今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

本日は、5年前に購入した医療用ウィッグをご紹介してみます。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

数少ないアクセス(有難うございます!)の中で、医療用ウィッグの情報をお探しの方がいらっしゃるようですので、5年前に使用したウィッグを勝手にご紹介してみます。

断捨離の際、なぜか残したんですよねぇ。もう使用することはない、いえ、したくないので処分すべきだったのかもしれませんが、捨てきれませんでした。これが必然となって癌再発・転移なんてことになりませんように。もしかすると、始める予定ではなかったブログ用に残しておいたのかも、こっちが必然ですよ、きっと。ちょっと記憶があやふやかもしれませんがお許し下さい。


さてさて、癌治療のための抗がん剤投与2回目あたりから、お風呂で洗髪中にごそっと抜けました。痛みは全くありませんでした。母の抗がん剤治療の副作用の様子を知っていたので、あぁ、これなのかと思っただけです。数日は、引き続きパラパラと抜け落ちました。丸坊主になり、頭皮を守るものがないので、夏の間は頭にフィットする医療用の綿素材の帽子を数枚購入し被っていました。スーパーなどへの外出時は、その上に普通の帽子を被りわからないようにしていました。

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ウィッグは、職場復帰する直前に、そろそろ準備しなくちゃと思い、病院にも数社のチラシはあったもののどれもお高いものばかりでしたので、ネット検索して良さそうな専門店を探しました。後述しますが、結局お高くなってしまいました。

ウイッグ自体は初めてでしたし、しかも、医療用となると何が良いのかわからず、良心的に思えた「スヴェンソン」というメーカーの店舗に行ってみました。医療用対応もしているので個人のプライバシーを尊重するため、静かな個室対応になっており、小さいけれど雰囲気の良いお店でした。そこでまず、ほっと安心しました。

色々商品説明を受け、最初は、どうせ一年位しか使用しないだろうから安いのでいいやと思っていましたが、五万円以下の人工毛のみの既製品は、素材の肌ざわりがチクチク、色もテカテカで、高校生くらいの若い女性がお洒落感覚で被るには丁度よいかなと思い、考え直しました。

人工毛と人毛のミックスタイプ、全て人毛タイプ、それらのフルオーダー、セミオーダーと組み合わせが出来、全て人毛+フルオーダーになると30万円クラスになります。そのクラスになると、とてもウィッグとは思えないほどの仕上がり。とてもじゃないけれど手が出ませんから、毎日仕事で被るのに最低限のレベル、ミックスタイプ+セミオーダーにしました。ショートヘアで、カラーや顔かたちに合わせてのカットもしてくれました。確か、税込15万円前後だったかなと思います。高い!と思いましたが、超敏感肌の私には人工毛のみは合わないから仕方ないですし、その料金分だけあって、写真で見ると、普通ですが、実際に被ると材質も色も違和感なく、最後までウイッグだと気付かれませんでした。

    f:id:sumikichi52:20160724154523j:plain もう少し落ち着いたブラウンです

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    f:id:sumikichi52:20160724154505j:plain 軽いです

 凄いのが、指先で自然な流れが作れますし、分け目もどうにでも対応してくれますし、本当の髪の毛みたいです。ただ、面倒くさいのが、10日〜2週間に一度必ずシャンプー&リンスのケアをしなければなりません。丁寧に洗って、ドライヤーの熱にあてると縮れるのでタオルドライの後自然乾燥です。その時に、ブラシで髪の流れを作っておきます。乾いたら、やはりふわっとなるので、それはそれで気持ちが良いから、楽しんでシャンプーしていました。

付け方は、汚れとずれ防止のため綿素材ののネットを被り、その上から付けます。頭後ろのうなじあたりから前に向かって被せ、とめ具をおでこ側のネットにひっかけ、最後に揉み上げあたりくるワイヤー入りの下地で押さえる感じです。簡単です。これで激しい運動をしなければ取れないと思います。デスクワークの私は一度もはずれたりはしませんでした。

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       ↑指が透けて見えますが、↓黒いネットの上に被ってもそんなに目立ちません

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何が良かったかというと、毎朝鏡の前でセットする時間が省けて、とっても楽でした。それに、手ぐしで流れが作れますし。雨の日も崩れませんし。一生これでもいいかなと本気で思ったりしましたよ。しかし、徐々に毛が生えてきてなかなか収まり辛くなってきたので、どの位経った頃でしょうか、勇気を出してウィッグをはずして出勤しました。その時の髪型は、ベリーショートでした。そうそう、カットは一般の美容室には行きにくかったので、スヴェンソンに行き数千円でして貰いました。美容師資格をお持ちの方々なので素敵にしてくれました。随分心得た方たちで、適度な距離を保って心優しく接して下さいましたので、その時以外も、伸びる途中で揃えるために出掛けてましたね。

他社との比較はしませんでした。もっと精力的に探せば、より良いメーカーもあったかもしれませんが、最初に感じたスタッフの雰囲気の良さに縁を感じたので即決しました。って、色々探すのが面倒くさかっただけじゃないの?

書いているうちに色々蘇ってきます。懐かしい。今、ここでこうして生きてそう思えることに感謝です。

一般の美容室に行き始めたのは、一年以上経ってからですかね。その時は正直に店長に事情を伝え、カラーの際は、地肌に液がつかないようにしてもらいました。いけないわけじゃなくて、ただ自分でそう思い込んでいただけだと思いますが、未だにそうですね。店長曰く、当初に比べるとすごく髪が元気になりましたよね、ですって。

今でも持っているこのウイッグ。気分を変えたい時、例えば着物を着た時なんかはお洒落用に被ってみようかと思います。

 

  ↓ あっ、ありました!ウイッグをそろそろ外す手前の48歳冬頃の写真が。断捨離を括りぬけ、着物を着た写真は数枚残してました!ブログに役立つとは想定外!必然ですよ、これ。ご参考までに。

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本当に楽なんですって、セットしなくていいのに、カッコよく(本人はしょぼいけど)出来るし、何より今は、髪の量もコシもなくなってますから。アクセスして下さった方々、有難うございます、こうしてまた納めっぱなしのウィッグを取り出し、眺めて、楽しみも増えました。

    

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私の場合はこんな感じでした。 ウイッグをはずしてから4年、色々ありましたけど、あっという間でした。ウイッグ装着期間、たかが一年、されど一年です(個人差あり)。人それぞれ選択基準が違いますが、ちょっぴりでもご参考になりましたら嬉しいです。