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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

NHKドラマ「夏目漱石の妻」最終回を観て。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

夏目漱石の妻」最終回、昨日も番組を観ながら私も闘っていました。夏目さんと鏡子さんの感情の揺れ、そして自分の過去と。な〜んて申しますと大袈裟ですが、最終回も非常に疲れました。心が汗かいたって感じですかね。

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印象に残りましたのは・・・
◆まずは、文鳥を死なせたのはお前か!と鏡子さんの頬を思いっきり平手打ち。鏡子さんの驚いた顔。ここで何か切れたか、心の奥底に溜まったか、と思いました。

◆荒井さんの怪しさ(当初)に、嫌悪感を感じたこと。私が人に対して猜疑心を捨てきれない幼い頃の出来事を連想させられてしまうから。なぜ人は人を平気で騙してお金を借りれるのか。そして、人を簡単に信じることが出来るのか、わからない。荒井さんが胸の内を吐き出していた時も、冷めて観てしまいました。結局、荒井さんはまっとうな人間だったようです。

◆荒井さんが夏目さんに突っかかった時の会話。
荒井「あなたは奥さんを愛していらっしゃいますか?」
夏目「・・・・」
鏡子 しばし夏目さんの顔を見つめ、諦めたように薄く笑いながら「この人は小説のことしか頭にないんですよ」と低い声で淡々と答える。
夏目「もういい!」と怒って去る。
明治時代の女性は本当に偉い、と思います。

◆夏目さんが好きだったという女性作家さんと鏡子さんが対面したシーンは、コントかと思いました。ほっとする瞬間でございます。

文鳥という作品を読みたいと鏡子さんが夏目さんに頼んだ時の会話、いえ、喧嘩。
その作品に登場する女性は、昔好きだった女性ではないか、どんな人か知っておきたい、とクールに頼む鏡子さん。断固見せない夏目さん。
鏡子「だから文鳥が死んで悲しかったんですね、そして死んだ時私に手をあげましたよね、私は文鳥以下ですか!?私は愛されてきたんでしょうか!?」
夏目「さっき、君は言ってたじゃないか、小説しか頭にない人だと。」
鏡子「それが答えでよろしいですか?」
夏目「いい答えだと思うがね」
鏡子「・・・・・(長い時間夏目を見つめる)、この家はどこか壊れていますよ」
このシーンの間、激しくも美しいピアノの旋律が感情の揺れに呼応していた。

ドラマをリアルタイムで観ていた時は、夏目さんも鏡子さんも感情を吐き出し合いながらも、最後の言葉(一番言いたい事)が言えなくて、何かと闘ってるんだなぁと思っていました。が、こうしてブログを書いていましたら、ん?もしかしたら、喧嘩や闘いじゃなくて、この夫婦の愛情の確認タイム?なんじゃないかと気付きました。えっ?遅い?
まるで、愛の告白じゃないかと。私の希望的観測ですけれどね。不謹慎ですが、こんな男女の姿はしんどいけど羨ましい気がします。

余談ですが、小説には好みの女性が出やすい、と番組「タイプライターズ」でNEWSで作家の加藤シゲアキさんと作家・中村文則さんも喋ってました。

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胃潰瘍で入院した夏目さんと看護する鏡子さんの会話、いえ、喧嘩。
夏目「結婚当初は、正直なところが自然でいいと思ったが・・・」
鏡子「結婚前の占いを信じているんです。この人と幸せになれるって。」
夏目「もう信じてはいないだろ」
鏡子「時々迷います。けど今まで信じてきましたから・・」
夏目「子供の頃神は信じないと決めたんだ。だから、俺たちは・・」と言って寝返る。

ああーっ、夏目さん、切ないですねぇ、自己嫌悪なのかどうなのか、逆に可愛いと思ってしまう私は変態?

◆長野の高原での夫婦の穏やかな会話。
鏡子「坊ちゃんに出てくる、きよさんのモデルは、私、でしょ?」
夏目「君はどこまでも君だね」と優しく微笑む。
素敵ぃ〜。でも、よくあの喀血状態から復活したなぁーとびっくりです。

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だらだら思いつくまま綴ってしまいましたが、この他・・
この番組だけではないのですが、歳を重ねて行く夏目さんと鏡子さんのキャラ作りが上手いなぁと思いました。表情や声のトーン、動きは勿論ですが、若々しいときのメーク、髪型、衣裳と着付、などスタッフさんの技術に感心します。
今回の私のお気に入りシーンは、危篤の夏目に会いに行く列車の中の鏡子さんの表情。古き良き時代の映画のワンシーンを彷彿とさせるカットでした。

そして、平塚らいてう青鞜」の話が出て、女性もひとりひとり個性があって、そこから美しい生き方が生まれる、これからは女は家で留守番っていう時代ではないんですよ、と現代に続く女性の生き方にも触れていました。抜け目ないですね。

4話で良かったです。1クールあったら、視聴中のパワー消耗が半端ないと思います・・・が、ちょっぴり寂しいかな。鏡子さんの人生、とっても素敵だと思いました。ご本人からすると、この苦労が心底おわかりになりますか?って感じかもしれませんが、鏡子さんあっての夏目さんの作品なんだなと思いました。これまで夏目漱石アレルギーでしたが、少しは近づけたかもしれません。ちなみに、昔買った「吾輩は猫である」は未だ開かれないまま本棚(床ですが)で鎮座しております。

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日々感謝です。