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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「オイコノミア〜世界が注目!BONSAI(盆栽)の経済学〜」を観て。凝縮の美学。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

前回に引き続き植物もの。今回のテーマは、〜世界が注目!BONSAI(盆栽)の経済学〜。おじいちゃんの趣味ととうイメージのある“盆栽”ですが、結構好きで興味ございましたのでざっくり備忘録しときましょ。写真は内容の盆栽とは違います。

 

ロケ地は、埼玉市北区盆栽町の盆栽村。最盛期にはこの地域に約30の盆栽園があった。関東ローム層の赤土や地下水が豊富で盆栽用の資源に恵まれていた。もともと雑木林が広がっていて、関東大震災で被災した東京の盆栽業者が移住してきたところから盆栽村は生まれた。最初は3つの盆栽屋さんが自ら切り開いて村を作った。こんなに同業者が集まっていることを、経済学では・・

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例えば、東京の神田の古書店街、ありとあらゆるジャンルの本屋が軒を連ねている。つぶし合いになりそうだが、自分の店だけがポツンと離れているより、集まっている場所の方がお客様は行きやすい。初めて盆栽を買いたいなと思ったら、とりあえず、盆栽村に行ってみようとなったり。

 

そもそも、鉢植えと盆栽はどう違うのか?
訪れたのは‘大宮盆栽美術館’。2012年に開館、100を超えるコレクションの中から見頃の盆栽を展示している。

さて、違いについて。鉢に植えた木というのは同じだが、盆栽は、枝先、枝振り、葉っぱ、これらに職人さんが手を入れ仕立てあげぎゅっと凝縮したもの、つまり、放置しておけば大木になるのを、手間暇かけて人が手を入れ、ひとりの人間が抱えられるほどの大きさに凝縮、しかもそれが大木のように見えるもの。

体感するためには、腰を落として見上げてみると、枝振りがよく見えて世界が変わるのがわかる。空をバックにすると比較対象がない分、大木に見える。盆栽は自然の凝縮、自然の大木のミニチュア化、というところに盆栽の美学がある。(よく小宇宙だって聞きますね)

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良い盆栽は何が違うのか?

ポイント① 樹形
正面から見て、幹のうねりや枝振りがいかに大木らしさを表現しているかに注目。正面にポイントを置くように仕立てていく。まず、その木の気持ちになって樹形を体でマネてみるといいらしい。(ホント?)

ポイント② 古木感
樹齢が古いと価値が増す。最も古い盆栽のひとつ“千代の松”は樹齢500年。(す、凄い)

ポイント③ 所蔵歴・所有歴
歴代誰が持っていたかが重要。樹齢100年を超える花梨の盆栽は、戦後首相だった佐藤栄作氏から岸信行氏の手を渡ったということで、大きな価値を持ち日本一有名な盆栽になったらしい。有名な誰々が持っていた、誰々が高い評価をしたというものに人間は価値を高くみてしまう。これを経済学では・・

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もし仮に、一般人のパンクブーブー・佐藤さん(ゲスト)が、その有名な花梨の盆栽を買ったとし、次に誰かが買うときは価値が下がってるってこと?そうなるでしょうね、とのこと。

 

この美術館で最も価値ある盆栽、樹齢450年の五葉松の「日暮し」は、その名の通り眺めていると日が暮れてしまうほどの美しさ。現在実物は拝見できず、4月末に開催される世界盆栽大会に出品するためバックヤードでコンディションを整え中。評価額は、なんと、1億3,800万円!(あらら、大会宣伝だったのねとは思うけど、よし、展覧会に!って気になっちゃうな)

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さらなる魅力を味わうために一行は、又吉さん馴染みの清香園で盆栽作りを体験。

まず、いくつかの小さな苗木(真伯というヒノキの仲間)から、好みのものを選ぶ。10年経つと結構太り、それなりになるらしい。

手順は・・
①正面から見た幹の形が気に入ったものを選ぶ
②余計な枝を剪定していく
木のトップを決める。
葉が密集しているところが美しいので、そこから三角形になるように。
てっぺんの枝をまず切る。
剪定のコツは開いた手のひらをのせ、そこからはみ出した枝を切る。
間違って切っても、春以降芽が出るので怖がることはない。
目の高さに持ち上げて、自分が1㎝位になったつもりで、この木が大きくなったイメージで切る。
あっという間に1時間経過。又吉さんと佐藤さんは収録そっちのけでハマる。
③木に合った器を選ぶ
最後に土と苔をつめて完成。随分こじんまりとしたが、それなりのチビチビ盆栽になった。

材料代はざっと6,000円くらい。先生は、それに付加価値をつけたとして8,000円なら買うが、逆に売るか?と聞くと、二人とも、もう愛着湧いてるので嫌ですね、と答える。

実は、自分が手がけたものに価値を見い出すことを経済学では・・・

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組み立て式の家具を販売する量販店から名付けられた。

 

さて、二人が作った盆栽、ここからが始まり。伸びたら剪定、枝を下げる針金成形などより良いカタチを作っていく。相手は生き物なので完成というものはない、そこがおもしろい。

 

ところで、盆栽といえばおじいちゃんの趣味ってイメージがない?
50年前、働き盛りの男性の間で空前の盆栽ブームが起きた。ある企業には盆栽倶楽部もあったとか。高度成長時代、さつき盆栽が大人気で、当時大卒初任給くらいの値段でも、作ったはしから売れて行く。ブームがおきるっていうのは、最初は好きな人が自分で楽しんでいるのを、それを見た人が、あっ、いいねと思って広がる・・これを

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みんなが持ってるから自分も欲しいみたいな。テレビゲームもそんな感じだったり。でも本当はそんなに欲しいわけじゃないけれど、後になったら買えないから今買っておこう、とか、最初に買ったら、値上がりしたので売って儲かった、とか、だんだん投資のために買おうとなったりして、こうなるとブームからバブルに。ガンダムもそんな状況だったと佐藤さんは言う。

ブームはいつか終わり衰退することもある。これを・・

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盆栽の場合、どうしてブームが終わったの?
先生の分析では、趣味が少なかった戦前生まれの人たちにとって、首相達の愛好する盆栽がイケてる趣味に映った。しかし、戦後生まれになるとアメリカ文化を中心とした多様な趣味に若者たちは夢中になった。その結果、世帯交代が進まず、おじいちゃんの趣味になってしまった。

 

しかし、今、盆栽ピンチ!と思いきや、ある盆栽園ではドイツやアメリカの若者が修業中。子どもの頃観た映画「ベストキッド」の中で主人公がベビーツリー(盆栽)だと言って楽しんでいる姿が印象的で、大学生になって、BONSAIを勉強しようと思ったらしい。盆栽は植物だけど、見るときは美術みたいで面白い、と言う。

また、ある盆栽園に保存されている昭和20年からの芳名帳には、海外の人たちの感想がびっしり英語で書かれている。‘盆栽の芸術と技法は、この国で見たものの中で最も興味深かった’‘あなたの盆栽園の美しさは孫の代まで語り継がれるだろう’と。

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1964年東京オリンピック、1970年大阪万博などの国際大会で盆栽展示会も行われ、海外の人にも知られていた。今ではBONSAIとして広く知られ、盆栽町を訪れる人が年々増えている。盆栽の輸出数もこの10年で倍増している。若い男女が圧倒的に多く、あと10年すれば、日本の若者より、スペイン、イタリア、フランスなどの若者の方がずっとレベルが高くなるのでは?と園長は危惧する。

美術館も海外の来館者がどんどん増え、愛好家だけではなく一般人の観光ルートにも組み込まれているらしい。世界的なマーケットに出て行くのは、盆栽に限らない。日本は人口減がとまらず、海外でモノを作り売っている、自動車にしてもそう。

 

日本では日本文化がすたれていくのか?
ところが、最近、埼玉のある古民家では、ダンスミュージックに乗せて盆栽を作り上げていくパフォーマンスが行われている。盆栽師の平尾成志さん、斬新なアプローチで若い世代にも盆栽の魅力を届けようと、国内外で精力的に活動している。作る過程を見て貰って、まず盆栽はカッコイイと思ってもらいたいと。
この活動は・・・

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日本語で言うと技術革新って、工業製品のイメージがあるがもともとはそんな意味だ。ゲストの佐藤さんは、経済学ってホント身近にあるものなんですね、驚きましたと感想を話す。

最後に、又吉の経済ポエム〜いきものは基本途中〜。

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盆栽は、まあまあ好きだと言いながら、作り方や鑑賞の仕方などは存じ上げなかったので勉強になりました。ちょっと作ってみたいかなと本気で思いました。53歳で苗木から始めますと、この先の完成度にそんなに大きな期待は抱けませんが、イメージしながら時を刻んでいくのも乙なものかしら。庭にも何本か植樹してまして、基本、大きくなることが前提で、はやく雑木林風になっくれるといいなーと楽しませてもらってますが、それとは違った趣がありそうです。観葉植物とも違いますね。小宇宙って世界観?あっ、またあれやこれや手を出す病が・・。

若い人が興味を持って始めたら、仮に20歳でスタートして平均寿命まで生きたとして・・60年かければ、かなりのカタチの盆栽が作れるんじゃないでしょうか。羨ましい話ですねぇ、それ。ふっ、近いうち、盆栽園行って来ましたーって記事がアップされてたりして。

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日々感謝です。