今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHK「ドキュメント72時間〜宮崎 路上ピアノが奏でる音は〜」を観て。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

たまに観る「ドキュメント72時間」。今回は、〜宮崎 路上ピアノが奏でる音は〜。ざっくり備忘録。

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 青い空とパームツリーが出迎える南国・宮崎。お店やバス停がひしめく中心地にポツンと置かれた一台のピアノ。道行く人がポツリポツリと吸い寄せられ、音を奏でていく。いつでも誰でも自由に弾けるストリートビアノ。この不思議なピアノの前に3日間いたらどんな音に出会えるのかな。

 

【12/8 14:00】
◆82歳のおばあちゃん
バスを待つ時間があったので、ピアノしよった。バスに乗ってお孫さんに会いにいく途中、誰もいなかったら暇つぶしにするの。いつもは「雨降りお月さん」。

◆結構本格的に弾く神奈川から出張中の海上自衛官42歳男性
大人のピアノ教室で習い始めて一年くらい。このピアノはネットで偶然見つけて、ちょっと触ってみたいなと思って。楽しいし、緊張感もありますよね。

 

・・人が集まる場所を作ろうと、町の有志が設置したこのピアノ。4年前に置かれてからひそかな人気スポットになっているらしい。

 

【19:00】
◆ギターを背負った理学療法士34歳男性 まわりの人が演奏に釘づけ
ここにピアノが置いてあるのを見て、ここで弾けたらいいなと思って、それからピアノを独学で始めた。もともとギターをしていたけど、ピアノのやさしい音色に引き込まれた。楽譜が読めないんだけど、ドレミはわかるので、おたまじゃくしみたいなのを右手と左手の配置を暗記して毎日練習を重ねてきた。

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・・師走の街。夜が更けてもピアノは鳴りやまない。

 

◆忘年会帰りの会社員
即席バンドの出来上がり。犬の散歩中のおばさまも寄ってきて、ここで全部ぶつけて表現するんです。だからストリートピアノ。     

 

【00:00】
◆独学で弾いていた理学療法士34歳男性が友達と一緒に再びやってきた。これからが本番のよう。通りがかりのクラブのママのリクエストにこたえてクリスマスソングを奏でる。気づけばまわりにはたくさんの人だかり。拍手をもらって、やりきったって感じ。自分の曲で喜んで貰えるのはすごく嬉しい。

         f:id:sumikichi52:20170203104409j:plain写真は番組と無関係

 

【2:45】
◆大学3年生の男女三人組
飲み会の帰り。教員試験を受ける。歌うのはバックナンバーのクリスマスソング。三人の思い出の曲。授業の課題で猛練習した。

 

【12/9 9:30】
◆朝からピアノの手入れをしていたピアノ修理店の男性
過酷な場所に置いてあるんで傷みやすい。雨も降りこんでくる。鹿児島の家庭から譲り受けた古いピアノ。季節ごとに調整を繰り返しながら使い続けている。

◆調律後に静かに奏でるコールセンター勤務33歳男性
学生時代はパソコンとソフトを使って自分で曲を作ったり。小さい頃からピアノを習い音楽の学校へ。東京で専門の仕事を目指したがなかなか上手くいかなかった。日々流されてやってます。プロになるとかじゃなくて、今はこうして弾けるだけでもいいかなと思ってる。自宅のピアノは処分したのでここがステージ。

◆プロシンカーソングライターを目指す運送会社勤務の49歳男性
徳永英明「最期の言い訳」を弾き語り。将来を約束した彼女とは自分の夢を捨てきれず別れた。俺は結婚したいのかと自問自答の毎日だった。子どもの施設で弾くこともあるけど、もっといろんな人に聴いてほしくて、ここに来てしまう。家に帰ってももちろん一人、話す人もいない、だから刺激を求めているのかもしれない。

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【21:35】
ショパン「子犬のワルツ」を弾く大学4年生女子
単なる暇つぶし。3歳の頃からピアノを習い、音大を目指したことも。今は弾いていない。ビアノじゃ食ってけないと気づいた。就職は、中学の先生になることに決まった。どう授業したら楽しいのかなと考えてる。

 

・・いろんなことがあった一年の終わり。胸に抱く想いを音に託す

 

【12/10 12:40】
奄美大島出身の高校生女子 進学のためひとり宮崎に
寮だとひとりの時間がないから、泣きたいときとかあっても涙を我慢するときもあるし、ずっと笑ってる。たまに無表情になりたいなと思うときもある。
いつも弾くのは故郷で繰り返し弾いた曲。

◆なぜか弾かずにピアノの蓋を閉じるおばあちゃま
買い物がてら寄るんだけど、今日は人がいるので邪魔になると思って閉じたの。夫を亡くしてから、60歳からピアノを習い始めた。知らない人から上手ですねと言って貰えると、本当に嬉しくって。ひとり暮らしだから家では誰も言ってくれる人いないしね。やっぱりそれがいいんじゃないのかな。

 

・・ひとりひとりの想いが音となり、街の空気に溶けていく

 

【12/11 6:45】
◆若いカップル 彼が去ったのにひとり弾き続ける飲食業30歳女子
夜通し飲んでた。初めて弾いた。ふと、昔習ってたピアノに触れたくなって。ずっと聴いてくれてたのはお母さん。お母さんに喜んで貰いたくて弾いてたかな。5年前に亡くなって、もうすぐ命日、そろそろ墓参りに行こうかな。

 

・・いつも褒めてくれてたお母さん、音を奏でながら思い出していたみたい

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今回の番組の中にも、「あぁ、この感覚、この気持ちあるなぁ」と感じる個所がいっぱいございました。“知らない人から褒められる嬉しさ” “泣きたいときにも我慢してずっと笑ってる” “懐かしいと思う曲を持っている” エトセトラ。そして、驚いたことに、そこにピアノがあって、弾いてみたくて、楽譜がよめないから暗譜して独学で、時間をかけて練習して、弾けるようになったという人がいるんですね。60歳から ピアノを始めた女性もいらっしゃり、励みになります。

たとえ客寄せのためであっても、人に集まってもらおうとそこにピアノを置き、密かに定期的にメンテナンスをしている人たちにもエールを贈らせて頂きます。バスの待ち時間に、一瞬でもいろんな想いがこもったピアノの生音を聴けるのは素敵ですね。ほっこりする番組ですね。

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日々感謝です。