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今日も、生涯の一日なり

自分軸で生きると決め早期退職した50代独女のつぶやき

本日は、早期退職後の人生を彷彿とさせた本をご紹介してみます。

こんにちわ、SUMIKICHIです。

断捨離を潜り抜け、今の私のビタミン剤ともいえる本を勝手にご紹介します。

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群ようこさんの「かもめ食堂」「働かないのーれんげ荘物語-」「パンとスープとネコ日和」です。

 

群ようこさんのことは、20代の頃、本屋の店頭で「無印良女」「無印OL物語」などの著書をチラっと見て知っていましたが、当時は堅めの企業小説なんぞに興味がありましたので、働く女性の日常を軽妙な語り口で描く群さんの作品は読んだことがありませんでした。そんな私が群さんの作品を手にするようになったのは、癌の治療期間中に後輩女子から「かもめ食堂」の映画版DVDを貸して貰ったのがきっかけでした。‘癒されますよー!’の彼女のコメント通り、ほんわかして不思議な世界を垣間見ることが出来ました。こんな人生もいいかもなぁとは思ったものの、現実にはないよねぇときっぱり切り離していました。

f:id:sumikichi52:20160716100350j:plain 2006年3月映画公開

しばらくして、本屋で「れんげ荘」という本を見つけ、あっ、また現実離れした人たちの物語だ、ちょっと読んでみよっか、と手に取りました。月10万円で楽しく暮らそう!と有名代理店を45歳で早期退職した主人公が、安アパートれんげ荘に引っ越し、個性豊かな住居人たちと心穏やかに暮らす日々を描いています。便利な機器を持たず不便ではあるけれど、鳥や虫たち、草木に触れ、丁寧にいれたお茶を飲む贅沢を知り・・まるで今の私の生活がそこにあるようでした。が、その頃の私には、こんな人生を送りたいんだけど、現実にはねぇ、ちょっとねぇ、とまた頭の片隅に追いやっていました。

 

その後二〜三年が過ぎ、本気で早期退職を考え始めた頃、30〜50代位の仕事を持つ女性の個人ブログを拝見していたら、あちらこちらで群さんの本「かもめ食堂」や「働かないのーれんげ荘物語-」が紹介されていて、思い出したのです。あっ、私も読んだし、映画版も観たわって。懐かしくなって、以前読んだ「れんげ荘」の第二弾「働かないのーれんげ荘物語-」を購入しました。45歳だった主人公が48歳になり、まだ、れんげ荘で個性的な人たちとのんびりした暮らしが描かれていました。ふふっ、やってる、やってる、そんな暮らし。本当に雰囲気が変わっていなくて嬉しくなりました。大事件が起こるわけじゃないのに面白いのです。小説だもんね、と思いながらも暮らしぶりに関心があるから想像の世界がぱぁ〜と広がってしまって。
引き続き、「パンとスープとネコ日和」も読んでしまいました。出版会社に勤めていた30代の独身女性が、亡くなった母親のやっていた居酒屋を改装して、体にやさしい食材を使ったサンドイッチとスープに特化したカフェを開き、ほのぼのと暮らす生活を描いています。ついでに、DVDで観た「かもめ食堂」の本も買いました。映画では省略されていた部分がわかり。物語の肉付けが出来ました。
こうなると、どうしてもまた映画版を観たくなり、「かもめ食堂」と「パンとスープとネコ日和」のDVDをレンタルし、今度は食い入るように観ましたよ。

かもめ食堂」は二度目なんですが、多少忘れていたところもあり、そうそうこんな感じだったねぇ、とすぐその世界観に浸って行けました。そして、最初に観た時見過ごしていたところに気付きました。ストーリーだけではなく、細部までよくよく見ていると、北欧風のインテリアや着ている服、作る料理、食器など目に見える物もさることながら、ゆったりした時間の流れの中での好きな仕事と生活、シンプルなこだわりなど、今自分が求めているセンスが随所に溢れていました。余談ですが、小林聡美さんをはじめ出演者の皆さんの味も加味してますね。前回も個性的で素敵ねぇ、と思いましたよ、同じ物を見ているのですから、でも、1回目は舞台の外から眺めている感じで、2回目は同じ舞台に透明な自分も立ってて、中に居る感じ、とでもいいましょうか。家具や服を真似したいという感覚ではなくて、自分が欲しい人生、似合う物、こだわりを持ちたいなと。「パンとスープとネコ日和」も同様です。私、小難しいこと言ってますけど、物語はいたってシンプルでわかりやすいですからね。


最後には、もしかしたら、本当は誰もが出来る生活(ちょっと言い過ぎ?)、人生なんじゃないかと思うようになりましたね。具体的にこういう人生に舵取りしたければ、資金とか信念とかどんな事を準備すればいいのかなぁ、と漠然とでも具体的に考えようとしている自分に気付きました。もしかして、ありなんじゃないかと思いました。闘病から5年。人生の残りの日数を数えると、本当に望むなら、働き方、生き方を変えてもいいでしょう?少しは貯金もできたし(リフォーム費用に消えたけど)、50代に突入もしたし。40代の頃の私には不可能だったろうけれど、今からなら。今は亡き、父と母に問いかけました。好きに生きていいですか?と。返ってくる言葉はないでしょうが、きっと思うようにさせてくれるんじゃないかと思いました。都合良い?
いつも、何かに迷った時、思い出す両親との会話があります。自動車免許取り立ての大学3年生の時、軽自動車で九州一周ひとり旅をしたいと両親にお願いした時の会話。

母「小さい頃からあんたは放浪好きだったねぇ。好きにしんさい。」

父「女の子がひとりで大丈夫かいの」

母「この子の人生だから好きにしたらええよ。何かあったら運命だと思えば。」

父「母さんがそう言うんなら、行ってこいや」

たかがひとり旅なのに、ちよっと大袈裟なやりとりでしょ。う〜ん、見放されてる?ととるか、愛ある放任主義ととるか。結局ひとりドライブ旅行には行きました。

両親は、きっとあの世で退職した我が子(もういい歳ですが)に呆れている、いえ、それならまだ良いけど、あんたのやりそうな事やね、と驚いてもいないでしょう。お許し下さい、お父様、お母様。これから精一杯自分らしく生きてまいります。

そんなこんなで、これらの本からは、色んな広がりを見せて貰えました。少なからず影響を受けています。

皆さんは、どんな本をお持ちなのでしょうか?

穏やかな日々に感謝です。