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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHK「フェイス 置かれた場所で咲く花に〜渡辺和子さんとの“対話”〜」を観て。やっぱり沁みる・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

昨年末亡くなられた渡辺和子さんの著書『置かれた場所で咲きなさい』が今改めて注目を集めているようですね。先日、中国地方の“今”を切り取るNHK番組「フェイス」で特集されていまして、なぜいま渡辺さんの言葉が人々の心に響くのか、読者の心の内を見つめる、という内容でした。私の手元にも置いてあります(最近は開くことがないんですけど)し、ざっくり備忘録しときましょ。

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渡辺和子さん。
昭和2年4人兄弟の末っ子として生まれた。父・錠太郎さんと一緒に過ごす時間が断たれたのは9歳のとき。昭和11年二・二六事件で、陸軍の青年将校たちが自宅を襲撃、教育総監だった父を目の前で殺害した。その後18歳でキリスト教の洗礼を受け、29歳で修道院に入った。そして、36歳のとき、修道院の運営する岡山の大学の学長に就任する。急死した学長の代わりを突然命じられた。創立以来アメリカ人シスターが率いてきた大学に初めて誕生した若い日本人の学長。年長の修道者たちとの関係が上手くいかず、与えられた勤めを嘆きながら続けた。そんな渡辺さんに先輩の神父が渡してくれた一篇の詩がある。

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 「目からうろこが落ちるとよく言うが、自分ではっと気がついた
  すべてあなたが不幸だと思っていることも それも神の恵みなんだと」
そう語る渡辺さんの姿が画面に映る。
“自分が笑顔で生き、周囲を幸せにすること”、渡辺さんはそれを実践する。

  私から先に学生に挨拶し
  ほほえみかけ お礼をいう人になったのです
  そうしたら不思議なことに教職員も
  学生もみな明るくなり優しくなってくれました
  「置かれたところで咲く」この生き方は
  私だけでなく学生 卒業生たちにも波及しました

変わるきっかけをくれた一篇の詩を支えに、渡辺さんは去年の12月30日89歳で亡くなる3日前まで大学での職務を全うした。

 

今、80歳を超えた女性たちの本が相次いでベストセラーになっているが、その中で5年前に出版され話題となった、この渡辺さんの「置かれた場所で咲きなさい」が累計220万部と改めてベストセラーになっている。さらに、亡くなった後も出版社には手紙が届き5000通以上にものぼる。

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番組では、その中から2名の読者が紹介されている。

広島・竹原在住の芥川由紀子さん、71歳。
37年間看護師長として働き、退職して6年後にパーキンソン病に罹っていることが判明、寝たきりになる可能性もあると医者に
言われ、だんだん日常生活にも支障が出始めてからは症状を和らげようと週二回デイサービスに通っている。
 「病気だから受容しなきゃいけないと頭ではわかっているが、気持ちが
  全部受容する状況になるまで大変でした」と芥川さんは言う。
自分ができることが一つずつ減って行くことを受け止めきれなかったときに、出会ったのが渡辺さんの本だった。ある言葉を見つけた。

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寝たきりの人にも意味はある、自分が出来ることは自己満足で些細なことかもしれないけれど、少しでもしていけばいいと思えたら勇気が湧いてきたそう。同じように身体の悩みのある人に声をかけ、相談に乗っている。みんなが喜んで下さるのが私の喜び、今の私の役割だと言う。

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横浜在住の大郷郁美さん、30歳。
23歳で作業療法士の資格をとり、認知症のお年寄りの介護をしている。順調にキャリアを積んで、2年前に結婚。仕事と家庭の両立を目指していたが、なかなか妊娠できず不妊治療を考えた。しかし、仕事ぶりが評価され責任ある仕事を任せられようとしていた矢先で、治療期間中はこれまでの勤務形態は不可能となり、悩んだ結果、不妊治療の道を選んだ。それでも、子どもはできない。産めないし、子どもはできないし、同期はこんな先に行くし、と焦りが募る中、偶然書店で渡辺さんの本を手にとった。心揺さぶられる言葉を見つけた。

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この言葉に背中を押された。
 「“乗り越えられない人には試練も与えてもらえない”くらいの気持ちで、
  ちょっとやってやろう!と。
  もっとやることがあるし、自分なりにみがいていこうと思う」と笑顔で話す。

読者の心に響く渡辺さんの言葉。本を通じた対話は今も続いている。

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ここで、ゲストのプロフィギュアスケーター鈴木明子さんのお話。
バンクーバー五輪ソチ五輪の間で、引退やコーチとの関係などでもがいていたとき、たまたま書店で本のタイトルが目に入り、何か助けて欲しいという思いで手に取った。2014年ソチ五輪では、足の状態が最悪でベストな演技が出来ないと悩んでいたが、この言葉で救われた。

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「痛い、痛いと嘆くより、この今のこの身体の状態でベストを尽くそう!と思えることによって、演技に対する技術的な取り組みは同じだったかもしれないけど、前向きにやったことで終えてから悔いはなかった。この言葉のおかげかもしれない」

「現代は、女性が仕事もし、子育てもし、様々な決断を迫られることが多くなっていて、悩んでいるときこの本によって一押しされ、勇気を持って歩み出せるんじゃないか、勇気が欲しいんだと思う」

「渡辺さんご自身、弱さがあってはじめて強くなられた、完璧ではない、ってあたりが人間らしいからこそ多くの人の心に響くのでは」

「引退してみて、様々な仕事をしていく中で、これまではコーチや周りから教えられ、支えてもらうことが多かったけれど、これからは与えられたものを自分の中でギュっと持っておくのではなく、これを伝えていくことによってつながっていくんだなと感じている」

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「自分がこれからやっていくことが言葉の中にある」

「人生のタイミングによって心に響く言葉が変わってくる。それらを感じる自分自身を楽しんでいきたい」

こんな想いを語る鈴木さん。きっと表現者として奥深い人生を送られるでしょうね。

 

他にも、街ゆく人のインタビューでこんな答えがあった。

◆50代男性
  意に沿わない人事異動で落ち込んでいたとき勇気づけられた

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◆10代女性
  涙がとまらなくなった。うまく咲けない時間が長い自分に、焦らなくていいよと

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最後に、先月行われた渡辺さんのお別れ会に参列した3500人の中に、30年以上交流してきた男性、安田善三郎さん91歳の姿があった。兄は、二・二六事件を起こした青年将校の一人で渡辺さんの父親の命を奪った実行犯。安田さんはずっと渡辺さんに負い目を感じていた。50年後の兄の法要に渡辺さんが訪れ、墓に手を合わせてくれた。その姿に涙を流す安田さんに柔らかなまなざしもむけてくれた。それ以来手紙のやりとりが続き、100通以上に。事件にふれることはない。
周囲の幸せを願う生き方は最後まで変わらなかった。

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出版されて少し経ってから書店で見かけて購入しました。たしか、私も何かに助けて欲しくてでしょう。丁度癌治療がひと段落した時期だったかな。その頃は、“死”への不安や恐怖などはさほど問題ではなく、近い将来、自分の人生の方向、自分の今後の在り様などなど、ごちゃごちゃを整理したくて・・かな。知人・友人といった身近な人たちの優しさはとても有難いのですが、一切の関わりのない遠いところの人(誰でも良いわけではない)の言葉が普遍的、客観的な気がしたんでしょうね。

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思い起こすと、その時は、“根っこ”に惹かれたのかな。どうでも良いことですが、ブログを始めてみて、私はこの“根っこ”が好きなんじゃないかと気づいたようでございます。でも、その当時、癒されたと同時に、“やれやれ、休むことなくやっぱり根であっても伸ばし続けなくちゃいけないのかな”なんてひねくれ根性もチラっとあったかしら。全くの見当違いですよね。

今回、またページをめくってみましたら、また違った言葉を見つめてたりします。忘れてるなぁー、それだけ今は落ち着いてるってことなのかなーっ、で、自分がギュっと握ったままの目に見えないものを誰かに手渡す、といいますか、誰かの役に立てばうれしいなぁー、そもそも役に立つもの持ってんのかな?わたし、ないような気がする・・・。ヤバイ、悩みが出てきたではないですか。

ちなみに、私の歌うたい活動に協力下さっているM氏は、渡辺さんご本人にお会いされたことがあるそうで、なんて羨ましいことでしょう。きっと有難いパワーを浴びてらっしゃるから深き人生を歩かれるに違いないです、いいなぁーっ。

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日々感謝です。