今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHK「ドキュメント72時間〜昭和歌謡に引き寄せられて〜」を観て。再放送ですけど。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

たまに観る「ドキュメント72時間」。今回は、〜昭和歌謡に引き寄せられて〜。
去年9月頃の放送分のようですが、その頃私は、まだこの番組を知らなかったので、遅まきながら視聴いたしました。先日再放送があったのです。

ざっくり備忘録。

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新作CDが伸び悩む中、再び注目を集める昭和歌謡。人々はそこにどんな思いを託すのか?舞台は昭和歌謡の専門店、新宿駅すぐ側の昭和歌謡館。店に並ぶCDや中古レコードは3万枚。昔聴いた歌をもう一度手に入れたいとたくさんの人が訪れる。店内には誰でも使えるレコードプレーヤーが完備されている。平成の世に人はなぜ昭和の歌を求めるのか。三日間を見つめた。

《 1日目 》

◆女子大学生4年生
昭和歌謡好きのご両親の影響で自分も好きになりよく来る。常に持ち歩く携帯プレーヤーには、ビリーバンバン、ピンクレディ、クールファイブ、フォーリーブスほか歌謡曲満載。一番のお気に入りは、南野陽子さんの「はいからさんが通る」。振付も可愛くて好き。4月には児童館に就職予定。

-子ども達と一緒に昭和歌謡を歌うのかな?-

◆元広告会社社員・69歳男性
若い頃、「セクシャルバイオレット」がヒットした桑名まさひろさんのプロモーションを手掛けた。ベストテンで1位、2位に入るように毎日ハガキを書いていた。ストレスを抱えて仕事して、発散するためにアルコールや暴飲暴食に走り脳梗塞になりかかり倒れたが、なんとか定年まで勤めた。今は運動をかねてレコード店めぐりを楽しんでいる。この日買ったのは、雪村いづみさんの「想い出のワルツ」。聴いて楽しんで元気をもらっている。

―今でも人気の昭和歌謡。震災以降、懐かしい音楽に癒しを求める人が増えたという―

インドネシア女子留学生・26歳
小学生の頃から日本のアニメが好きで、日本に来たいと思っていたので今夢が叶っている。この日探していたものが見つかって大喜び。ヤフーズの戸川純のコンサートプログラムブック。中でも「蛹化の女」が好き。友達からすすめられて聴いてみてすぐ好きになった。

◆フランス人観光客
たくさんの歌謡曲を知ってる友人に歌を教えてもらって、これだ!と思った。そのレコードを探しに来た。カルメン・マキの「空へ」。とってもクールだね、僕が好きなディープ・パープルやレッド・ツェッペリンのようだ。これが典型的な日本だと思っている。ロック調で声もいいし、素晴らしい。

昭和歌謡は海外でクールだと云われてるらしい―

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《 2日目 》
開店前、全国のレコード屋から買取レコードが送られてきた。金額査定終了したものはすぐ棚に並ぶ。値段は、一枚数百円から中には、数万円するものもある。ピンキーチックスの「祭コきた晩」はなんと3万円!キワモノ、つまり知名度がない分、コレクションとして手元に置きたいというマニアの方がこういう値段を出らしい。休日は、サラリーマンたちがレコードを探しに来る。

◆スーパー店員・男性48歳
探していたレコード、菊地桃子さんの「卒業」を見つけて喜ぶ。高校卒業のときの思い出の曲。この曲の通りの青春ではなかったけれど、ファンだったから、自分の卒業のときに、このタイトルの曲を歌ってくれたのが嬉しかった。今この懐かしさをいっぱい味わって。

◆この店で働き始めたばかりのアルバイト男性・20歳
昔から歌謡の歌い手になりたかった。ここで働いているのは、情報発信できるし、共有もできると思って。仕事をやめてプロになるかどうか悩んでいた時に後押ししてくれたのが山口百恵さんの「This is my trial」。

   自分で歩き始める
   This is my trial
   私のゴールは

安定を求めるのか、自分の夢とか希望を求めるのか、だいぶ悩んだ。そういうときは、こういう曲で自分自身のモヤモヤをとるしかない。本当によく聴く。

◆静岡かに来た17歳の男子高校生
南野陽子さんのコンサートの帰り。80年代アイドルの大ファン。受験勉強の合間によく聴くのが本田美奈子さんの「One way Generation」。

   人ごみの真ん中
   今居る場所さえわからないように
   自分の生き方が 見えないときってあるよね

将来の進路に悩んだとき、この歌詞で元気づけられた。将来は・・自衛隊・・かっこいいなと思ったり・・誰かがやらないといけないので。明日は、アニメ映画「ガールズ&パンツァー」を見に行く。

―昭和が終わって28年。今もみんな、いろんなものを受け取っているみたい―

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《 3日目 》

◆照明器具工場男性工員・51歳
給料日前でお金がなくてレコードを売りに来た。今年になって1500枚買った。今日は3万7,200円。

◆建設業・男性53歳
岡田有希子の曲を30年間聴き続けている。命日には墓参りにも行く。悲しい時より楽しい時に聴く。

◆元公務員男性・73歳
初恋の人との思い出の曲、石原裕次郎さんの「赤いハンカチ」を聴いている。彼女と知り合ったときには、すでに親が決めた許嫁がいた。

    死ぬ気になればふたりとも
    かすみの彼方に行かれたものを

死ぬ気にはなれなかったよねぇ、恥ずかしい話だよ、初めて人に言ったよ。

―歌の中で生き続ける もうひとつの人生
 レコードに針を落とせば  いつでもあの人がほほえんでくれる―

◆大学職員男性・46歳
去年脳出血で倒れた高齢の母親を介護中。普段来れないのでじっくり見てる。母にいい曲ないかなと思って。母が「奴さん」という歌を歌いだす。「奴さん、奴さん、奴さん、どちらへ 旦那のお供でお使いに」って。歌が好きで一緒に歌うと嬉しそうな顔をする。平日は働いているので、父とシェア。夜中のトイレは私。二時間に一回位起こされるので、時にはつらいなと思う時もあるけど、そんな時は気分転換をかねて母の気に入りそうな曲を探す。

―懐かしいレコードを手に、お母さんのもとに帰って行った―

美空ひばりの「人生一路」を心の支えにして生きていた高齢の男性
子どもの頃、田舎で新聞配達をしていて、すごい積雪の日も3時間位かけて自転車で配って、つらいんだけど

    雪の深さに埋もれて耐えて
    春は芽を出す 春を待つ

そうだ、やがて春が来るんだから、終りが来るんだから頑張ろうって。

◆フリーター女子・20歳
16歳で早逝したアイドルのレコードを買う。ジャケットが可愛いから。

―レコードは回り、人生も回る そうして歌は受け継がれていく―

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私も昭和歌謡で育ったので必然的に好きです。現代の若者たちの作る曲も好きです。でも、ふと無意識のうちに口ずさむ(頻度は低いけど)のは、やはり昭和歌謡のワンフレーズだったりします。今無理矢理あげる(じゃ、あげるな)とすると・・竹内まりやさんの「元気を出して」の歌い出し『涙など見せない強気なあなたがー』、荒井由美ユーミン)さんの「卒業写真」の『あの頃の生き方をあなたは忘れないでー』とかかなぁ。

それと、レコードの針で思い出したのが、山口百恵さんの「しなやかに歌って」。歌詞の中に、“33回転”とか“レコードが回るだけ”の言葉があった気がします。子ども心に心象風景が浮かんでたような記憶があって、お洒落だなと。宇崎竜堂さんと阿木燿子さんご夫婦の曲でしたよね。燿子さんが作詞で、当時たくさんのヒット曲を手掛けてらっしゃいました。今思いますに、山口百恵さんって、20代前半でよく数々の大人っぽい
曲を歌えてたなと感心します。すみません、年上でらっしゃるのに。しかも、話があさっての方向(古っ)に飛んでますね。まっ、とにかくおば様は、昭和歌謡のことになるとお喋りがとまらなくなるのでございます。

最後に、私が中村雅俊さんの「ふれあい」やチューリップの「心の旅」をライブで歌わせて頂いた際、観客の20代女子が、両親の影響でフォークソング昭和歌謡曲が好きで、これらを知ってると言ってましたね。彼女のまわりにも好きだという友人がいるようです。親しみやすいようです。

昭和歌謡も、何世紀後かには自然淘汰されたのちいくつかは古典になってるのでしょうか。

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日々感謝です。