今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 10代VSプロフェッショナル 弟子入りSP」を観て。グサっ。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

10代に向けて・・次世代を担う若者へのエールだろうから、50代でしかものんびり暮らしてる自分が観てもなぁーっと思いながら録画視聴いたしました。グサっ。人生棚卸的に心が痛くなりました・・ですが、10代の若者を観て、自分で気持ちを切り替えれれば、人生まだまだとも思えました。

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今回は、選考をくぐり抜けた10代の若者9人が、一流のプロの現場で1か月、本気の弟子入り修業。日本屈指の天ぷら職人、世界一清潔な空港を保つ清掃員、大ヒット連発のスゴ腕編集者が弟子に伝えることとは。涙あり、笑いありの波乱の一か月に完全密着、という内容。あらすじはHP等で紹介されていますので割愛、私の印象に残った言葉を少し綴ってみましょ。

 

◆当代屈指と言われる天ぷら職人・早乙女哲哉さん70歳に弟子入りしたのは、料理人志望の女子高生と灘高生ともに18歳。早乙女さんは最初に『仕事は、我慢』と働く際の心構えを伝える。ご自身も、誰も教えてくれない中、先輩の仕事ぶりを必死で見て学び腕を磨いてきた。孤独感・重圧を少しでも感じて欲しいと、あえて厳しく接する。  

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「修業は、魚をさばくとかそういう技術を覚えに来るんじゃなくて、我慢を覚えに来るもの。たとえば、2、3年、毎日そうじをちゃんとしていると、人より早くきれいにできるようになり、うちで一番そうじがで出来るようになったやつは、一番上手に天ぷらを揚げるられるのと同じだけの素質を持っているってこと。我慢して、我慢してくらいついていくうちに、どんなことにも工夫を凝らしていく姿勢が身につく」

「(女子高生が早乙女さんの前で天ぷら失敗して自ら途中でやめて)“やってみまーす!どうなるかな”なんて気分じゃ、材料に超失礼だよ、魚を獲った人、運ぶ人、みんなが大切にこの店に届けてくれて、魚に失礼のない仕事をしたい、そのために50年頑張ってきた、一足飛びに難しいことをやろうと思わず目の前の仕事を積み重ねる、見せてやろうとかそんなもんはなんにもならないよ」

女子高生さん、なぜ途中でやめたの?「いやいやながら見てくれているのかな、何やってんだこの子、みたいな目かなと思った・・」と涙ぐむ。

あぁ・・よくわかります。自分のやりたいという気持ちより、自信のなさ・見栄とかが勝ってしまったのかな。でも、糧になってると思います。

灘高生くんは、初日に心が折れそうになったが考え直したよう。「これで逃げてるようじゃ、一生何も出来なさそうだ、これは本当に修業だと思って」。最終日には、料理人より研究者の道に進む決心をした。「簡単に料理人目指してるって言っちゃダメだなと。旦那の生き様を間近で見れてすごく勉強になった」と話す。 

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◆編集者・佐渡島庸平さん37歳。マンガ「ドラゴン桜」や「働きマン」、「宇宙兄弟」などを手がけてきたヒットメーカー。佐渡島さんのもとに集まったのは、クリエーター志望の10代4人。それぞれ作品を作り、良いものが生まれればデビューさせることになっていた。

しかし、初日に作品を見たらプロにはほど遠いものばかり。そこで言った言葉。
「今日のこの初日までに、みんな全然準備できてなかったったことは、この次別のチャンスが来てもみんな準備してないんですよ。ってことは、みんなに待ってる未来っていうのは、このままだと30歳くらいになって、自分には創作の女神が降りてこなかったなと、自分は違う人間だったんだってことで別の道を目指すだけかもしれない。でも創作の女神っていうのは一生降りてこなくて、プロを目指すなら準備しないと」

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「物語を書く才能っていうのは学べるし成長するんですよ、教えられない才能っていうのが、毎日コツコツ努力すること。24時間365日ずうーっと考えてることが結局は物語に結びついていったりする」

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「ヒット作は生まれ持った才能だけでは作れない。貪欲に考え、がむしゃらに自分の中から絞り出す努力を作家はみな続けている」
以前観た番組で、作家の中村文則さんも似たようなことをおっしゃってましたね。

 

sumikichi52.hatenablog.com

 

「面白いってなんだろうか?どうやったら感情って動くの?とにかく自分の心の中に描きたいこと、感情とかを持たないとだめ。他人からは全く必要ないと思われているけど表現したいもの、なんか思い浮かんじゃって頭から離れないってことなんだろうと、それを考えてみるといい。自分の中に湧き上がる感情」

 

「作品として世に出すんだったら、憎しみを捨てないと。もう一回、その時の自分の気持ちになってみて、10歳の自分を救える物語を作ってみる」

 

結局デビューにつながらなかったけれど、みんな最初の頃とは表情に変化があり、瞳がキラキラしているように私には見えました。

最後に締めくくりとして、松岡修造さんは、「チャレンジしてる、みんな。だから失敗がある。失敗したら自分の弱点がみつかって、より、一歩前に進める。自分なりのプロフェッショナルを目指して、あと一歩前に進もう!」と叫んだ。主題歌の台詞ですけど。

 

あぁ・・心が痛い・・10代でこんな番組を観ていたら、自分の人生は変わっていたかなぁーとうっすら考えてみますが、そんなことはなくて、やっぱり今の自分が在るような感じで生きていたと思います。色々チャレンジしても、50代、60代での成果しか得られないとしても、今、私は手持ちのモノだけでも幸せだと感じていて(経済的な不安はあるけど)、“好きだから”というだけでただ歌えばいいよね(人前で)、そのために楽しく練習(佐渡島さんが言うところの“準備”かな)をし続けましょ、でよろしいでしょうか。ん?私、幸せ自慢してます?中年独女でございますけど。

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日々感謝です。