今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

本日は、「家売るオンナ」第5話を観て思い出したコト第二弾!女単の私が家を建てた理由を綴ってみました。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

独身女性の皆様は、マンション・一軒家を買いたいですか?

「家売るオンナ」第5話を観て思い出したコト第二弾!としまして勝手に綴らせて頂こうと思います。

 

sumikichi52.hatenablog.com

 

私が会社に入社した1986年に男女雇用機会均等法が施行されました。以来、徐々に女性はひとつの会社で結婚後も退職せず長く働くようになり、経済力のある30代以降の働く女性がマンションや家の購入を考える風潮にもなり、よく雑誌などで特集が組まれるようになった気がします。独身女性が自分の住むマンション等を購入すると結婚出来ないとか、結婚したいから買わないとか巷で議論されていたでしょうか。

それはさておき、第5話での二人の女単のケースは今では珍しくとも何ともありませんが、思い出したコトは、「ありとキリギリス(コオロギ)」の例え話。私も、自分で土地を買い安普請の家を建てようと決めた時、その考え方がちらっと脳裡をよぎったんですよね。ちなみに、私の場合は、住んでいた一軒家が両親名義のものではなく、母の弟の名義で何やら大人の複雑な事情で住まわせて貰っていたので、居心地が悪かったのです。子供の頃から、いつか家族名義の本当の家が欲しいと渇望していて、私が運よくお給料の良い会社に就職出来たので、この家の名義を変更する作業をして、リフォームして、今まで苦労してきた母の雑談サロンを作り、自分たちの家で落ち着いて暮らそうと思っていた矢先に母親が他界。母の弟も他界し、誰の家?になり宙ぶらりんな状態でそのまま住んでいました。しかし、自分の家、家族の家に執着していた私は、母の亡き後、父との共同名義ではなく、自分で自分の土地と家を手に入れることにしました。結婚より仕事を選んだとか、お金に余裕があったからとか、お洒落な空間でお洒落に暮らしたいとか、そんなわかりやすい理由ではありませんでした。
30代前半の独身女性が自分で家を建てるなんて当時周囲は呆れていました。色々詮索されもしましたし、陰口もたたかれたり。それだけ、女性が男並みに何かをするというのは大変ということでしたが、関知しませんでした。
ですが、さすがに大金を動かす契約時には、少し腰が引けて緊張したりもしました。頭金や諸経費用に小口の定期預金を幾つか解約する際、窓口で「5〜6%の利率のものですからお考え直しを・・」と何度も言われましたが、猪突猛進状態でしたので突き進んでしまいました。それに、ドラマのようにやっぱりやめます!なんて断ることが出来るなんて知らなかったですし。

f:id:sumikichi52:20160707093854j:plain 建てた家、お洒落じゃない。

f:id:sumikichi52:20160707094957j:plain リフォーム後


私の場合、裕福な家庭に育ったわけではないのでブランド物や海外旅行などに興味を持たず、ボーナスを少しずつ貯金していたのでそこは「あり」、でも適度に趣味や習い事に多少お金をかけて楽しんでいたので「キリギリス」の部分も。お給料が良かったといえばそれまでですが、バランスをとっていました。しかし、何か大きな決断をする時は、キリギリスにならないと、つまり「今を生きる」感覚も大切にしないと一歩進めないですよね。特に、女性ひとりで決断するとなるとなおさらです。怖いです。不安です。でも、自分が何を優先するのか、自分しか決められないのです。余談ですが、怠けるわけじゃなく人生かけて芸術を追求するキリギリスは良いのでは、と私は思います。早期退職を決めた後、もと上司との会話で「ありとキリギリスをバランス良く使い分けて行きます」と生意気発言していました、そういえば。

それと、校閲のお仕事。早期退職前にいた放送局にも「考査」という番組やCM内容をチェックする部門があり、ドラマ同様、地味で煙たがられるお仕事ですが、その方達がいてくれるからまだまだ民放地上波の信頼性が揺るぎないのであり、敬意を払うべきだと思います。確かに、当事者間になると面倒くさい事は多々あると思いますが。


あと、三軒屋チーフが雨に濡れながら過去を話したシーンで、本当にひきりきりだった自分の癌治療期間10ヶ月が蘇りました。チーフの「今後何が起こっても大丈夫」みたいな台詞に、そうね、そうね、と頷いてました。あらま、ドラマなのに完全に自分とシンクロさせちゃってますよ。でも、パートナーは欲しいと言っていたので、あっ、やっぱりドラマだな、チーフはまだ女性として健全な心を持っているんだと思いました。私は健全ではないので欲しくはないですね。といいますか、相手にされませんけどね。

 

最後に、独り身のおばあ様が「寂しくないのよ」と言ってましたが、昔の私なら、強がってんじゃないの?と勘ぐっていたでしょうが、今ならそうだろうなと共感してます。えっ?素直過ぎます?

突っ込めばいくらでも重たくなるテーマですが、あの「オーレッ!」って言ってるんですか?あれが気持ちを軽くしてくれますね。蛇足ですが、千葉くんの、あの作り笑顔直後の無表情が不気味。素?

 

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もはや、TVドラマは、私の人生棚卸の材料のひとつと化しています。ネタの宝庫。でも、もし読んで下さった方がいらっしゃいましたら、すみません、こんな話で。

日々感謝でございます。