)

はぁー・・と一瞬戸惑うが、多数決が完全ではないということを示している作品、らしい。

実は、多数決は使い方が難しく、上手く使わないと非常に暴力的なものになってしまう。そこで、使用条件として3つの項目をあげる。

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補足として・・
その①・・例えば‘法の制定’。国会では法案を成立させるかさせないかを多数決で決めている。安全保障についても賛否両論あるけれど、日本が安全であるためにという目標は同じ、これが大切。

その②・・例えば、5人で多数決するとして、3人は仲良しで結託していて、しかも「闖入者」ドラマのように一人がボス的存在で絶対服従だとすると、実質この5人の多数決ではない。多数決の皮を被った独裁者。

その③・・「闖入者」ドラマでいうと、坂井の部屋をのっとるか、のっとらないかを多数決で決めること自体がおかしい。人権保障(=重要すぎること)に抵触するようなことって、多数決で決めてはならない。

多数決で決めていいことにあらかじめ制限をかけるのが賢明な使い方。

しかし、選挙って重要なのに多数決ですが?
多数決=民主主義の原理って言うが、丁寧に考えなくてはならない。

民主主義の根本的な理念って何なんだろうか?
それは、‘私たちのことは私たちで決める’ということ。

しかし、多数決はこの理念を上手く実現してくれるのだろうか。世の中には、多数決の改良版みたいなものがたくさんあって、それらを使った方が物事を上手く決められる。

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こうしてみると選択肢はいっぱい。これでも主だったものの一部。

例えば、この中の“繰り返し最下位消去ルール”をみてみる。

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例として、2020年の東京オリンピック決定までの経緯。開催都市に立候補したのは、東京、マドリードイスタンブールの3都市。まずマドリードが落選、次にイスタンブールが落選。それぞれの決め方にはメリット、デメリットがあるが、まずはいろんな決め方があるのを知るのが重要。

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ここから、実験。『オイコノミアお笑い総選挙』スタート。出場者は又吉さんの後輩、ダンビラムーチョ、空気階段、LOVEの3組の若手コンビ。ネタ披露の後、面白かったコンビに投票し優勝を決める。今回は3つの決め方、“多数決” “決選投票付き多数決” “ボルダルール”で試してみる。決め方によって結果が変わることがあるとのこと。ゼミ生15人を前にネタ披露をして投票へ。

最初は“多数決”。結果、ダンビラムーチョ 11票、空気階段 4票、LOVE 0票、となり、ダンビラムーチョが過半数を超えぶっちぎりで優勝。が、坂井教授は苦い表情。接戦ではないので、これだとどの方法でも結果は変わらない・・と言って、ゼミ生たちを集めて円陣を組みダメ出しを始める。
「方法によって結果が変わるって方が面白いっていうのわかってるよね、だったらさ、僕の意を汲んでくれても良くない?」ということで、事前にシュミレーションした通りに再度挑戦することに。

結果、多数決では・・
ダンビラムーチョ 7票、 空気階段 5票、 LOVE 3票
順位は前回と同じだが、過半数には達しなかった。違った見方をすると、
ダンビラムーチョ 漫才、 空気階段 コント、 LOVE コント
で、コント好きの人たちの間で票が割れたのかもと考えられる。

これと似た有名な例が、2000年のアメリカ大統領選挙。当初は、ゴア候補がブッシュ候補をおさえて圧勝かと言われていたが、ネーダー候補が立候補して、政策が近かったゴア氏と票割れを起こし、もともと支持が少なかったブッシュ氏が当選したというもの。

というわけで、上位2組で決選投票

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ちなみに、この方法は、フランス大統領選挙や国内の大きな政党の党首選などで使用。

結果は逆転。ダンビラムーチョ 7票、 空気階段 8票
この投票で、1回目に拾われなかった声が無駄なく集められた。多数決は多数派の意思を尊重するとは限らない。

 

さて、見方を変えて、LOVEが人気なかったとは限らないかも、もしかすると、15人全員がLOVEを2番目にしていたかもしれないのだ。
そこで、“ボルダルール”を。

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“ボルダルール”のメリットは、2位以下の選択肢にも意見を反映できること。多数決では拾えない意見がすくい上げられる決め方。

3種類のブロック、1位なら赤3個、2位 黄2個、3位 青1個を各自が持ち、それぞれ3組の前に置くいていく。結果は、LOVEが優勝

 

“決選投票付き多数決” と “ボルダルール”では、どちらが真の決め方?
そもそも、満場一致なら投票の必要はない、どちらが満場一致で支持された方に近いのかと考えていくと、“ボルダルール”で勝つ者の方が満場一致で勝つ者に近いといえることがわかっている。

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満場一致とは、この表でいえば1位の横一列で名前が並ぶこと。それぞれの決め方で優勝したコンビをみてみると・・。

“ボルダルール”でLOVEをみると

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“決選投票付き多数決”で優勝した空気階段をみると

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満場一致までの距離が、“ボルダルール”12、“決選投票付き多数決”17で、こうして比較すると“ボルダルール”の方が近いといえる。(ふーん・・そうなのか・・わかったようなわからないような)

 

ここで、又吉さんの思い出したくない苦い思い出話のご披露。
昔出ていた、15組中、観客投票で最下位が下のランクに落ちるというしくみのお笑いライブで、その日なんとか14位にとどまり落ちずにすんだのだが、アンケートの‘一番面白くなかったコンビ’欄にほとんどピースと書かれていた。もし、そのアンケートが
選考基準になっていたら、ピースは落ちていたということですね、と苦笑い。坂井教授も、決め方って人生を変えるんだなって改めて思ったよう。

人々の想いが寄せ集められてひとつの結果が出る、決め方は変換装置にすぎない、何が大切かというと、人々の意思の方である。投票は何かを試すのではなく、投票する側が真摯に向き合っているかを試されるものだと意識しよう。投票を生きたものに。

最後に、又吉の経済ポエム・・
   20年前
   10年前
   5年前
   きのうの自分の意見を聞いて
   今の僕が決める

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何が面白かったかと申しますと、坂井教授のゼミ生へのダメ出しシーンでしょうか。私の文章力では再現しきれない(話ソレるし)のが残念。

それはそれとしまして、この番組を観る前に、夜のニュースで安倍総理東京オリンピック年には憲法改正、施行の意向表明し、解説者が国民投票や選挙などのスケジュールの話などをしているのを聞きましたので、おや?タイミングよく、番組の締めのくだりの‘投票する側が真摯に向き合っているかを試されるもの’にひっかかってしまいました。ニュースを見ていた時に、あぁ、自分の意見はどうなんだろうと、ちらっとは思ったのですが、すぐ投げ出してしまって。なんだか痛いところを突かれたなって気分で
ございます。教育無償化についてもありましたね。前回のオイコノミアでは、これをテーマにしてましたね。備忘録まではしてません。

なぜ?うーん、ひとり者で身近な問題ではないのかなーなんて思ってしまったのかな。少ないけれど、ちゃんと税金は納めているので上手く運用して下さい、信じてます、って他人事みたいなのかなー。ちよっと、いろいろ考えてしまいました。って、いつも考えるだけです。

日々感謝です。