今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHK「ドキュメント72時間〜夢見る巨大画材店〜」を観て。好きです色鉛筆。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

たまに観る「ドキュメント72時間」。今回は、日本一の品揃えを誇る、東京の新宿にある巨大画材店が舞台。1本50円の鉛筆から絵の具、コミック用品、彫刻まであらゆる画材がビルの5フロアを埋め尽くすお店。毎日4000人が訪れるらしい。

 さてさて、3日間でどんな人達と、どんな想いと出会えた(画面を通してだけど)のか、ざっくりとですが綴らせて頂きましょ。

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1日目
◆色鉛筆を眺める60代?の女性
お彼岸だからお墓参りのついでに立ち寄った。文房具を見るだけでも楽しいから、ぶらっと。

◆外国人のお姉さん
筆ペンに興味津々のよう。ここは天国みたい。こんなにたくさんの物をオーストラリアで手に入れるのは難しい。

・・日本の文具は種類も機能も豊富で、プレゼントやお土産にも人気らしい。

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◆金融業の外国人男性30歳
今日探しているのは、スケッチブック。日本に来て9年、マンガを愛しすぎてアニメのキャラを独学で勉強中。夢は、いつかコミケで同人誌を作ること。

◆男性48歳
商品タグ用に、大判のホッチキス針を入れる本体を買いにきた。IT会社勤務時代ら病気をして、出来ることをやるしかないと絵を描き始め、それから立体物を作るようになった。昔から好きだったウルトラマンの世界をイメージして、最近怪獣フイギュアのデザイナーとして独立。怪獣は自由ですし・・。

・・つらい時を支えてくれるのは、子供の頃のワクワクした気持ちなのかな。

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◆男子高校生16歳
色鉛筆を購入。授業中絵を描くににしても、もうちょっと色彩があった方がいいなと。クラスの人から、黒じゃつまんないって言われたんで。(彼が見せてくれた絵は、奇形っぽい、ぐにゃっとした絵)ぐちゃーとなってるのは心情が表れてるのか、そんなふうになりたいときがあって・・。小5のときからこんなも描いてる。なぜかわからない。

◆タイの男性ターティスト52歳
東京に来るたびにここで大量の画材(油絵具など)を買っている。ほとんどが自画像で、日本の美術館にも自分の作品が展示されている。僕は絵を描かないと病んじゃうよ、と言う。

◆団体職員・男性47歳
空想の地図で勝手に街なんかを作る。ひとつひとつのドットをこの細い木で作る。勝手に人の住んでいる街を想像で作るのは良いじゃないですか。傲慢なことですが、夜な夜な楽しんでるっていうか。

◆額縁の材料を選んでいる女性62歳
たびたび油絵の展覧会に出しているが、今回初めて10万円もする額縁に入れようと思って。人生短いと思ったから、もう好きなように生きるって決めたから。好きなように生きて来なかった?結婚して30年。旦那様は音楽家で、なんでも自分の思い通りにするらしい。奥様の洋服まで買ってくる。これまで、我慢して着ていたけど、全部捨てた。ごめんなさいと言ったけど、もう私は自分の着たい洋服を着る、それを言うのに30年かかったのよ、と女性はきっぱり言う。

・・決意とともに作る額縁。これからどんな絵を飾るんだろう。

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2日目
◆飲食店店長の男性38歳
趣味で絵を描いている。夜キャンバスと向き合いたくなる時がある。イメージすると毎日でも描ける。その時間はとても楽しい。

・・白いキャンバスさえあれば、別世界へと羽ばたけるのだ

◆香川出身の男性20歳
マンガの原稿に貼るトーンという画材を購入。子供の頃からマンガを描き続けてきた。言っちゃえば、ただの白い紙じゃないですか、そこから描いちゃえば無限に広がるみたいな、すごい自分が自由に描けちゃうみたいな・・。親の反対を押し切り上京。今年デビューを飾った。ずっと諦めろとか、普通に就職活動してくれと言っていたけど、掲載が決まったとたん、応援してくれるようになったと、苦笑い。

◆東京で活動するカナダ人アーティスト
新しい展覧会用のシルクスクリーンを20枚くらい購入。これまで、ヨウジ ヤマモト、ヘンリー・ムーア、イッセイ ミヤケ、シュウ・ウエムラなど有名人の写真を手掛けてきた。みんなそれぞれ想像力を持っている。芸術家のそれはもう少しだけ大きい、と言う。

コンサルティング業の男性60歳手前位?
胡粉と膠を購入。5年前、展覧会で見た能面に心奪われてから趣味で能面を彫っている。現在等身大の大きな能面を制作中で丸一年かかっている。海外出張であろうがどこに行くにも持っていく。ホテルで夢中になって深夜2時3時まで彫ってしまう。だんだん表情が出来てくるととまらない。0.1ミリ彫っていいかどうか悩むわけですよ、あと何面作れるかわかりませんけど、自分の命の限界と向き合っている、みたいな感じはしますね、と微笑む。

・・身体の奥底から湧き上がる得体の知れない衝動なのだ。

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3日目
◆墨汁を探す男性
水墨画じゃないんですけど、墨を塗ったら、白い線を入れたくなって。現場建設で働きながら20年、ずっと抽象画を描いてきた。
家族から邪魔だと鬱陶しがられているよう。なんか、もやもやした物を描いている、あまり凝り過ぎても困るし、深入りするのも怖いし・・。

・・やめたくてもやめられない、自分だけの自由な世界が待っているのだ。

◆木製パネルを探す若い男性
自分の写真をプリントするため。機械に入れて木に直接プリントする。

◆パステルを手にする若い女性
アニメキャラを描いてオークションに出すらしい。1万円になったりするようだ。

 

72時間で出会った“名も無き芸術家”は104人。手に取る道具の向こうには、色とりどりの宇宙が広がっていた。

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様々な人がいらっしゃいますね。画材店を訪れる方々には興味があります。特に、自分と向き合う時間を持つ創作人に。ところで、私も絵を描いたりする画材は大好きなんです。いつか何か描きたい、描きたい、描くつもりだと少し前まで買い集めておりました。

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色のグラデーションが好きなのかな。大学のゼミ(美術大学ではないですが)も、色彩学研究室に入ってたくらいで、とにかく色を眺めてるだけでも幸せなので、早くカタチにしなければ!と自分を責めたりはしてないのです。図書館や本屋でいろんなジャンルの表現方法を見たりしますが、もう少しこみあげてくるモノを待つつもりです。しかし、早く使わないと、筆ペンタイプの色ペンは液体が固まるんじゃなかろうか。断捨離前は、顔彩もありましたね。

楽しい72時間でございました。

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日々感謝です。