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自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

Eテレ「オイコノミア〜“評判”のレストランを作る!経済学〜」を観て、どうなる?又吉さんのカレー屋。

 こんにちわ、SUMIKICHIです。

去年からよく観ている「オイコノミア」。今年最初のテーマは、〜“評判”のレストランを作る!経済学〜(去年9月放送済のよう)。
ちょっと遅くなりましたが、ざっくり備忘録として綴っておきましょ。

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以前の放送で副業するなら“カレー屋”と答えていた又吉さん。そこで、経済学を使って評判のおいしいレストランの作り方を考えてみよういうことに。ゲストは、アンジャッシュの渡部さん、年間500軒の店を食べ歩く男、評判のお店の極意を伝授してもらう。(スゴっ、渡部さんの食情報量は皆さんご存知ですよね、よく太らないな)

少し渡部さんのことを。10年前位に人生であと何食、食べれるかと計算。43歳から25年としたら18,000食しか食べれない、東京だけでも約10万店舗、全国でと考えたら一食たりとも無駄にできない、一食入魂でとくかくハズさないで美味しい物を食べたい。仕事しながらだと毎日良い店に行けない、会社と相談して、何年後かに必ず利益をもたらすからと飲食店優先予約スケジュールを組んでもらった、とのこと。(なるほど、覚悟が違う)

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さて、又吉さんの自分が食べたいカレーを出すカレー店のお話。ちなみに、渡部さんは、カレーは専門家がいっぱいいるので捨てたよう。評判のカレー屋さんを経済学的に分析するため8つの項目に分けてプランを考えてもらった。

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【店名】クラスに一人はいるなみたいな馴染みの名前にしたかった
【場所】今若者に人気、カレーの激戦地

又吉さん・・自分が店を選ぶときには外観で判断する。看板にふざけたキャラがあったりすると美味しくない。メニューの文字もいっぱいあるのは苦手。余計なものがないのがいい。

渡部さん・・これでカレーが美味しければパーフェクト。シンプル、場所もいい、安い、ただ評判になるまでのヒキ(目玉)が全くない。なにかひとつポイントになるものが必要。

 

ここで先生が、有名な経済学者のタイラー・コーエンの言った『食は経済的な需要・供給の産物である』を紹介。

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食べる側も、作る側も“質が高い”ことが大切。

 

では、“客の視点”からおいしいお店の見つけ方を考えてみる。
まずクイズ。下記のうち、美味しい可能性が高いのはどれ?

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正解は『C』。(だれでもわかりますかね)
A・・病院に行っている人は他に選択肢がない
B・・人通りが多いから潜在的に客が来る
C・・お目当てのリピーターがいる

渡部さんが言うには、口コミサイトで1、2位を争ってる店が岐阜の山奥にあって、仲間とジャンボタクシーを使って4〜5時間かけて、わざわざ行く、客の質も高いんでしょうね、美味しいものが本当に好きな人だね、と。

ついでに、駅から離れた家賃の安い場所のお店だと、食材にお金をかけれるから美味しい物を提供できるかも、と分析。

 

次のクイズ。下記のうち、美味しい可能性が高いのはどれ?

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正解は『B』。(だれでもわかりますかね)
雰囲気とかサービスなど他のことはあんまり魅力的ではないのに客を引きつけられる、味がいいからとか。

 

続いて。下記のうち、美味しい可能性が高いのはどれ?

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正解は『両方』。(なんじゃそりゃ)
A・・料理人の腕が良く自信がある
B・・食材の無駄が減り、回転率があがり新鮮になる

ここまでの話を受けて、又吉さん、プラン変更する?
ヒキ(目玉)がないので・・サラダを“東京で一番うまいポテトサラダ”にしよう(無理だよ!と渡部ツッコミ)。下北沢は・・駅から徒歩10分。美味しかったら駅前よりいい。

 

ここからは、レストランの評判がどのように作られていくのかを検証。
どちらを選ぶ?

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“行列”は評判の一種。(私は余程のことが無い限り行列には並ばない。食については(も)質が低いな)

 

しかし、美味しくない店に行列ができてしまうことがありえる。

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この辺に詳しくない人①が“A”に行ったとする、次に“B”が評判だと聞いてきた人②が来てみると“B”の前には誰もいなくて“A”に人がいる、すると“A”に並んでしまう、さらに“B”が評判だと聞いてきた人③は、②が“A”が評判だと聞いて並んでるように見えて“A”に並んでしまう、このように、自分は“B”が評判と思っているのに、数の多い“A”を選ぶ方が合理的と考え、“A”に行列ができていく・・これを経済学では

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この観点から言うと、又吉プランの席数20は多いかな、カウンターだけがいいのかなと悩む。渡部さんから、ランチタイムはどうするの?普通会社員は休憩1時間だからよそに逃げるとツッコミ。ならば、5分で食べなさい、時間過ぎたらお皿没収みたいなのはどうか、逆に流行りそう、5分以内に食べると割引もいいかもと、かなり画期的なメニューに改定。これならそこそこ行列できそう。

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ところで、渡部さんの情報収集法は?
1番 口コミ
2番 ネット
3番 雑誌
4番 テレビ

渡部さんは、口コミサイトの総合点はあまり気にせず、ファンを見つける、“僕が好きな店に高得点をつけた人”が褒める店に行く、これがサイトの正しい使い方だと言う。自分が好きな店の総合点が低いと、しめしめまだ見つかってないぞ、と思うらしい。

“自分の店に低い点数つけられたらショックやろな”と沈む又吉さん。

 

他人の主観的な評価は当てにならない。1、2人ならわからない。が、数が集まると客観的な情報になっていく。例えば、前述から出ているインターネットの口コミサイト。どこに書き込みしようかと迷ったとき、レビューや閲覧者が多いサイトにする。

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(この用語、以前の放送でも出てたな、いつだっけ?)

書き込む人が増えると、信憑性があがる、見る人が増える、遣り甲斐が出て、さらに書き込む人が増え続ける・・このように利便性が高まることをネットワーク外部性があがるという。

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続いては、今“評判の店の味”を再現した食品の紹介。

今回取り上げたのは、2000年4月にコンビニで発売された札幌と博多の人気店のカップ麺。大ヒット商品となったが、開発までには時間も労力もかかり、一筋縄ではいかなかったようだ。そもそも、有名店の味がインスタントで再現できるものかと会っても貰えなかったり、やっと開発にこぎつけても詳しくは教えてもらえず、師匠の技を小僧が盗むみたいにじーっと陰から見たりとか。

また、店の売上が減ると言われたが、お店のものとインスタントでは表現するものが違う、逆に、インスタントを食べて、本店に行く人もいたりと全国的にファンが増えたのだはないか。

経済学的に言うと、“評判”も商品となる時代なのだ。評判を高めて行くのは一歩一歩ではあるが、近道もある。“評判”を買う、というのもひとつのやり方。例えば、フランチャイズ

この話を受けて、まずは、又吉さんがどれだけカレーが好きかという熱量を示すことが大切。“年間1000杯カレーを食べ歩いた又吉が出したカレー屋”とか“このカレーに出会って他のカレー屋に行かなくなった味を再現”とか、そういうのがあると行ってみたいと思う、と渡部さん。ならば、「じゃあ“このカレーがなかったら僕は多分死んでました”みたいなのは」と又吉さんが言うと、「重いな、ソレ」と渡部さんツッコミ。

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では、もし、評判が正しく伝わらなかったら?
適当に選んで入ったお店では、普通あまり高いものは注文しない、すると良いお店の方から割りが合わなくなる。腕の良いシェフのお店の方が淘汰されていく。

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自然界でおこる自然淘汰とは逆。渡部さんは、地方のレストランにありがち、一生懸命お金をかけて作れば作るほど、客が高い!と言っていなくなる、仕方ないと東京に出てきて大成功するというパターンだと言う。シェフの腕が良い、など正しい知識が広まればちゃんと評価されて生き残ることができる。そのためには、シェフが腕が良いということを積極的に伝えるような行動をとることが求められる。

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“有名店で修業してのれん分けしてもらう”とか“フランスの三ツ星で修業して店を出す”とか。又吉さんは、「子どもの頃からカレーが好きでした、では駄目ですね。本格的な修業が必要」と苦笑い。又吉プランのキャッチコピーは、もう少しシグナリングが効いたもの・・他の人が出来るものでは駄目・・。「じゃあ、芥川賞賞金を全部つぎ込んで出店しました!カレー屋出したくて小説書きました!ってのは」と渡部さん提案。

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最後に、又吉さんのカレーを試食。
辛いけど、結構本格的で美味しい、らしい。しかし、これを芸人、小説家の仕事の合間にひとりで作って、7〜800円というのは割りに合う?誰か雇うしかない、綾部のタダ働きってのはどお?と渡部さん、完全に面白がってる。供給側と需給側をちゃんと考えないと価格設定は出来ませんよ、と先生チクリ。

 

 なんだかんだで又吉プランはご覧のように。

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最後の最後に、又吉さんから渡部さんへの質問。
将来の奥さんの手料理ってのはどうなんですか?想像しただけで、怖いね、食べないね。ですって。

 

又吉さんポエム

『祖母にも協力してもらい 死ぬ気で作ったカレーです という店名にします』

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最近、又吉さんはよくお話になられますね。MCだからといえばそれまでなんですけれど。この流れを自分の“叶うことないだろうけどライブプラン”にあてはめながら観ておりました。すると、具体的に浮かんでこないんですよね。ということは、熱量が足りてないってことだな。キャチコピー、シグナリングを思い浮かべますと“早期定職までして歌います!”“病気を乗り越え歌います!”ってくらいしかない、ちょっと笑えない。熱量、熱量、修業、修業・・。

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そうそう、やけに今回メモ書き(いつも録画を観ながらメモを取ってブログ書いてます、いらんかこんな情報)が長いなぁーって思ったら、番組尺が長くなったよう。えーっ、毎回こんなになるの?ってげんなりしましたが、面白いからいっか。

余談です。丁度カレーを作ったのでイメージ写真として使いました。絵柄に変化を持たせるため皿が違うのではなく、数日続けて食べているということでございます。

本日は、前日よりも深い積雪。初めてマイ・ツララを見ました。地球、どうなっているのでしょう。

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日々感謝です。