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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

図書館で借りた書籍記録⑧、ついでに 「言語表現法講義」備忘録も。

読書

こんにちわ、SUMIKICHIです。

私の記録用。今回は、この4冊。

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後述してます「言語表現法講義」つながりでお借りしてみました。

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さて、備忘録として前回お借りした本、加藤典洋氏の「言語表現法講義」についての感想を少し綴っておきましょ。

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これは、加藤氏が大学で教えている授業の紙上編で、文学的なものでも、文章教室的なものでも、資料の使い方を教える実利的なものでもない。書くことを手がかりに、ものごとを考える、自分と向いあう、これまでとは違った角度で書くことと出会う、そんな授業を目的としている、とのことです。

高橋源一郎氏つながりで、この本を手にしたので、著者がどんな人が存じ上げませんが、高橋氏の本と同様に、ん?ん?とわからないこと多々ありましたが、とっても面白かったな。思考モヤモヤの時は、気分が前向きになるよ的なハウツー本より、スッキリします。私には、です。

印象的な個所(言葉・文)を抜き出すと、薄い本一冊になってしまいますので、箇条書きに思いつくものを少しばかり。かなりざっくりな表現になりますが。

◆そこで一挙に飛ばなくてはならない
◆文章というものは≪N個の文と、N―1個の文間とで出来上がっている≫のである
◆この文章は成仏していない・・成仏にはゴミ(糸屑と再結晶)が必要
◆この文は、ひとつの事故現場にいる
◆書けない、ということすら、ヨソから来るものになる、そしてそれが書くことの足場になる
◆「『元気がない』ということの元気のなさ」
◆“元気がない”というのは、人が生きる上で、どういう意味をもつ経験だろうね
◆(何かを読んで、たった一行だけコメントを書いておく)一週間くらい寝かせるとミイラ化する、その時、自分に問う、なぜ「苦しみの深さ」と書いたのだろう、ではなく、なぜ「苦しみの深さ」と書いたのだったろう、と、ここが足がかりになる
◆ロック・クライミングには二つの方法がある、上からぶら下がっている(誰が下げてる?)ロープをのぼるのと自分が杭を打ち込みながらロープを下から持って行くのと。後者であるべき。
◆文章に力があるかないかは、そこにどんな妨害者がいて、乗り越えられているかという形で翻訳することができる
◆砂糖が溶けるまでには誰もが待たねばならない
◆一番遠い道で森から出ること

なんのこっちゃか、ですよね。

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そして、なぜか涙してしまった章があります。フィクションの自由という最後の章の中の“朝日新聞の家庭欄の連載記事から「仕事ってなんだっけ」”、で取り上げられた中学二年の女子生徒の聞き書。タイトルは「ゴミ収集、重く汚れるけど、お父さん楽しそう」です。内容は割愛させて頂きますね。もしご興味がおありでしたら、是非お読み下さいまし。少し自身と重なる部分もあったりして感傷的になってしまいました。

 

私は、このようなタイプの本に慣れていませんので、結構勉強になりました。といいますか、日頃、自分はごちゃごちゃとどうでも良いことばかり、ずぅーっと考えたりして(暇だから)おかしいんじゃないかと危機感を持ってますが(そうでもないけど)、ちょっとわけわからなさが詰まったものを読むと、あっ、私ってやっぱり凡人だわ、と浄化されたりします。今の私には相性が良い、です。

でもでも、この授業をうけたある学生の文章・・・
「疲れた。とにかく疲れた。この授業に出ていると、どうしようもなく疲れてしまう。(中略)今の私は、真っ暗でまっすぐな道を、地面にあまり触れないように、ぽーんぽーんと大股で走り去っているような気がする。今は、ただ、考えたい。」というのを読み、賛同する自分もいます。って、私は出席して汗流してないですけどね。この学生さんは、自分の文章が固くて上手く書けないと自分では思っているみたいで、後期から授業に出るのをやめたようです。そうなんですかね、とても正直な感じの文章を書いてらっしゃるのに。
あっ、誤解なきよう、この本が、授業が悪いのではなく、それだけ、書くことは、考えること、自分と向き合うことなんだ、ということなんでしょうね。当分こんな読書活動が続くのでございます。

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日々感謝です。