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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

TV番組「タイプライターズ~物書きの世界~」作家・中村文則は優しすぎる地球外生命体!?を観て。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

ある日、TV番組表を眺めてましたら、深夜帯に「タイプライターズ~物書きの世界~」という興味をそそられる番組名を見つけました。
番組内容を確認しましたら、
『かたや芸人、かたやアイドルながら、ともに小説を創作し作家としての顔を持つピース又吉直樹さんとNEWSの加藤シゲアキさんの2人が、数々の受賞をされている若手作家などをゲストに招き、知られざる素顔や執筆の裏側を探求していく、史上初の物書きの物書きによる物書きのためのバラエティー』とありましたので、バラエティーなら敷居は低いかもしれないな、ん?すでに朝井リョウさんなど3名の作家さんは放送済み?あららーっ、残念、第4弾は中村文則氏!これは録画せねばと予約した次第です。そして先日やっと視聴いたしました。遅すぎ?

今回は「作家中村文則は優しすぎる地球外生命体!?」という見出し。
中村文則氏は、2002年に「銃」で新潮新人賞を受賞しデビュー。「遮光」で野間文芸新人賞、「土の中の子供」で芥川賞、「掏摸」で大江健三郎賞受賞。「掏摸」は英訳が米紙ウォールストリートジャーナルの年間ベスト10小説入り、米文学賞デイビッド・グディス賞を日本人で初めて受賞。「私の消滅」でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。今、日本だけでなく世界から注目を浴びている大人気作家。

私は、特に中村氏のファンというわけではなく、前述に出てきた著書は読んでいませんで、数年前書店で本の装丁に惹かれて手に取り、あらすじをパッと読んで購入した「教団X」一冊のみ読んだだけです。正直、この作家さん(だけではないか)は、何やら複雑なモノを抱えて生きづらい人なんじゃないかなと勝手に決めつけた記憶があるだけで、本の内容は、カルト宗教の話と人間の業なんかを男女の性描写を通して表現してんのかなぁー、そのわりには前向きに物語が終わったような・・と、もわっとしか覚えてないのです。とほほ。で、その抱えているわからないモノを少し解明できるかと思い観たのでございます。

 

番組の内容は、番組HPに詳細に掲載されていましたので、個人的に印象に残った事を勝手に綴らせて頂きます。

≪中村流執筆スタイル≫
◆作品によってホテルを使い分ける。新刊「私の消滅」は静かなホテル、「教団X」なら雑多な池袋のホテル。
◆作品ごとに創作ノートを選んで使用。アイデアが浮かんだら即書きとめておく。
◆耳栓で絶対的静寂を得る。
◆お気に入りの天むすを用意。
◆気分転換は、性的妄想。例えば、電車に乗った時、目の前に美しい女性がいたら勝手に出会って付き合い始めるという疑似恋愛物語を妄想し、降りて行ったら、そこで失恋して悲しい気分になるというパターンらしい。
◆ON/OFFの切り替えができない。何を見ても風景描写してしまう。

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≪優しすぎるエピソード≫
◆番組出演時、メークさんからヘアワックスは固めか柔らかめかを選んでと言われた際、量が減っていない方でと答えた、なぜなら、使われていない方を可哀想と思い僕が使ってあげようと。ワックスにまで気を遣うなんて。
◆又吉さんは、中村氏の小説を読んで、主人公の暗い部分と自分がつながる部分があって、きっと中村氏も自分と似たようなタイプだと思っていたのに、会うとすごく明るくて、自分の方が黙っていてずっと話してくれた。ある時どうして明るいのかと尋ねたら「暗いことで人に迷惑を掛けるのをやめようと思って」と言い、それを聞いた又吉さんは、「僕も人前で暗くなるのをやめようと。その日から少し明るくなったんです。暗くなって周りに気を遣わせないように気をつけるようになった」らしい。
◆「この世界にお客さんとして生きている感じがずっとあって、だったらみんなに良い思いをしてもらいたいなって思うんだよね。俺、何言っているんだろう、でも、本当にそう思っていて、できればみんなが良くなって欲しいなって。生きづらいと思っている人が、生きやすいとまでは思えなくても、このままでいいんだとか、そう思ってもらえるものを書きたい」とのこと。

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≪新刊「私の消滅」執筆のきっかけ≫
◆“洗脳”“記憶”をキーワードに、あらゆるタブー・倫理を超越したエゴが絡み合うミステリー。純文学でもある。

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◆記憶が上手く変えられたらどうなるんだろう。SFではなく、本当の医学でどうやったら出来るんだろうというのを模索した小説。そして、自分とは何かが混乱してきて、最後には読んでいる人の意識もこれ大丈夫?自分、となると面白い読書体験になるんじゃないかと思う。
◆無意識でプロットができている。人間頭で考えていても頭で考えつくものしか考えつかない。それをすごい集中して無意識まで降りて行くと自分を超えられる領域まで行ける。半分記憶が無い状態。スポーツ選手にもあるらしい。

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◆無意識が勝手に考えて行く。まるで小説専用脳みたい。作家としては良いことだが、生活はおろそかになる。忙しくなればなるほどアイデアが浮かんでつらい。しかし、人生がそうなっている。自分自身が小説?自分は大丈夫?心配である。

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中村文則流 小説を書くコツ≫
◆作家志望の若い女性が「インプットが少なくて思う言葉が出ない」と悩みを打ち明けると、誰にも見せないノートを用意。嫌な部分含めて自分について一回書いてみる。そこにテーマがある。それをどうやって人に伝えられるか、客観的に描けるか。プリントアウトして、時間を空けて読み直す。良いところ、悪いところがわかり、じゃあ、その悪いところをどうしたら直るか考えて作業をしていけば良くなっていくんじゃないか、とアドバイス。

 

≪著書のあとがき≫
◆“共に生きましょう”とどの著書のあとがきにも記されており、その真意を尋ねると、読者と作家の関係ははすごい濃密、作家は内面をさらけだし、読者もそれを読んで自分の内面と向き合い、これは、友達以上にすごいコミュニケーションだ、この世の中を生きやすいと思ってはいないし、みんなしんどいと思う、けれど共に頑張り過ぎないように頑張りましょう、という気持ちのよう。

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最後に、今回の番組収録では「僕に付き合ってくれてありがとう」と感謝の意を表したあと、リラックスもされたようで、MC二人に「今後めちゃめちゃ明るい小説を書き始めるかもしれませんね」と突っ込まれていた。


番組開始から終了まで食い入るように観ました。私は読書家ではありませんが、小説を書く人にとても興味がありまして、特にベールに包まれた頭の中をちょっと覗いてみたいという。どちらかというと表現者の私生活(楽屋裏)はさらけ出すものではなく、作品で勝負!で良いのではと思っているので、自己矛盾を感じますが。前述した部分は、やはりそうなのねと納得いたしました。己を削りながらですからしんどい職業だと思います。そうですねぇ・・特に、凡人の私にもそれあります!と思ったのは、『“お客さん”として生きている感じ』ですね。私は『ざっくり生きてるよね』とか『宙に浮いてる』『異次元に存在してる』なんてよく言われてまして、自分でも『まぼろし』としてこの世に彷徨ってる感があります。ヤバイ?私。もうひとつ、憧れるのは、無意識に潜っていくと自分はどうなるんだろう、なにが表現できるんだろう、ってことでしょうか。えっ?やはりヤバイ?大丈夫ですよ、こんな事を言ってみたいだけなんですよね。でも、ノートに自分を書きだしてみよっかな。いや、漫才ネタが先だ。「私の消滅」は、読んでみようかしら。私の場合、煮詰まっていたり気分がローな時は、毒には毒を方式で眉間にしわが寄りそうな中村氏の著書が合うんですよね。あっ、新刊本宣伝ブログではございませんので、誤解なきよう。

まとまっていなくて申し訳ございません。書く気が失せないうちに殴り書きいたしました。

日々感謝です。