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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「100分de名著 ガンディー『獄中からの手紙』」第2回〜人間は欲望に打ち勝てるのか〜を観て。自己浄化・・。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

最近よく観る Eテレ「100分de名著」。今月は、暴力ではなく精神の力でインドを独立に導いた指導者マハトマ・ガンディー。諸説ありのようですが。

第2回は「獄中からの手紙」にも描かれたガンディーの生き方を通して、「人間は欲望とどう向き合っていけばよいか」を見つめていく、という内容。
では、ざっくり備忘録。

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若かりし頃のガンディーは、どちらかというと欲望まみれだった。

1869年、ガンディーはインドの裕福な商人の家の末っ子として生まれ、不自由なく育ち、高等学校に入学した頃、友人からこんな事を言われる。

僕らは肉を食べない、だから弱いんだ、イギリス人が僕らを支配できるのは肉を食べて強いからだ、実は僕は肉を食べてるからこんなに頑丈なんだ、と。

友人の体格の良さに憧れを抱いていたガンディーはヤギの肉を食べてしまう。その夜、ヤギが自分のお腹の中でメエメエと鳴いている夢にうなされ飛び起きるほどのショックをうける。しかし、肉のうまさを味わったガンディーはその後何度も友人に誘われヤギの肉を食べた。さらに、大人がタバコの煙で輪を作っているのを見て、真似てみたくなり、召使のへそくりをくすねてまでタバコを買うようになる。18歳になって、イギリス留学中にある老夫人と親しくなり、毎週日曜の会食に招待された。そのうち、老婦人はよかれと思って、若い女性を引き合わせ二人きりにするようになった。しかし、ガンディーはインドの風習によって結婚をすませ、一児の父となっていた。そのことをなかなか言い出せずに独身のように振る舞っていた。

結局、妻がいることを告白し、大事には至らなかったようだが、スタジオでは、若い頃から聖者というわけでなく、欲望まみれで真逆な人生を歩んだがゆえにいろんな問題に気づいていくという人生を辿った人、親近感が持ててホッとすると話す。

 

そんなガンディにとってある転機が訪れる。イギリスで弁護士資格をとってインド戻ったが、南アフリカから弁護士の仕事依頼が来る。当時南アフリカには、出稼ぎのインド人労働者がたくさんいてインド人コミュニティが出来ていたが、弁護士が少なかった。
よし、ビジネスチャンスだ!と野心を抱いて南アフリカへ。

心機一転、弁護士として新たな土地・南アフリカへ降り立った。目的地に向かうため、寝台列車の一等席に乗車していたとき、突然、白人の駅員から、貨物車へ移れと命令される。一等席チケットを持っていると何度も主張したが、聞き入れられず、ついには荷物ごと列車の外に放り出されてしまう。

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南アフリカでは、イギリスの植民地支配によって白人が優遇され根深い人種差別があった。インド人は有色人種として差別の対象だった。

冬の真夜中、駅で凍える思いをしながら一夜を明かした。自分が受けた侮辱に対して、どう対処するかを深く考える。

私の受けた仕打ちは、問題の一層に過ぎない。人種偏見という根深い病気の症状が表れただけだ。出来ることなら私は、この病気を根絶やしにすべきだと。

翌朝、早速鉄道会社に抗議の電報を打った。ようやく辿り着いた先で出迎えてくれたインド人たちから、こうした差別は日常的にあることだと聞かされる。彼らにとって、差別に対しては泣き寝入りするのが当たり前だった。そこで、差別撤廃のために行動して行った。

 

さらにスタジオでの解説によると、イギリスで弁護士資格をとり、これでイギリス人と同等の地位を得たと思っていたガンディーは、自分が差別される側にいるんだと気づいた、ここで政治というものに直面した、ここから政治家としての歩みが始まったのだとのこと。
さらに、世界を変えるためには政治的な支配を除去するだけではダメだ、自分が変わらないといけない、私たちが支配されているものは単なるイギリスなのか、いや違う、イギリスがいなくなっても何も問題は解決しない、近代の文明とか欲望によって支配されているのではないのか、ならば、自分の中にある欲望に矛先を向けていかないといけないのではないか、自分自身に対する問いになっていく・・・。

 

では、〜欲望との向き合い方〜について。政治的問題を解決するために内なる問題を制限することに注目した。まずは、

【ガンディーの欲望との向き合い方 結婚・性欲】

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一人だけではなく万人を愛する?ちょっと、極端?

 

【ガンディーの欲望との向き合い方 食欲】

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【ガンディーの欲望との向き合い方 所有欲】

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ガンディーの制限については

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それぞれについて厳しく批判している。性欲について、既婚者はどうするの?妻を妹のように思え、欲望の対象にしてはいけない。ガンディー自身も妻との性的交わりを断っていく。食欲については、味付けをしてはいけない。塩や砂糖の魔力は凄いもの。

 

さらに、すでに持っている富や人間関係についても次のように語りかける。

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ガンディーが重視したのは‘物事の捉え方’を変えることだった。

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人間の非常に大きな欲望は「自分があること」。現代では、自己PRが必要だと言われたりするが、ガンディーは、それは幻想の自分に執着しているという。私たちは神のものである、神の器である、それによっていろんな可能性が開かれているともいう。


その欲望に立ち向かうためには、「誓う」という行為が重要だという。

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しっかりとした決意表明をしなさいという。ここにガンディーの思想の構造が表れている。ここで、別の時代の別の人のことを取り上げる。18世紀の哲学者・イマヌエル・カントが、よく似たことを考えた。

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理念には二つあり、お互いがあってこそ上手くいく。カントで言うと、平和を例としたら「統整的理念」は‘永久平和’、そのための「構成的理念」は‘軍縮’など。

伊集院さんは、大きな目標‘標準体形になる’を掲げないと、夜のごはん大盛りをやめられない、みたいなことですねとわかりやすく話す。

 

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文明の発展って拡大することだと思っているけど、ガンディーはそれが本当に発展なのか、本当に大切なことが他にあるんじゃないかと考えた。

スタジオでは、「慎重かつ果敢に食欲を削減していく」と伊集院さんは言い、「できるだけって言葉を使わないようにします」とアナは言う・・・次回に続く。

 

寝台車一等席から貨物列車へ移れと言われ、挙句の果てに冬の寒い夜、外に放り出されて・・・その時の屈辱が自己内省に向かう・・そして禁欲へ。時間をかけ、かなりの深堀を要するプロセスだったんでしょうね。うーん、それだけ、衝撃が大きかったのかなと思います。それにしても、若い頃は欲望まみれで、弁護士で、なんて知りませんでした。経歴など何も知らず、受験用知識程度(にしても浅過ぎ)にさらーっと覚えてたんだなぁと反省。全てにおいてそんな感じでございます。もったいないことです。

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 日々感謝です。